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岡山市の南区や東区は、庭付きの一戸建てや、まわりに畑のあるお住まいが多い地域です。

だからこそ、空き家になってしまった実家の「庭」や「外まわり」は、夏になると一気に表情を変えます。

「気づいたら草が腰の高さまで伸びていた」 「ご近所から、それとなく庭木のことを言われた」 「”特定空家”って言葉を耳にしたけれど、うちは大丈夫だろうか…」

そんなふうに、ふと不安がよぎる季節ですよね。

でも、心配しすぎなくて大丈夫です。何が起きると問題になるのか、そして夏のあいだに何をしておけばいいのかが分かれば、対応はぐっとシンプルになります。この記事で、一緒に整理していきましょう。

そもそも「特定空家」とは? 放置するとどうなるの?

「特定空家」とは、ざっくり言えばそのまま放っておくと、まわりに迷惑や危険が及ぶおそれがある空き家のことです。具体的には、次のような状態が目安になります。

  • 倒壊しそうで、保安上あぶない
  • 衛生上、著しく有害になりそう(ゴミや害虫など)
  • 景観を著しく損なっている
  • そのほか、近隣の生活環境を守るうえで放置がよくない状態

そして2023年(令和5年)12月の法改正で、新しく「管理不全空家」という区分ができました。これは、いまはまだ特定空家ではないけれど、このまま放っておくと特定空家になりそうな空き家のこと。つまり、より早い段階で行政が声をかけられるようになった、ということです。

行政の対応は、いきなり厳しくなるわけではありません。次のように段階を踏んで進みます。

  1. 助言・指導(まずはお知らせ・アドバイス)
  2. 勧告(きちんと対応してください、という正式な求め)
  3. 命令(従わない場合の正式な命令)
  4. 行政代執行(所有者に代わって行政が解体などを行う)

ここでいちばん知っておいてほしいのが、「勧告」を受けた段階での税金の話です。

これまで、住宅が建っている土地は、固定資産税が大きく軽減されていました(住宅用地の特例)。ところが勧告を受けると、この軽減が外れてしまいます。その結果、土地の固定資産税が、これまでの数倍(最大で6倍近く)になることもあると言われています。

さらに命令にも従わない場合は過料の対象になり、最終的に行政代執行で解体された場合は、その費用は所有者の負担になります。

少し怖い話に聞こえるかもしれませんが、裏を返せば、ふだんからきちんと手入れをしていれば、こうした段階に進む心配はほとんどないということ。次の章で、その「ふだんの手入れ」を具体的に見ていきます。

なぜ「夏」が分かれ道になるのか

空き家対策に決まった季節はありませんが、夏はとくに差が出やすいタイミングです。理由はシンプルで、夏は家まわりの状態が一気に変わるからです。

梅雨から夏にかけて、雑草はおどろくほどの速さで伸びます。庭木の枝も勢いよく茂って、隣の家や道路にはみ出しやすくなります。

そこに、蚊やスズメバチといった虫が寄ってきたり、湿気でシロアリの羽アリが出てきたり。草木で家が隠れてしまうと、不法投棄やいたずらの的にもなりやすくなります。

加えて、夏から秋は台風のシーズン。傷んだ屋根や瓦、伸びすぎた庭木は、強風で飛んだり倒れたりするリスクが高まります。

こうした「荒れたサイン」は、ご近所からよく見えます。実際、夏場は「隣の空き家がちょっと気になる」という相談が市の窓口に増えやすい時期でもあります。それが、最初の「助言・指導」のきっかけになることも。

つまり、夏のひと手間が、特定空家・管理不全空家への道を遠ざける分かれ道になるのです。

今すぐできる、空き家の夏季対策チェックリスト

むずかしく考える必要はありません。やることは、住んでいる家でする手入れの延長線上にあります。南区・東区で空き家を持つ方が、夏に押さえておきたいポイントをまとめました。

  • 草刈り・除草をする:いちばん目につくのが雑草です。一度きれいにしたら、防草シートを敷いておくと、その後がぐっとラクになります。
  • 庭木の剪定・枝切りをする:隣家や道路へのはみ出しは、ご近所トラブルのもと。はみ出した枝の手入れは、原則として持ち主の責任です。
  • 窓を開けて風を通す・水を流す:閉め切ったままだと、湿気でカビや傷みが進みます。たまに通水しておくと、配管の不具合も防げます。
  • 郵便物・チラシを片づける:ポストからあふれた郵便物は、「管理されていない家」という分かりやすいサインになってしまいます。
  • 屋根・雨どい・外壁を点検する:台風シーズン前に、瓦のずれや雨どいの詰まりを見ておくと安心です。
  • シロアリ・害虫をチェックする:床下や水まわりは、湿気で被害が進みやすい場所。羽アリを見かけたら早めの確認を。
  • 月に一度は見回りをする:定期的に様子を見ているだけでも、小さな異変に早く気づけます。

すべてを一度にやろうとすると大変ですが、「草刈りと剪定」「点検と見回り」のように分けて進めれば、無理がありません。

岡山市の相談窓口と支援制度も知っておこう

「自分の家がどの状態にあたるのか不安」というときは、まず公的な窓口に相談してみるのも一つの方法です。

岡山市には、空き家に関するさまざまな相談を受け付ける**「岡山市空家等総合窓口」**があります。

電話:086-803-1410 受付:月曜〜金曜 午前8時半〜午後5時15分(祝日を除く)

岡山市は早くから「空家等の適切な管理の促進に関する条例」を定めており、2025年(令和7年)4月には、管理不全空家の認定基準も整えています。つまり岡山市でも、特定空家になる”手前”の段階から目が向けられる体制になっている、ということです。

また岡山市には、解体(除却)や家財の処分、リフォーム、空き家診断などを後押しする支援事業もあります。条件や金額は制度ごとに異なりますので、利用を考える場合は、上記の窓口で最新の内容を確認してみてください。

公的な制度で全体像を確かめつつ、実際の草刈りや剪定、見回りといった「手を動かす部分」は民間に任せる——この両輪で考えると、対策が進めやすくなります。

「分かってはいるけど、手が回らない」あなたへ

ここまで読んで、「やるべきことは分かったけれど、現実には難しい」と感じた方も多いと思います。

遠方に住んでいて、岡山まで何度も通えない。 仕事や子育てで、休みのたびに草刈りには行けない。 親御さんが高齢で、もう庭の手入れは難しい。

どれも、ごく自然なことです。一人で背負い込む必要はありません。

ミニクルホームは、岡山市の南区・東区をはじめ、北区・中区、玉野市や瀬戸内市、倉敷市など、地域に根ざして空き家のお困りごとに向き合っています。

夏の草刈りや庭木の剪定、定期的な見回り管理から、将来の売却・活用、リフォームのご相談まで、まとめてお手伝いできます。遠くにお住まいの方には、現地の様子をお伝えしながら進めますので、ご安心ください。

「うちの空き家、いまどんな状態だろう」——そう思ったら、それがちょうどよいタイミングです。

まずは現地の確認とご相談から、お気軽にお問い合わせください。荒れてしまった庭も、放っておいたうしろめたさも、一緒に少しずつ整えていきましょう。

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