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ハザードマップで、うちは3m以上の色。売ったら大きく値下がりするのでは」

同じ南区でも、川から離れた家と比べてどのくらい差があるのだろう」

査定のとき、浸水のことをどう見られるのか知っておきたい」

岡山市の南区や東区には、旭川・百間川・吉井川・砂川などの川や、児島湾に近い低い土地が広がっています。こうした地域の戸建てを売るとき、浸水想定の深さが価格にどう影響するのかは、気になるところです。

この記事では、研究で分かっている平均的な傾向と、査定で実際に見られる点、そして売主ができることを整理しました。

先に結論

 

浸水想定が深い家が、必ず大きく安くなるわけではありません。日本銀行のワーキングペーパー(2022年)では、想定浸水深が1m深いと、住宅地の地価は平均で約1.1%低いという結果が示されています。住宅の価格は、立地、広さ、建物の状態、学区、生活の便利さの影響が大きく、浸水想定はその中の一つです。また、近くの取引事例には、地域のリスクがある程度すでに反映されていると考えられます。査定では、浸水の深さと建物の階数、過去の浸水、床や設備の高さなどが見られます。記録と備えを説明できるようにしておくことが大切です。

研究で分かっていること

日本銀行のワーキングペーパー「水害リスクが地価に及ぼす影響」(2022年4月)では、2001年〜2020年の公示地価、約3,500地点を使って、水害リスクと地価の関係を分析しています。

リスク 住宅地 商業地
想定浸水深が1m深い 平均で約1.1%低い 平均で約4.7%低い
土砂災害のリスク 平均で約11.9%低い 平均で約18.9%低い

この結果から分かるのは、住宅地では、浸水想定の深さによる価格の差は、平均で見ると大きくはないということです。一方で、土砂災害のリスクは、より大きく価格に影響する傾向があります。

注意:これは全国の地価の平均的な傾向で、個別の家の価格がこのとおりに決まるわけではありません。建物の状態や過去の浸水、買主の考え方によって、影響は大きくも小さくもなります。

数字で考える|仮の例

研究の平均的な傾向を、南区の戸建ての土地の価格に当てはめて計算してみます。数字はすべて仮のもので、実際の価格の予想ではありません。

例 想定浸水深 土地の価格(仮) 平均的な傾向で計算すると
A 川から少し離れた家 0.5m程度 1,000万円 基準
B 川に近い家 3m程度 — Aより深さが2.5m深い → 1.1%×2.5=約2.75%低い → 約27万円の差

この計算では、深さのちがいによる差は、土地の価格の数%程度です。実際には、Bの家が過去に浸水したことがある、平屋で2階がない、といった事情があれば、買主の受け止め方は変わります。

査定で見られる点|川沿いの戸建て

見られる点 価格に響きやすい場合 響きにくい・和らげる場合
① 想定浸水深と建物の階数 想定が深く、平屋など上の階に逃げにくい 2階以上があり、生活の場を上に移せる
② 家屋倒壊等氾濫想定区域 区域に入っている(川のすぐ近く) 区域に入っていない
③ 過去の浸水 床上浸水の歴があり、修繕の記録がない 浸水したことがない、または修繕・対策の記録がそろっている
④ 床・基礎の高さ 床が低く、道路より敷地が低い 基礎が高い、敷地がかさ上げされている
⑤ 設備の位置 給湯器・分電盤・室外機などが低い位置にある 設備が高い位置にある、止水板などの備えがある
⑥ 保険料 水災補償の保険料の地域区分が高い 水災補償の見積もりを示せる

これらのほかに、立地(駅・スーパー・学校までの距離)、土地の広さや形、建物の築年数と状態、学区などが、価格に大きく影響します。浸水想定だけで価格が決まるわけではありません。

近くの取引事例は、すでにリスクを反映している

査定では、近くで実際に売れた家や土地の価格(取引事例)を参考にします。同じ地域の取引事例は、その地域の浸水のリスクをある程度ふまえた価格になっていると考えられます。

そのため、「ハザードマップの色が濃いから、相場からさらに大きく下げなければならない」とは限りません。大切なのは、同じような条件の取引事例と比べて、その家ならではの事情(過去の浸水、階数、備えなど)を説明できるかです。

売主ができること|5つの準備

  1. 浸水の記録をそろえる:過去に浸水したことがあれば、時期・程度・修繕の記録、写真
  2. 備えを説明できるようにする:止水板、設備の位置、敷地のかさ上げ、排水の状況など
  3. 建物状況調査(インスペクション)を検討する:床下や基礎の状態を客観的に示せる
  4. 近くの取引事例にもとづいて価格を決める:不安から、根拠なく大きく下げない
  5. 水災補償の見積もりを用意する:買主が住んだあとの保険料の目安を示せる

「浸水想定が深い」という事実は変えられませんが、「どう説明できるか」は準備で変えられます。

例で考える|南区の川沿いの戸建て

南区の川に近い場所、想定浸水深3m程度、木造2階建て(築25年)、2018年に床下浸水の歴あり(消毒・乾燥済み)、給湯器は地面に設置、という戸建てを売るケースで考えてみます。数字や状況は仮のものです。

準備 内容
記録 2018年の浸水の写真、床下の消毒・乾燥の作業報告書をそろえる
説明 2階建てで、生活の場を上に移せること、その後浸水していないことを整理
備え 給湯器の架台の設置や、止水板の用意を検討(費用と効果を比べて判断)
調査 建物状況調査で、床下・基礎の状態を確かめる
価格 近くの同じような条件の取引事例をもとに、根拠のある価格で売り出す
保険 水災補償の見積もりを用意して、買主に示せるようにする

買主が知りたいのは、「この家で、浸水のときにどうなるか」「今の状態はどうか」です。そこに答えられる準備をしておくと、話が進みやすくなります。

当社にできること・できないこと

当社は、岡山市北区奉還町で売買仲介を行い、保険代理店も営んでいる不動産会社です。

当社がお手伝いできるのは、近くの取引事例にもとづく査定、ハザードマップ上の位置と想定浸水深の確認、浸水の記録や備えの説明の整理、建物状況調査の手配のご相談、水災補償の見積もり、そして売却です。

一方で、将来の価格や、浸水のリスクがないことを保証することはできません。法的な判断は弁護士、建物の専門的な判断は建築士などにご相談ください。

よくあるご質問

浸水想定の深い家は、どのくらい安くなりますか。

一概には言えません。日本銀行のワーキングペーパー(2022年)では、想定浸水深が1m深いと住宅地の地価は平均で約1.1%低いという結果が示されています。ただし、これは全国の平均的な傾向で、個別の家の価格は、立地、建物の状態、過去の浸水などによって変わります。

ハザードマップの色が濃いと、売れないのですか。

売れないわけではありません。住宅の価格は立地や建物の状態、学区などの影響が大きく、浸水想定はその中の一つです。近くの取引事例には地域のリスクがある程度反映されていると考えられます。

浸水よりも価格に影響するリスクはありますか。

同じ研究では、土砂災害のリスクがある住宅地は、平均で約11.9%地価が低いという結果が示されており、浸水想定の深さよりも大きな影響が見られます。

査定では、浸水についてどんな点が見られますか。

想定浸水深と建物の階数、家屋倒壊等氾濫想定区域かどうか、過去の浸水、床や基礎の高さ、給湯器などの設備の位置、水災補償の保険料などが見られます。

売る前にできることはありますか。

浸水の記録をそろえる、止水板や設備の位置など備えを説明できるようにする、建物状況調査を検討する、近くの取引事例にもとづいて価格を決める、水災補償の見積もりを用意する、といった準備ができます。

浸水対策の工事をしてから売ったほうがよいですか。

工事の費用が、売れる価格や売りやすさにどれだけつながるかは、家によってちがいます。費用と効果を比べて判断するのがおすすめです。まずは不動産会社に相談してみてください。

川沿いの戸建て、取引事例にもとづいて査定します

近くの取引事例にもとづく査定、ハザードマップ上の位置と想定浸水深の確認、浸水の記録や備えの説明の整理、水災補償の見積もりまで。

※当社は、将来の価格や浸水のリスクがないことを保証することはできません。

浸水想定は、家の価値を決める材料の一つにすぎません。 ハザードマップの色を見て、大きく値下がりするのではと不安になるのは自然なことです。でも、価格はほかにもたくさんの要素で決まります。事実と備えをきちんと説明できるように、一緒に準備していきましょう。急がなくても大丈夫です。

最終更新日:2026年9月26日
確認先:日本銀行(ワーキングペーパー「水害リスクが地価に及ぼす影響」2022年4月)、岡山市(洪水・土砂災害ハザードマップ)、国土交通省(水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明の義務化)。価格は物件ごとに大きく異なります。

(この記事は一般的な情報の整理です。当社は、将来の価格や浸水のリスクがないことを保証することはできません。)

株式会社ミニクルホーム
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代表:城井 仁(宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士、不動産実務経験25年以上)

CUSTOMER VOICE

お客様の声

Googleマップへ寄せられたミニクルホームのお客様の声を、 プライバシーに配慮して一部抜粋・匿名化してご紹介します。

正直な物件説明 ★★★★★

まさに正直不動産。注意点まで教えてくれました

まさに正直不動産。気になっていた物件について、 事故物件であることや管理面の注意点なども教えてくれました。 安心して物件探しを任せられました。

A
ご利用者A様Googleマップの口コミより一部抜粋
入居・退去の対応 ★★★★★

入居時も退去時も丁寧に対応してくれました

入居時も退去時も丁寧に対応してくださり助かりました。 LINEでの対応も文字に残るので、 電話だけより確認しやすいです。

B
ご利用者B様Googleマップの口コミより一部抜粋
難しい条件の部屋探し ★★★★★

難しい条件でも迅速かつ柔軟に対応

難しい条件の中、迅速かつ柔軟な対応で、 ようやく住めるところが見つかりました。 不安なこともLINEで相談できて助かりました。

C
ご利用者C様Googleマップの口コミより一部抜粋
遠方からの引越し ★★★★★

遠方からの引越しも丁寧にサポート

遠方からの引越しで分からないことだらけでしたが、 何から何まで丁寧に対応してくださり、 本当に助かりました。

D
ご利用者D様Googleマップの口コミより一部抜粋
地域情報・物件提案 ★★★★★

土地の事情も分かり、納得して決められました

難しい条件での物件探しでしたが、 多数の物件をご案内いただき、 納得して決めることができました。 土地の事情も参考になりました。

E
ご利用者E様Googleマップの口コミより一部抜粋
親身な対応 ★★★★★

借りる側の目線で考えてくれました

借りる側の目線で考えてくださるので有り難かったです。 気さくな不動産屋さんで、 希望もお願いしやすく助かりました。

F
ご利用者F様Googleマップの口コミより一部抜粋
 

※Googleマップに投稿された口コミの一部を、 意味を変えない範囲で抜粋・匿名化して掲載しています。 口コミは個人の感想です。

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株式会社ミニクルホーム

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しかける賃貸満室マン 城井 仁 (しろい ひとし)

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