はじめに
「親から相続した実家、誰も住んでいないけれど、売るのはまだ踏ん切りがつかない」 「空き家のまま放置するのは不安だが、管理を続けるだけでもお金がかかる」
これまでの記事では、空き家の「管理」と「売却」という2つの選択肢を中心にお伝えしてきましたが、実はもう一つ、「賃貸に出す」という選択肢があります。
結論からお伝えすると、空き家を、生活保護受給者や高齢者向けの賃貸住宅として活用することで、家賃収入を得ながら、放置によるリスクも防げる可能性があります。 築年数が古い物件でも、住宅扶助の上限額内で借りたい方や、保証人なしで借りられる部屋を探している高齢者からのニーズは根強くあります。
この記事では、岡山市で賃貸仲介・空き家管理を行うミニクルホームが、空き家を賃貸として活用する方法と、活用にあたって使える支援制度について解説します。
結論:空き家の3つの選択肢比較
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 放置する | 当面の手間・費用がかからない | 固定資産税の特例解除リスク、劣化、近隣トラブルのリスクが高まる |
| 売却する | まとまった資金が入る、管理の手間がなくなる | 思い入れのある家を手放すことになる、売却まで時間がかかることも |
| 賃貸に出す | 家賃収入が入る、人が住むことで劣化を防げる | リフォーム費用がかかる場合がある、入居者管理の手間が発生する |
「まだ手放したくないが、このままでは不安」という方にとって、賃貸活用は現実的な中間の選択肢になり得ます。
なぜ生活保護受給者・高齢者向け賃貸との相性がよいのか
築年数が古い空き家は、最新設備を求める一般の入居者向けには不利になりがちです。しかし、次のような理由から、生活保護受給者や高齢者向けの賃貸としては、むしろ強みになる場合があります。
- 住宅扶助の上限額内で借りられる家賃設定にしやすい 築年数が古い分、家賃を抑えやすく、生活保護の住宅扶助(岡山市の単身世帯で月額3.7万円が目安)の範囲内に収めやすい傾向があります。
- 代理納付制度で滞納リスクを抑えられる 生活保護受給者の場合、福祉事務所から家賃を直接受け取る「代理納付制度」を利用できることがあり、大家さんにとって安心材料になります。
- 平屋・戸建てというだけで需要がある 高齢者や体調に不安がある方の中には、階段のない平屋・戸建てを希望する方が一定数います。空き家の多くはこの条件に合致します。
「住宅セーフティネット制度」の活用という選択肢
空き家を賃貸に出す際、国の「住宅セーフティネット制度」の登録住宅とすることで、支援を受けられる場合があります。
- 登録制度: 高齢者・低額所得者などの入居を拒まない住宅として登録できます
- 改修費補助: 空き家をセーフティネット専用住宅として改修する場合、国からの直接補助を受けられる制度があります
- 家賃低廉化補助: 低額所得者(目安として月収15万8,000円以下、ただし住居確保給付金受給世帯を除く)向けに家賃を下げた場合、自治体の判断により1戸あたり月額最大4万円程度の補助を受けられる場合があります(原則10年間、総額の上限あり)
登録の窓口は、岡山市内の物件であれば岡山市役所住宅課です。補助を受ける場合は、家賃に一定期間上限が設けられるなどの条件もあるため、詳細は事前に確認することをおすすめします。
空き家を賃貸に出す3ステップ
- 物件の状態を確認し、必要なリフォーム範囲を見積もる 水回りや電気設備など、最低限の生活に必要な部分から優先的に見積もりを取りましょう。
- 賃貸活用の実績がある不動産会社に相談する 生活保護受給者・高齢者向けの入居に慣れた管理会社であれば、家賃設定から保証会社選び、代理納付の手続きまで一括で相談できます。
- 必要に応じてセーフティネット住宅への登録を検討する 改修費補助や家賃低廉化補助を活用したい場合は、登録の条件・手続きについて事前に確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. リフォーム費用をかけずに、そのままの状態で貸し出すことはできますか? A. 物件の状態によっては可能ですが、水回りの故障や雨漏りなど、入居者の生活に支障が出る箇所は事前の修繕が必要になることが多いです。まずは現地確認と見積もりから始めることをおすすめします。
Q2. 相続人が複数いる場合でも、賃貸に出せますか? A. 相続登記が済んでいない場合、名義が定まらないまま賃貸契約を結ぶのは難しいことがあります。まずは相続人同士で方針を話し合い、必要であれば相続登記を済ませておくことが大切です。
Q3. 賃貸に出した後、やっぱり売却したくなった場合はどうなりますか? A. 入居者がいる状態での売却(オーナーチェンジ)も可能です。ただし、入居者の契約状況によって売却条件が変わるため、事前に不動産会社に相談することをおすすめします。
Q4. 家賃収入を得ながら、将来的に自分たちが住む可能性も残せますか? A. 定期借家契約にすることで、契約期間を区切り、将来的に自分たちで使う選択肢を残すことも可能です。詳しくは不動産会社にご相談ください。
まとめ・お問い合わせ
相続した空き家は、「放置」「売却」だけでなく、「賃貸として活用する」という選択肢もあります。特に、生活保護受給者や高齢者向けの賃貸としての活用は、築年数が古い物件でも家賃収入を得やすく、劣化防止にもつながる現実的な方法です。
「実家をどうしたらいいか決めかねている」「賃貸に出す場合、何から始めればいいかわからない」——そんな方は、ぜひ一度ミニクルホームにご相談ください。空き家の状態確認から、賃貸活用のご提案、管理まで一貫してサポートします。
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免責事項 本記事は、一般的な情報・制度概要をもとにした解説であり、個別の物件における収益性や補助制度の適用を保証するものではありません。住宅セーフティネット制度の補助内容・条件は変更される場合があります。具体的な内容については、岡山市役所住宅課または不動産会社にご確認ください。
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