査定額に納得できないとき、岡山でどうすればいい?
岡山の実家や空き家を査定してもらったところ、
「査定価格は750万円前後です」
と言われた。
しかし所有者としては、
「1,000万円以上すると思っていた」
「近所の家はもっと高く売りに出ている」
「土地も広いのに、なぜこんなに安いの?」
と納得できないことがあります。
査定額に納得できないとき、すぐに、
「この不動産会社は安く査定している」
と判断する必要はありません。
反対に、
「不動産会社が言うなら仕方ない」
と、そのまま受け入れる必要もありません。
査定額が低く見える理由が、
- 土地評価
- 建物評価
- 道路条件
- 比較した成約事例
- 査定時に伝わっていない情報
のどこにあるのかを確認すると、次に何をすればよいかが見えてきます。
今回は、岡山の空き家査定で金額に納得できないときの対処方法を、7つの手順に整理します。
結論|納得できないときはこの7つの順番で確認する
- 自分の予想価格と査定価格を分けて考える
- 査定に使われた物件情報が正しいか確認する
- 何が低く評価されたのか聞く
- 参考にした成約事例を確認する
- 追加資料があれば再確認してもらう
- 必要なら別会社にも査定してもらう
- それでも納得できなければ売却を見送る
ポイントは、
「もっと高くしてください」から始めないこと
です。
まず、査定価格が低くなった原因を特定します。
STEP1|自分の「希望価格」と査定価格を分けて考える
「自分はいくらだと思っていたか」と「市場ではどう評価されるか」は別。
査定額に納得できない理由の一つに、所有者が想像していた価格とのギャップがあります。
例えば、
所有者の予想:1,200万円
査定結果:800万円
差額:400万円
これだけ見ると、かなり安く査定されたように感じます。
しかし最初に確認したいのは、
「1,200万円だと思っていた根拠は何か」
です。
例えば、
- 昔購入した金額
- 固定資産税評価額
- 近所で売りに出ている物件価格
- 親から聞いていた金額
- インターネット上の相場
を根拠にしている場合があります。
昔の購入価格が現在価値とは限らない
30年前に2,000万円で購入した家だからといって、現在も2,000万円の価値があるとは限りません。
反対に、購入時より土地需要が高まっている場所なら、取得時より高く評価されることもあります。
つまり、まず、
「自分の希望価格が間違っている」
とも、
「不動産会社の査定が間違っている」
とも決めず、双方の根拠を比較します。
STEP2|査定の「前提条件」が間違っていないか確認する
査定額が低いと思ったら、価格計算より先に物件情報を確認。
査定に使われた基本情報が違えば、結果にも影響する可能性があります。
まず確認したいのは、
- 所在地
- 土地面積
- 建物面積
- 築年数
- 構造
- 接道状況
- 駐車可能台数
- リフォーム履歴
などです。
例えばリフォーム情報が伝わっていなかった
査定会社が、
「築40年で大きな修繕なし」
という前提で査定していた。
しかし実際には、
- 8年前に屋根交換
- 5年前に浴室リフォーム
- 3年前に給湯器交換
をしていた。
この場合、資料を追加して建物評価について改めて確認する意味があります。
ただし、リフォーム費用300万円=査定額300万円アップ、という意味ではありません。
修繕履歴が市場評価へどこまで影響するかを確認してください。
STEP3|「何が安く評価されたのか」を聞く
総額ではなく、マイナスの原因を特定する。
例えば査定額が800万円だった場合、
「なぜ800万円なんですか?」
だけでなく、もう少し具体的に聞きます。
質問例
「私が思っていた価格より低かったのですが、特にどの条件が査定額を下げていますか?」
すると、例えば、
- 前面道路が狭い
- 土地形状が使いにくい
- 建物状態を低く評価している
- 駐車スペースが不足している
- 近隣成約価格が想定より低い
という原因が見えてきます。
土地と建物を分けて聞く
特に築古空き家なら、
「土地はいくら、建物はいくらくらいと考えていますか?」
と聞くと分かりやすくなります。
例えば、
| 評価 | 金額 |
|---|---|
| 土地 | 750万円 |
| 建物 | 50万円 |
| 合計 | 800万円 |
なら、査定が低く見える原因は建物評価かもしれません。
反対に建物200万円、土地600万円なら、土地条件の評価を詳しく確認する必要があります。
STEP4|参考にした「成約事例」を確認する
近所の売出価格ではなく、実際の取引との違いを見る。
所有者から、
「近所の家は1,500万円で出ています」
と言われることがあります。
ただし、現在1,500万円で広告に掲載されている価格は売出価格です。
実際に1,500万円で成約したとは限りません。
そこで担当者へ、
「今回の査定では、どのような取引事例を参考にしましたか?」
と聞きます。
確認したいのは、
- 場所
- 土地面積
- 道路条件
- 築年数
- 建物状態
- 取引された時期
です。
比較物件と自宅の差を聞く
例えば参考事例が900万円なのに、自宅は800万円なら、
「この100万円の差は何ですか?」
と質問します。
すると、
「参考物件は南向き道路ですが、今回の土地は道路幅と形状で評価を調整しています」
など、差額の理由が見えてきます。
STEP5|査定時に伝えていなかった資料を追加する
新しい情報があれば、同じ会社へ再確認を依頼する。
査定後に、
- 測量図が見つかった
- リフォーム資料が見つかった
- 建築関係資料が見つかった
- 境界確認書が見つかった
- 修繕履歴が分かった
場合があります。
それなら、すぐ別会社へ行く前に、最初の会社へ追加資料を見せてください。
伝え方
「査定後に屋根・水回りの修繕資料が見つかりました。この情報を含めても査定の考え方は変わりませんか?」
重要な情報が追加されれば、査定の前提が変わる可能性があります。
一方、追加資料を見ても査定額が変わらない場合もあります。
その場合は、
「なぜ評価へ影響しないのか」
まで聞けば、判断材料になります。
査定額を上げるために、先にリフォームするのは慎重に
査定額800万円に納得できず、
「300万円リフォームすれば1,100万円になるだろう」
と考えるのは慎重にしてください。
例えば、
現状査定:800万円
リフォーム費:300万円
工事後査定:950万円
なら、価格上昇は150万円です。
結果として300万円の工事費を回収できない可能性があります。
査定額に納得できないから工事する
ではなく、
「この工事をすると、売却価格や売れやすさにどの程度影響しますか?」
を先に確認してください。
STEP6|別の不動産会社からセカンドオピニオンを取る
説明を聞いても疑問が残るなら、別会社の意見を確認する。
一社目が800万円だったからといって、その査定だけで決める必要はありません。
例えば、
A社:800万円
B社:850万円
C社:1,100万円
になったとします。
ここで、
「C社なら300万円高いからC社」
と即決するのではありません。
比較するのは、
- 査定価格
- 土地評価
- 建物評価
- 参考事例
- 想定売出価格
- 想定売却期間
- 購入者の想定
です。
2社がほぼ同じなら?
A社800万円、B社820万円で根拠もほぼ同じなら、現在の市場ではその価格帯が一つの目安になっている可能性があります。
一方、C社だけ1,200万円なら、C社が何を高く評価しているのか確認します。
セカンドオピニオンの目的は「高い数字を探すこと」ではありません。
最初の査定が妥当かを、別の視点から検証することです。
別会社へ相談するときは、最初の査定額を言うべき?
どちらの方法もあります。
最初は言わない
先入観を与えず、別会社独自の査定結果を確認できます。
査定後に伝える
例えばB社が850万円と査定した後、
「A社では750万円でした。100万円違うのは何を評価しているからですか?」
と聞く方法です。
価格差の原因を比較しやすくなります。
STEP7|納得できなければ「今は売らない」という選択もある
査定を受けたから売却する必要はない。
複数社へ確認しても、
「どこも800万円前後だった」
しかし自分は、
「1,000万円未満なら売りたくない」
と考えている。
その場合は、今すぐ売却しない選択もあります。
例えば、
- 1年間管理を続ける
- 賃貸活用を検討する
- 家族利用を再検討する
- 一定期間後に再査定する
という方法があります。
ただし、「納得できる査定額になるまで何年でも待つ」と決める前に、保有コストと建物劣化も確認してください。
査定価格が将来必ず上がる保証はありません。
持ち続けるなら、
- 固定資産税等
- 管理費
- 草刈り
- 修繕費
- 保険
なども含めて判断します。
「査定額を上げてください」と頼めば上がる?
査定額は値引き交渉の逆のように、単純に希望額へ変更してもらうものではありません。
もちろん、
- 重要な資料が漏れていた
- 土地面積が違っていた
- リフォーム履歴が伝わっていなかった
など、査定前提が変われば再検討される場合があります。
しかし、
「1,000万円と言ってほしい」
という希望だけで査定根拠そのものが変わるわけではありません。
希望価格と査定価格は分けて考える。
そのうえで、実際の売出価格をどう設定するかを相談します。
査定800万円でも、1,000万円で売り出せる?
査定価格と売出価格は同じとは限りません。
例えば、
- 査定価格:800万円
- 売主希望:1,000万円
の場合、売主希望を踏まえて高めから販売を検討することはあります。
ただし、ここで確認したいのは、
「1,000万円で出した場合、どのくらいの売却期間を想定しますか?」
「反響がなければ、いつ価格を見直しますか?」
です。
希望価格で売り出すことと、希望価格で実際に売れることは別だからです。
査定額が低い原因が「道路」ならどうする?
岡山の戸建てでは、道路・駐車条件が評価に影響することがあります。
例えば、
- 前面道路が狭い
- 車が入りにくい
- 間口が狭い
- 高低差がある
場合です。
こうした条件は、室内をきれいにしても変えられないことがあります。
その場合は、無理に査定額を上げようとするより、
- どんな買主なら検討するか
- 土地として売るか
- 中古住宅として売るか
- 価格でどこまで調整するか
という販売方法を考える方が現実的です。
査定額が低い原因が「建物」ならどうする?
建物評価が低い場合も、すぐリフォームする必要はありません。
まず、
- 中古住宅として売れる状態か
- 古家付き土地の方がよいか
- 最低限どこを直す意味があるか
- 現状渡しでも買主が見つかるか
を確認します。
築年数が古くても、立地、接道、土地形状、管理状態など他の条件によって評価は変わります。
固定資産税評価額より査定が低い・高いのはおかしい?
固定資産税評価額と、不動産会社による売却査定は目的が異なります。
そのため、
「固定資産税評価額○○万円だから、必ずその金額以上で売れる」
という考え方はできません。
売却査定では、
- 現在の購入需要
- 土地形状
- 接道
- 建物状態
- 近隣の実際の取引
なども確認します。
固定資産税関係資料は物件確認には役立ちますが、それだけで実際の売却価格を決めるものではありません。
「ネットではもっと高い」と感じた場合
インターネットで見る不動産価格にも種類があります。
| ネットで見る数字 | 注意点 |
|---|---|
| 売出価格 | 売主が希望している価格で、成約価格ではない |
| 地価公示等 | 標準地点等の価格情報で、個別物件価格そのものではない |
| 実際の取引価格 | 重要な参考だが、面積・道路・時期等の個別差がある |
周辺相場を調べることは有効ですが、自分の家と完全に同じ条件の不動産はありません。
「ネット価格より安い」と感じたら、その差を担当者へ聞いてみましょう。
やってはいけない3つの判断
1.一番高い査定額だけを採用する
査定額が高いことと、その価格で実際に売れることは別です。
2.査定を上げるために先に高額リフォームする
工事費を売却価格で回収できるとは限りません。
3.納得できないまま媒介契約を結ぶ
価格根拠や販売方法に疑問があるなら、契約前に確認しましょう。
査定額に納得できないときの質問テンプレート
そのまま使える質問例
今回の査定価格について、私が想定していた価格より低かったため、判断材料としてもう少し詳しく教えてください。
- 土地はいくらくらいと評価していますか?
- 建物はいくらくらいと評価していますか?
- 特にマイナス評価になった点はどこですか?
- どの取引事例を参考にしていますか?
- 実際に販売する場合はいくらから始めますか?
- その価格なら何か月程度での成約を想定していますか?
「査定が安い」と感情的に伝えるより、具体的な項目を質問した方が原因を確認しやすくなります。
モデルケース|1,200万円だと思っていた実家が800万円だった
所有者予想:1,200万円
最初の査定:800万円
① 前提条件を確認
土地・建物面積は正しい。
② 内訳を確認
土地700万円、建物100万円。
③ マイナス理由を確認
前面道路と建物状態。
④ 修繕資料を追加
5年前の屋根修繕資料を提出。
⑤ 再確認
建物評価を再検討。
⑥ 別会社にも相談
2社目:850万円。
両社とも土地評価はほぼ同じ。
この場合、最初の800万円だけが極端に低いというより、現在の市場では800万~850万円前後が一つの検討材料になると考えやすくなります。
そのうえで、
- その価格で売る
- 高めから売り出す
- 今回は売らない
を判断します。
「納得できる査定」とは、高い査定ではない
納得できる査定というと、
「自分が希望する高い金額を出してくれる査定」
と思いやすいですが、本来は少し違います。
納得しやすい査定とは、
- なぜその価格なのか
- 何をプラス評価したのか
- 何をマイナス評価したのか
- 何と比較したのか
- その後どう売るのか
を説明できる査定です。
その結果が希望より低い場合でも、理由が理解できれば、
- 売却する
- 価格を高めから試す
- 保有する
- 再査定する
という次の判断ができます。
よくある質問
Q.査定額が安すぎると思ったら、別会社へ頼んでもいいですか?
構いません。ただし、一社目の根拠を確認してから別会社の査定と比較すると、価格差の原因を理解しやすくなります。
Q.査定額をもっと高くしてほしいと頼めますか?
希望価格を伝えることはできますが、査定価格は合理的な根拠に基づく価格意見です。物件情報の間違いや追加資料があれば再検討してもらい、希望価格については売出価格の設定として相談すると整理しやすくなります。
Q.2社とも査定が低かったら、その価格が正しいですか?
必ず正しいと断定はできませんが、複数社が近い価格を、似た取引事例や評価根拠から出しているなら重要な判断材料になります。価格だけでなく根拠も比較してください。
Q.査定より高い価格で売り出してもいいですか?
売主希望を踏まえて高めの売出価格を設定することはあります。ただし、その価格での想定売却期間や、反響がなかった場合の価格見直し時期を決めておくことが重要です。
Q.リフォームすれば査定額は上がりますか?
建物状態が改善して評価へ影響する場合はありますが、工事費と同額だけ査定価格が上がるとは限りません。工事前に査定会社へ費用対効果を確認してください。
Q.査定額が低いので売却をやめても大丈夫ですか?
査定段階であれば、査定結果を確認して売却を見送ることもできます。すでに媒介契約や売買契約を締結している場合は別途契約内容を確認してください。
Q.固定資産税評価額より低い査定はおかしいですか?
固定資産税評価額と売却査定は目的・評価方法が異なるため、単純比較はできません。売却査定では市場需要、接道、建物状態、実際の取引事例などを含めて検討します。
Q.昔の査定額より下がっています。納得できません。
以前の査定時から市場、周辺取引、築年数、建物状態などが変わっている可能性があります。「土地が下がったのか、建物が下がったのか」を分けて確認してみてください。
まとめ|「安い・高い」ではなく、差額の理由を確認する
岡山の空き家査定を受けて、思っていた金額より低くても、その場ですぐ結論を出す必要はありません。
まず、
- 自分の予想価格の根拠を整理する
- 査定の物件情報に間違いがないか確認する
- 何を低く評価したのか聞く
- 比較した取引事例を見る
- 追加資料があれば再確認してもらう
- 疑問が残れば別会社へ査定を頼む
- 納得できなければ売却を見送ることも検討する
という順番で整理してください。
一番避けたいのは、
「査定が安いから高い会社を探し続ける」
ことです。
重要なのは、自分が希望する数字を出してくれる会社ではなく、
です。
査定額に納得できなければ質問する。
情報が足りなければ追加する。
それでも疑問が残れば別の会社へ聞く。
そこまで確認してから、岡山の空き家を「売る・残す・貸す」のどれにするか判断しましょう。
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