精神科病院から退院するのに住居がない場合の部屋探し|岡山市・生活保護の住居確保
精神科病院へ入院中に以前のアパートを解約した、家族宅へ戻れなくなった、長期入院によって以前の住居がなくなったなど、
「退院できる状態になったのに、帰る家がない」
という問題が起こることがあります。
特に生活保護を受給している方の場合、
- 住宅扶助の家賃条件
- 新居の初期費用
- 保証会社の審査
- 保証人・緊急連絡先
- 退院後の通院
- 訪問看護などの支援
- 一人暮らしを続けられる環境
などを整理しながら住居を確保する必要があります。
帰る家がない場合は、
① 病院の精神保健福祉士・退院支援担当へ相談
② 生活保護の担当ケースワーカーへ連絡
③ 地域移行支援など利用できる支援を確認
④ 住宅扶助・初期費用の条件を確認
⑤ 不動産会社へ退院予定日を伝える
⑥ 退院後の支援体制まで含めて物件を探す
という進め方が基本です。
精神科病院から退院するとき「帰る家がない」ケースは制度上も想定されている
生活保護では、入院している方が退院する際に帰る住居がない場合について、 新しい住居を確保するための転居を検討する仕組み があります。
そのため、
「家がないから退院後は自分で何とかしてください」
という問題として一人で抱える必要はありません。
病院の退院支援担当、ケースワーカー、必要に応じて相談支援事業所等と連携しながら、住居確保を進めていきます。
転居の必要性、家賃、物件条件、初期費用などについて福祉事務所の個別確認が必要です。
STEP1|病院の精神保健福祉士・退院支援担当へ「帰る家がない」と伝える
精神科病院では、
- 精神保健福祉士
- 医療ソーシャルワーカー
- 退院支援担当者
- 病棟スタッフ
などが退院後の生活について相談に関わる場合があります。
退院の話が出た時点で、
と伝えましょう。
STEP2|担当ケースワーカーへ退院予定日を伝える
生活保護を受給中の場合は、担当ケースワーカーにも早めに連絡します。
重要なのは、
「退院する予定です」
だけではなく、
と住居喪失まで具体的に伝えることです。
確認しておきたい内容
- 転居の必要性について
- 住宅扶助の家賃条件
- 敷金等の初期費用
- 必要な物件資料
- 初期費用見積書
- 契約前に必要な確認
- 入居希望時期
STEP3|岡山市の「地域移行支援」も確認する
岡山市では、 精神科病院に入院している精神障害のある方が地域生活へ移行するための「地域移行支援」 があります。
地域移行支援では、地域生活へ移るための活動について支援を受けられる場合があります。
また、退院後に一人暮らしをする方については、状況に応じて、
- 地域定着支援
- 自立生活援助
- 相談支援
- グループホーム
- その他の障害福祉サービス
などが選択肢になることがあります。
民間賃貸とグループホームのどちらがよい?
精神科病院からの退院では、
「必ず普通のアパート」
が正解とは限りません。
| 住まい | 考え方 |
|---|---|
| 一般の民間賃貸 | 一人暮らしが可能で、必要な支援を地域で受けながら生活できる方 |
| グループホーム | 日常生活上の相談や支援を受けながら地域生活を始めたい場合の選択肢 |
| その他の支援付き住居等 | 本人の状態や地域の支援状況に合わせて関係機関と検討 |
本人が民間賃貸で生活したい場合でも、 退院後にどのような支援が必要なのか を確認しておくことが大切です。
STEP4|「精神疾患があるから賃貸は無理」と決めつけない
精神科への入院歴や精神疾患があるからといって、 すべての賃貸住宅を借りられないわけではありません。
実際の賃貸審査では、
- 家賃が条件に合っているか
- 保証会社の審査
- 本人と連絡が取れるか
- 緊急連絡先
- 入居後の生活が安定しそうか
- 必要な支援につながっているか
などが関係する場合があります。
診断名だけで最初から部屋探しを諦める必要はありません。
病名や入院歴を大家さんへ全部説明しなければならない?
部屋探しの際に、 医療情報を必要以上に広く伝える必要はありません。
一方で、入居後の生活や賃貸管理に関係する事項について、本人の同意のもと、
- 定期的な通院をしている
- 相談支援につながっている
- 訪問支援が予定されている
- 困ったときに相談できる支援者がいる
などを整理して伝えることで、大家さん・管理会社が状況を理解しやすくなる場合もあります。
STEP5|退院後の支援体制を整理してから物件を探す
精神科病院からの退院では、 「契約できる物件」だけではなく「退院後に生活を続けられる物件」 を探す必要があります。
確認したい支援
- ケースワーカー
- 相談支援専門員
- 病院の外来
- 訪問看護
- 地域移行・地域定着支援
- 自立生活援助
- 家族・知人等
すべて必要ということではありません。
本人に必要な支援だけを整理します。
STEP6|退院後の通院が続けられる場所を選ぶ
家賃だけを見て遠い物件を選ぶと、退院後の通院が負担になることがあります。
物件選びでは、
- 通院先までの距離
- バス停・駅
- 徒歩・自転車で移動できるか
- 薬局
- スーパー
- コンビニ
なども確認しましょう。
特に車を利用しない場合は、 公共交通と買い物環境 が重要です。
静かな物件なら必ずよいわけではない
精神科退院後の住居について、
「とにかく静かな郊外がいい」
と考える場合があります。
しかし郊外すぎると、
- 病院が遠い
- バスが少ない
- 買い物に困る
- 支援者が訪問しづらい
- 孤立しやすい
ことがあります。
静かさと生活利便性のバランス を考えることが重要です。
STEP7|不動産会社へ「退院予定日」を必ず伝える
不動産会社へは、
と伝えると状況を整理しやすくなります。
不動産会社へ伝えたい情報
- 退院予定日
- 生活保護受給中であること
- 住宅扶助の家賃条件
- 希望地域
- 通院先との位置関係
- 保証人の有無
- 緊急連絡先の有無
- ケースワーカーへの相談状況
- 支援者の有無
- 内見できるか
STEP8|入院中で内見できない場合
精神科病院へ入院中のため、自由に外出して物件を見ることが難しい場合があります。
その場合は不動産会社へ、
- 室内写真
- 動画
- 間取り
- 建物入口
- 共用部
- 周辺道路
- スーパー
- バス停
などの情報を確認できないか相談します。
外出・外泊等の可否は病院側の判断や支援計画によるため、 病院スタッフと相談しながら進めてください。
STEP9|住宅扶助の家賃条件を確認する
生活保護で民間賃貸を借りる場合は、 住宅扶助などの条件 に合わせて部屋を探します。
岡山市の単身世帯では、 家賃37,000円以内がひとつの目安 になります。
実際の基準や取扱いについては、物件申込み前に担当ケースワーカーへ確認してください。
家賃以外にも、
- 共益費
- 水道代
- 町内会費
- 保証会社の月額費用
- その他定額費用
を確認しましょう。
STEP10|新居の初期費用を確認する
退院時に帰る住居がなく、新しい住宅確保の必要性が認められる場合には、生活保護で敷金等について相談できる場合があります。
| 費用 | 確認内容 |
|---|---|
| 敷金 | 住居確保に必要な費用として個別確認 |
| 礼金 | 必要やむを得ない場合に認定される場合があります |
| 仲介手数料 | 必要な不動産手数料として確認 |
| 保証会社保証料 | 保証会社利用が必要な場合に確認 |
| 火災保険料 | 賃貸契約上必要な場合に確認 |
| 引越しに必要な費用 | 必要性・金額・手続きを個別確認 |
物件資料・初期費用見積書を準備し、必要な確認を行ってから契約を進めましょう。
STEP11|保証人がいない場合は保証会社を利用できる物件を探す
長期入院などによって家族・親族との関係が薄く、
「保証人になってくれる人がいない」
ということがあります。
保証会社を利用して、 連帯保証人なしで相談できる賃貸物件 もあります。
ただし保証会社による審査があります。
生活保護受給中の場合でも、
- 本人確認
- 住宅扶助内の家賃か
- 過去の家賃滞納
- 以前利用した保証会社
- 緊急連絡先
などが確認されることがあります。
STEP12|緊急連絡先がいない場合は最初に相談する
精神科病院から退院する方の部屋探しで、特に止まりやすいのが 緊急連絡先 です。
連帯保証人が不要でも、緊急連絡先を求める保証会社・管理会社があります。
親族へ頼めない場合は、
- 知人
- 友人
- 支援者
- 相談支援員
- その他関係者
などで相談できる人がいないか確認します。
緊急連絡先として記入できるか、必ず本人・関係機関へ事前確認が必要です。
大家さん・管理会社が心配するのは診断名だけではない
大家さんや管理会社が確認したいのは、
- 家賃を安定して支払えるか
- 本人と連絡が取れるか
- 設備や生活ルールを理解できるか
- 緊急時にどうするか
- 必要な支援へつながっているか
などです。
そのため、
「精神疾患があります」
という情報だけを伝えるより、
など、実際の生活体制を必要な範囲で説明した方が状況を理解してもらいやすい場合があります。
退院直後に無理な一人暮らしをしないことも大切
本人が一人暮らしを希望していても、
- 服薬管理
- 食事
- 金銭管理
- 掃除
- 通院
- ゴミ出し
- 近隣との関係
などについて支援が必要な場合があります。
その場合は、 一人暮らしを諦めるのではなく、必要な支援をつけて生活する方法 を病院・相談支援等と検討します。
岡山市には自立生活援助・地域定着支援もある
岡山市の障害福祉サービスでは、精神科病院等を退院した方などを対象に、 自立生活援助 の仕組みがあります。
居宅で一人暮らしを始めた際に、定期的な訪問や相談、必要な情報提供・助言などの支援につながる場合があります。
また、 地域定着支援 では、単身等で生活する障害のある方について、常時の連絡体制を確保し、緊急時の相談・訪問等につなげる仕組みがあります。
利用できるかどうかは個別の確認が必要ですが、 退院後の一人暮らしを支える選択肢 として相談してみる価値があります。
退院までの日数別|部屋探しの動き方
| 退院まで | 優先すること |
|---|---|
| 1か月以上 | 病院・ケースワーカー・相談支援と条件整理。不動産会社への事前相談を開始 |
| 2週間程度 | 物件候補、初期費用見積書、保証人・緊急連絡先を同時に整理 |
| 1週間程度 | 住宅扶助・入居可能日・審査を優先し、希望条件を見直す |
| 3日程度 | 病院とケースワーカーへ「退院時に住居がない可能性」を明確に伝える |
| 退院前日 | 不動産会社だけで解決しようとせず、退院後の居場所を病院・福祉側と至急調整 |
退院までに家が決まらない場合はどうする?
退院日が迫っても住居が決まらない場合は、
と、病院の退院支援担当とケースワーカーへ改めて伝えてください。
この段階では、
- 退院後の一時的な居場所
- 地域移行・福祉サービス
- 民間賃貸探しの継続
- 医療・生活支援の継続方法
などを関係者で整理する必要があります。
「とりあえず退院してネットカフェや車中泊で探す」ことを前提にしない ようにしましょう。
精神科退院から賃貸入居までの12ステップ
よくある質問
Q.精神科病院から退院予定ですが帰る家がありません。
病院の精神保健福祉士・退院支援担当と、生活保護の担当ケースワーカーへ早めに「退院後の住居がない」と伝えてください。不動産会社への部屋探しも並行して進めます。
Q.精神疾患があると普通のアパートは借りられませんか?
精神疾患があることだけで、すべての賃貸住宅を借りられないわけではありません。家賃条件、保証会社、緊急連絡先、入居後の生活体制などを整理して相談することが重要です。
Q.病名を大家さんへ全部説明する必要がありますか?
医療情報を必要以上に広く伝える必要はありません。賃貸契約や入居後の生活に関係する事項については、本人の意向や支援者と相談しながら、必要な範囲で整理するとよいでしょう。
Q.生活保護で新居の初期費用は出ますか?
退院時に帰る住居がなく転居の必要性が認められる場合は、敷金等や必要やむを得ない契約費用を相談できる場合があります。支給可否・金額は福祉事務所の個別判断です。
Q.保証人がいません。
家賃保証会社を利用して連帯保証人なしで相談できる賃貸物件があります。ただし保証会社の審査や緊急連絡先等の条件があります。
Q.緊急連絡先もいません。
選べる物件が少なくなりやすいため、不動産会社へ最初から伝えてください。相談支援等の関係者がいる場合も、勝手に記入せず緊急連絡先として対応可能か事前確認が必要です。
Q.退院後の一人暮らしが不安です。
岡山市には地域移行支援、地域定着支援、自立生活援助などの障害福祉サービスがあります。利用要件がありますので、病院の精神保健福祉士や相談支援機関等へ確認してみましょう。
Q.グループホームではなく普通のアパートに住みたいです。
本人が民間賃貸を希望する場合は、その希望も病院・ケースワーカー・相談支援へ伝えてください。一人暮らしを継続するために必要な支援を整理しながら物件を探します。
まとめ|精神科退院の住居探しは「4者連携」がポイント
精神科病院から退院するのに住居がない場合は、
病院の精神保健福祉士・退院支援担当
+
生活保護のケースワーカー
+
相談支援など地域の福祉支援
+
生活保護・精神疾患の相談に対応できる不動産会社
の連携が重要になります。
まず、
- 退院予定日が分かった時点から動く
- 「帰る家がない」と病院・ケースワーカーへ伝える
- 地域移行支援など利用できる制度を確認する
- 住宅扶助・初期費用を確認する
- 退院後の通院・支援体制を整理する
- 不動産会社へ退院予定日を伝える
- 保証人・緊急連絡先を早めに整理する
- 候補物件の見積書を早く作る
- 必要な確認後に審査・契約する
- 退院後も医療・福祉とのつながりを継続する
という流れで進めましょう。
精神疾患があるから賃貸住宅で一人暮らしができない、と最初から決める必要はありません。
一方で、退院することだけを優先して支援体制のない部屋を急いで契約すると、入居後の生活が難しくなる場合があります。
「借りられる部屋」と「退院後も安定して暮らせる部屋」の両方を考えて探すこと が大切です。
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精神科病院から退院予定で、帰る住居がない方へ
ミニクルホームでは、岡山市を中心に、精神科病院から退院予定で新しい住居が必要な生活保護受給中・申請中の方のお部屋探しをご相談いただけます。
「退院日が決まったのに家がない」
「長期入院中に以前のアパートがなくなった」
「家族宅へ戻れない」
「精神疾患があり賃貸審査が不安」
「保証人がいない」
「緊急連絡先も不安」
「病院から外出できず内見が難しい」
「退院後も通院しやすい場所を探したい」
という場合もご相談ください。
お問い合わせ時には、 退院予定日・生活保護の状況・住宅扶助の家賃条件・保証人と緊急連絡先の有無・ケースワーカーや支援者との連携状況 を分かる範囲でお知らせいただくと、物件条件を整理しやすくなります。
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※精神科病院から退院する方であれば必ず民間賃貸へ入居できる、または初期費用がすべて支給されるというものではありません。退院時の生活状況、転居の必要性、住宅扶助、初期費用、保証会社等について福祉事務所・関係機関が個別に確認します。地域移行支援、自立生活援助、地域定着支援、グループホーム等についても利用要件があります。医療上の退院可否や治療方針については主治医・病院へご相談ください。不動産会社は医療判断を行うことはできません。
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岡山市でのお部屋探しや住まいのご相談をお手伝いしたお客様から、 うれしいお声をいただいています。
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