帰りの車の中で、その話になりませんでしたか
久しぶりに実家に帰って、玄関を開けた瞬間の、あの独特の匂い。
伸びきった庭の草。閉めたままの雨戸。押し入れの奥から漂う、少し湿った空気。
「思ったより傷んでたな」 「あの家、これからどうするんだろう」 「まあ、そのうち考えようか」
そして、それぞれの家に帰った。
毎年、この時期になると同じ話をして、同じように何も決まらないまま1年が過ぎていく。そんなご家庭は、決して珍しくありません。
当社にも、お盆明けや年明けに「実は気になっていて……」というご相談が集まります。きっかけは、だいたい帰省です。
この記事では、
- 「そのうち」で先延ばしにすると、何が起きるのか
- 岡山市で使える制度と、その落とし穴
- 今週中にできる、最初の3つのこと
を、できるだけ具体的にご説明します。売却をおすすめする記事ではありません。 まず状況を整理していただくための記事です。
岡山県の空き家は、約14万2,500戸あります
まず、数字を見てください。
<cite index=”314-1″>岡山県には約14万2,500戸の空き家が存在し、空き家率は15.6%と全国平均の13.6%を上回っています。</cite>
7〜8軒に1軒が空き家という計算になります。ご実家が空き家になっているのは、特別なことでも、恥ずかしいことでもありません。岡山では、ごく当たり前に起きていることです。
ただ、当たり前に起きていることだからこそ、行政も本腰を入れています。ここから先が本題です。
「そのうち」が一番高くつく、という現実
空き家を放置することの怖さは、何も起きないまま、静かにコストが積み上がっていくことにあります。
① 固定資産税が最大6倍になる可能性
住宅が建っている土地には「住宅用地特例」が適用され、固定資産税が軽減されています。
しかし、「管理不全空家等」または「特定空家等」に指定され、市から勧告を受けると、この特例が解除されます。 その結果、固定資産税が大幅に上がるケースがあります。
「年間3万円だった税金が、翌年から18万円になった」という事例も報告されています。
📎 詳しくはこちら 👉 空き家の固定資産税が6倍に?岡山市の住宅用地特例を解説
② 建物の傷みは、指数関数的に進む
人が住まない家は、驚くほど早く傷みます。換気されないことで湿気がこもり、木材が腐り、シロアリが入る。雨漏りに気づかないまま、天井が抜ける。
「あと1年待とう」の1年で、修繕費が数十万円変わることがあります。 そして傷みが進むほど、売却も賃貸も難しくなります。
③ 万一のとき、責任を問われるのは所有者です
瓦が落ちて通行人にケガをさせた、塀が倒れて隣家の車を壊した──こうした場合、民法上、建物の所有者や占有者が責任を負う仕組みになっています。
「知らなかった」「遠方に住んでいた」は、理由になりません。
④ 相続人が増えていく
これが、実は一番やっかいです。
名義が親のままの状態で年月が経つと、その間に相続人が亡くなり、その子や孫まで相続人に加わっていきます。 最初は兄弟3人だった話が、10年後には従兄弟を含む十数人の話になる。全員の同意がないと売却も解体もできない、という状態に陥ります。
📎 名義が気になる方はこちら 👉 相続登記の義務化、岡山市の空き家所有者が今すぐ確認すべきこと
岡山市には、使える制度があります
暗い話ばかりではありません。岡山市は空き家対策に力を入れており、所有者が使える制度が用意されています。
解体費用の補助(空家等適正管理支援事業)
<cite index=”315-1″>岡山市では、老朽化した危険な空き家の解体工事について、解体工事費の1/3・最大50万円が補助される制度があります。</cite>
ただし、極めて重要な注意点があります。
<cite index=”315-1″>申請は、必ず工事契約を結ぶ前に行わなければなりません。工事契約後の申請は、補助対象外となります。</cite>
つまり、
- ❌ 解体業者を決めて契約 → あとから補助金を申請 → 50万円が受け取れない
- ⭕ 市に相談・申請 → 交付決定 → 契約・工事 → 補助が受けられる
「良い業者が見つかったから、まず契約」が最大の失敗パターンです。 順番を間違えないでください。
また、補助金には予算枠があり、予算がなくなり次第、受付終了となる場合があります。 年度の後半になるほど不利になる可能性があるため、検討されるなら早めの動き出しが有利です。
📎 補助金の詳細はこちら 👉 【岡山市】空き家の解体補助金は最大50万円|申請の順番に注意
そのほかの制度
岡山市には、除却(解体)のほかにも、リフォーム補助、空き家診断の補助といった制度があります。また、一定の要件を満たせば、空き家の売却時に譲渡所得から3,000万円を特別控除できる特例もあります。
制度は年度ごとに内容・金額・受付期間が変わります。 検討される際は、必ず岡山市の公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。
今週中にできる、最初の3つのこと
「何から手をつければいいか分からない」という方へ。この3つだけで構いません。
① 記憶が新しいうちに、写真を撮っておく(もう帰ってしまった方は、次回に)
外観、屋根、庭、水回り、傷んでいる箇所。スマホで撮っておくだけで、後の相談が驚くほどスムーズになります。
不動産会社に相談する際も、市に補助金を問い合わせる際も、写真があるだけで話が具体的になります。
② 名義を確認する
法務局で登記事項証明書を取得すれば、現在の名義人が分かります。オンラインでも請求できます。
「たぶん父の名義のまま」ではなく、事実を確認してください。 ここが分からないと、何も先に進みません。
③ 兄弟・親族に「今年は決めよう」と一言送る
これが一番大事かもしれません。
お盆の会話の熱が残っているのは、せいぜい2週間です。 9月に入れば、それぞれの日常に戻り、また来年まで話題に上がりません。
LINEでもメールでも構いません。「あの家、年内には方向性だけ決めない?」と送ってみてください。決めるのはあとで構いません。話し合いのテーブルに載せることが、最初の一歩です。
「どうするか決まっていない」段階でも大丈夫です
ご相談をいただくと、多くの方がこうおっしゃいます。
「まだ売るとも決めていなくて、相談していいのか分からなくて」
むしろ、決まっていない段階でご相談いただくほうが良いです。 決めてしまってから相談すると、「もっと良い方法があったのに」となることがあるためです。
たとえば、
- 解体してから売ろうとしたが、実は建物付きのほうが高く売れた
- 売却を決めてから、補助金が使えたことを知った
- 管理サービスを使えば、もう数年持てることを知らなかった
選択肢を知ってから決める。 これが、後悔しないための順番です。
📎 管理という選択肢を知りたい方はこちら 👉 岡山市の空き家管理サービスの相場は?内容と費用を比較
📎 売却を検討される方はこちら 👉 岡山市で空き家を売却する流れ|査定から引き渡しまで完全解説
最後に
ミニクルホームは、岡山市北区奉還町、JR岡山駅西口から徒歩7分にある地域密着の不動産会社です。
代表の城井は香川県の出身で、岡山に住んで20年以上になります。**「本当の不動産情報を発信したい」**という思いで会社を始めました。
空き家のご相談で大切にしているのは、**「売らせること」ではなく「整理すること」**です。持ち続けるほうが良い場合もあれば、貸すという選択肢もあります。ご事情を伺ったうえで、選択肢を並べてご説明します。
「まだ何も決まっていない」「話だけ聞いてほしい」──その段階でのご相談を、心から歓迎しています。
岡山市の空き家に関する行政窓口 都市整備局 住宅・建築部 建築指導課 空家対策推進室 (補助金や特定空家等に関するお問い合わせは、岡山市の公式サイトから最新の連絡先をご確認ください)
5. よくある質問(Q&A)
Q1. まだ売るかどうか決めていませんが、相談してもいいですか? A. もちろんです。むしろ決める前のご相談を推奨しています。解体・売却・賃貸・管理継続など、選択肢を並べたうえでご判断いただくほうが、後悔が少なくなります。
Q2. 名義が亡くなった父のままです。何かできますか? A. まずは登記事項証明書で現状をご確認ください。名義変更が必要な場合でも、司法書士と連携して進めることが可能です。名義が親のままでも、方向性の相談は可能です。
Q3. 兄弟の意見がまとまりません。どうすればいいですか? A. よくあるご相談です。「選択肢とそれぞれの費用・手取り額」が分からないまま話し合うと、感情論になりがちです。まず客観的な情報を揃えることをおすすめします。ご希望があれば、ご家族全員に向けてご説明することも可能です。
Q4. 遠方に住んでいて、頻繁に岡山へ行けません。 A. 現地の確認、写真での状況報告、オンラインでのご相談に対応しています。ご来店いただかなくても、進められる部分は多くあります。
Q5. 解体の補助金は、いつ申請すればいいですか? A. 工事の契約前です。契約後では対象外になります。また予算枠があり、なくなり次第終了となる場合があるため、検討されるなら早めの動き出しをおすすめします。
Q6. 相談すると、売却を勧められませんか? A. ご事情を伺ったうえで選択肢をご説明しますが、売却を前提にお話しすることはありません。管理を続けたほうが良いケースもあり、その場合はそのようにお伝えします。
岡山市の空き家・実家に関するご相談窓口
実家の空き家のご相談は
株式会社ミニクルホームへ
JR岡山駅西口から徒歩7分。岡山市内の空き家について、管理・活用・売却・解体まで幅広くご相談いただけます。
「まだどうするか決まっていない」「兄弟で意見がまとまらない」「遠方に住んでいて動けない」など、実家の空き家に関するお悩みを、まずはお聞かせください。売却を前提にお話しすることはありません。
このようなご相談に対応しています
- 実家の空き家をどうすべきか分からない
- 放置した場合のリスクと費用を知りたい
- 解体費用や補助金について相談したい
- 名義が親のままで手続きが分からない
- 兄弟・親族での話し合いに必要な情報がほしい
- 定期的な巡回・管理を任せたい
- 売却・賃貸活用の可能性を知りたい
対象となる方: 岡山市内に空き家をお持ちの方、相続予定・相続済みの方、遠方にお住まいのご家族の方
所在地: 〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号(JR岡山駅西口から徒歩7分)
対応エリア: 岡山市内全域(北区・中区・東区・南区)
※LINEでは、実家の写真を送っていただくだけでもご相談いただけます。「まだ何も決まっていない」という段階で構いません。なお、解体補助金は工事契約前の申請が必要ですので、業者と契約される前にご相談ください。
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tel:0862393296
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住所:岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号
JR岡山駅西口徒歩7分
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メールアドレス:minikuru@bc.wakwak.com
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