親の家を空き家のまま残した人が後悔した7つのこと|岡山の相談事例
「親が亡くなったあと、実家を売る気になれなかった」
「施設に入ったけれど、また戻ってくるかもしれないと思って残した」
「兄弟とも話がまとまらず、とりあえず空き家のままにした」
親の家が空き家になったとき、すぐに売却を決められないのは珍しいことではありません。
長年家族が暮らした家ですから、
- 思い出がある
- 親が大切にしていた
- 自分が育った家を手放しにくい
- 将来子どもが使うかもしれない
と考えるのも自然です。
ただ、何年か経過してから、
「あのとき一度きちんと考えておけばよかった」
と感じるケースもあります。
今回は、岡山で親の家を空き家として所有するときに起こりやすい状況をもとに、後から後悔しやすい7つのパターンを紹介します。
以下は特定のお客様や特定物件をそのまま紹介するものではありません。空き家相談で起こりやすい状況を一般化し、金額・年数・家族構成などを変更したモデル事例として解説しています。
後悔1|「まだ大丈夫」と思っていたら屋根と室内が傷んでいた
親が亡くなったあと、県外に住む子どもが実家を相続。
「年に数回見に行けば大丈夫だろう」と3年間空き家のまま所有していました。
久しぶりに室内へ入ると、2階の天井に大きな雨染みがあり、畳や壁にも湿気の跡が出ていました。
所有者からすると、
「誰も住んでいないのだから、それほど傷まないだろう」
という感覚だったとしても、雨漏りなどは居住者がいないと発見が遅れることがあります。
小さな異常の段階で気付けば部分修理で済んだ可能性があっても、長期間経過すると修繕範囲が広がることがあります。
後悔したポイント
後悔2|固定資産税より草刈り・修繕費のほうが負担だった
年間の固定資産税がそれほど高くなかったため、「これくらいなら持っていてもいい」と判断しました。
ところが実際には、
- 年数回の草刈り
- 庭木の剪定
- 雨どい修理
- 給排水の確認
- 火災保険
- 現地までの交通費
などが少しずつ発生しました。
空き家の維持費は、固定資産税の納税通知書のように一度に見えるわけではありません。
そのため、
「年間で合計するとこんなに使っていたのか」
と数年後に気付くケースがあります。
後悔したポイント
後悔3|大量の家財を残したまま5年経ってしまった
家具、衣類、布団、食器、写真、仏壇などがそのまま残っていました。
最初は、
「兄弟で少しずつ片付けよう」
と話していました。
しかし、
- 兄弟が県外に住んでいる
- 仕事の休日が合わない
- 写真や思い出の品を捨てられない
などの理由で作業が進まず、数年経過。
売却を考え始めたときには、
「まず家を売る前に、この荷物をどうするか」
というところから始めなければなりませんでした。
空き家の場合、必ずしも家財をすべて処分してから査定する必要はありません。
先に査定・売却方法を確認し、
- どこまで片付ける必要があるか
- 残置物がある状態で売れるか
- 買主側で処分する方法があるか
を確認してから動く方法もあります。
後悔したポイント
後悔4|親名義のままで、売りたいときすぐ動けなかった
空き家になった当初は売却する予定がなかったため、所有関係をきちんと確認していませんでした。
数年後、
「もう誰も使わないので売ろう」
となったとき、初めて登記名義や相続関係を確認することになりました。
さらに家族関係や書類を整理する必要があり、所有者が想像していたより準備に時間が掛かることがあります。
売却を今すぐする予定がなくても、
- 現在の登記名義
- 相続人
- 共有持分
などは早めに確認しておくことが大切です。
後悔したポイント
後悔5|兄弟3人の話がまとまっていた時期に動けばよかった
相続直後は、
「誰も住まないなら、そのうち売ろう」
と家族の方向性はある程度まとまっていました。
しかし急ぐ理由がないため、
「来年また話そう」
としているうちに時間が経過しました。
その後、
- 家族の生活環境が変わる
- 考え方が変わる
- 遠方へ転居する
- さらに相続が発生する
などすると、以前より話し合いが複雑になる可能性があります。
空き家売却は、不動産価格だけでなく、関係者全員が話し合いやすい時期も重要です。
後悔したポイント
後悔6|「古くても売れる」と知ったころには建物がかなり傷んでいた
所有者は、
「築45年以上だから建物には価値がない」
と思い込み、査定を受けませんでした。
しかし古い建物でも、
- 中古住宅
- リフォーム前提
- DIY前提
- 古家付き土地
など、状態や立地に応じて複数の売却方法を検討できる場合があります。
何年間も空き家のままにしたあとで相談すると、建物の傷みが進み、
「以前なら建物を利用する買主も検討できたかもしれない」
という状態になることがあります。
後悔したポイント
後悔7|売却価格より「持ち続けた期間のコスト」が大きかった
相続時には、
「土地価格が上がるかもしれない」
と思い、売却せず保有を続けました。
しかし10年間の間に、
- 固定資産税
- 保険
- 草刈り
- 庭木管理
- 建物修繕
- 交通費
が掛かりました。
仮に年間20万円でも、
=
200万円
です。
途中で100万円の修繕が発生すれば、累計負担はさらに増えます。
もちろん将来、不動産価格が上昇する可能性もあります。
しかし、
価格の上昇分だけではなく、待つために支払った費用まで比較する
ことが必要です。
後悔したポイント
7つの後悔を一覧で整理
| 後悔 | 先に確認しておきたいこと |
|---|---|
| 建物が想像以上に劣化 | 定期点検・写真記録 |
| 維持費が積み上がった | 年間維持費の合計 |
| 家財整理が進まなかった | 片付け前の現状査定 |
| 名義整理に時間が掛かった | 登記名義・相続関係 |
| 家族の話が複雑化した | 合意できる時期に方向性確認 |
| 売却方法が減った | 現在の建物利用可能性 |
| 保有コストが増えた | 5年・10年単位の総コスト |
後悔を防ぐために、実家が空き家になったら最初に確認したい5項目
親の家が空き家になったからといって、すぐ売る必要はありません。
まず次の5項目だけ確認してみてください。
① 誰の名義になっているか
親名義のままなのか、相続登記済みなのか。
② 現在いくらくらいで売れそうか
現状の査定額を確認。
③ 年間いくら掛かっているか
税金・管理・草刈り・保険・交通費など。
④ 建物は今使える状態か
雨漏り、水回り、床、庭、残置物などを確認。
⑤ 誰かが実際に使う予定があるか
「いつか」ではなく、誰が何年後に使うのか。
「思い出があるから残す」こと自体は間違いではない
親の家については、金額だけでは判断できない部分があります。
長年家族が暮らした家ですから、
- まだ手放したくない
- 法事などで使いたい
- 子どもに一度見せたい
- 気持ちの整理に時間が必要
という考えがあっても問題ありません。
大切なのは、
と決めることと、
「何となく決められないから10年間そのまま」
では大きく違うということです。
残す場合でも、
- 管理方法
- 年間予算
- 再検討する時期
を決めておけば、後悔する可能性を減らせます。
親が施設へ入っただけなら、本人の意向確認も重要
親御さんが亡くなったのではなく、施設入所によって実家が空き家になったケースでは、さらに慎重な判断が必要です。
例えば、
- 本人が実家へ戻る可能性
- 本人が売却を希望しているか
- 施設費用との関係
- 家の名義
- 家族の意向
などを整理する必要があります。
本人名義の不動産を家族の判断だけで自由に処分できるわけではありません。
そのため、親が施設へ入った段階では、
「売るかどうか」より先に、本人の意思・建物状態・維持費を整理する
ことが重要です。
売却を考えるなら「全部片付けてから」は不要
親の家を売ろうと考えたとき、
「まず実家を空っぽにしないと不動産会社へ相談できない」
と思う方がいます。
しかし、荷物が残っている状態でも査定相談できる場合があります。
先に査定を行えば、
- そのまま販売できるか
- どこまで片付ければいいか
- 建物を残すか
- 解体するか
- 買取も比較するか
を判断できます。
↓
売却方法を決める
↓
必要な片付けだけ行う
という順番にすると、不要な処分費や工事費を掛けずに済む可能性があります。
「売る・貸す・残す」を家族で比較する
| 選択 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 売る | 今後使う予定がなく管理負担をなくしたい | 一度売ると取り戻せない |
| 貸す | 家を残しつつ活用したい | 修繕・管理・空室リスクがある |
| 残す | 具体的な利用予定がある | 管理費と建物維持が必要 |
後悔しないための簡単チェック
- □ 親の家が1年以上空き家になっている
- □ 現在の査定価格を知らない
- □ 年間維持費を計算したことがない
- □ 半年以上室内を確認していない
- □ 家財がほとんど残っている
- □ 登記名義が誰か分からない
- □ 兄弟姉妹で話し合っていない
- □ 誰が将来住むのか具体的に決まっていない
- □ 草刈りや管理が負担になっている
- □ 「来年考えよう」を繰り返している
複数当てはまる場合は、今すぐ売る必要はありませんが、一度「現在の状態・価格・維持費」を確認するタイミングと考えてみてもよいでしょう。
まとめ|後悔した人に共通するのは「売らなかったこと」ではなく「確認しなかったこと」
親の家を空き家として残すこと自体が間違いではありません。
今回紹介した事例で問題になるのは、
「売らなかったこと」そのものではありません。
共通しているのは、
- 建物状態を確認しなかった
- 年間費用を計算しなかった
- 査定価格を確認しなかった
- 名義を確認しなかった
- 家族で期限を決めなかった
という点です。
つまり、後悔を減らすために必要なのは、
「今の状態を知ってから残すか決めること」
です。
査定した結果、
「あと3年間残そう」
という結論でも構いません。
年間費用や管理方法まで確認したうえで残すのであれば、それは「放置」ではなく計画的な保有です。
親の家について迷っている場合は、まず、
- 名義を確認
- 建物状態を確認
- 年間維持費を確認
- 現在の査定額を確認
- 家族で売る・貸す・残すを話し合う
ところから始めてみましょう。
あわせて読みたい|ミニクルホームの空き家関連記事
よくある質問
Q.親の家は空き家になったらすぐ売ったほうがいいですか?
必ずしもすぐ売却する必要はありません。親御さんが施設から戻る予定がある、家族が利用する予定があるなど、保有する理由が明確なら残す選択もあります。ただし、年間維持費・建物状態・管理方法を確認したうえで判断することが重要です。
Q.親の荷物が残ったままでも査定できますか?
家財が残っている状態でも査定できる場合があります。すべて処分してから相談するのではなく、現状のまま査定を受け、必要な片付けの範囲を確認する方法があります。
Q.親名義のままでも査定できますか?
価格査定や売却方法の相談は可能です。ただし、実際に相続した不動産を売却する際には所有関係を整理し、必要な登記手続きを行う必要があります。
Q.古い実家でも売却できますか?
築年数だけで売却できないとは決まりません。建物状態、土地、接道、駐車場、周辺需要などによって、中古住宅・古家付き土地・土地として検討できる場合があります。
Q.兄弟で意見が違う場合はどうすればいいですか?
いきなり「売る・売らない」を決めるより、現在の査定価格、年間維持費、必要な修繕費など共通の数字を確認してから話し合うと整理しやすくなります。
親の家をこのまま残すか迷っている方へ
「まだ売るとは決めていない」という段階でもご相談いただけます。
親の家の現在価格、建物状態、維持費を整理し、売る・貸す・管理して残すを比較してみましょう。
荷物が残っている場合や、相続登記の途中でも、まず現在の状況から整理できます。
株式会社ミニクルホーム
岡山市を中心に、相続した実家・空き家・古家付き土地の査定、売却、賃貸活用、空き家管理についてご相談いただけます。
メール:minikuru@bc.wakwak.com
LINE ID:minikuru5311
ミニクルホーム公式サイトこの記事の事例は、空き家相談で想定される状況を分かりやすく説明するために一般化したモデルケースです。特定の個人・物件についての実例ではありません。査定価格、維持費、修繕費、売却方法などは物件によって異なります。相続登記・成年後見・税務など専門的な判断が必要な場合は、司法書士・税理士等への確認が必要です。
お客様の声
Googleマップへ寄せられたミニクルホームのお客様の声を、 プライバシーに配慮して一部抜粋・匿名化してご紹介します。
※Googleマップに投稿された口コミの一部を、意味を変えない範囲で抜粋・匿名化しています。
※口コミは個人の感想であり、同じ結果を保証するものではありません。口コミ確認日:2026年6月29日
LINEで事前相談
電話で相談する
tel:0862393296
株式会社ミニクルホーム
住所:岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号
電話番号:
tel:0862393296
不動産探し・お部屋探しでのご相談はこちらからどうぞ
岡山県知事(3)第5473号
会社概要
株式会社ミニクルホーム
業務内容:
売買仲介・賃貸仲介・管理・賃貸空室対策コンサルタント・内装リフォーム保険代理店
住所:岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号
JR岡山駅西口徒歩7分
FAX :086-239-3323
メールアドレス:minikuru@bc.wakwak.com
しかける賃貸満室マン 城井 仁 (しろい ひとし)
LINEで事前診断







