「以前、生活保護だと伝えたとたんに断られてしまった」 「引っ越したいけれど、また同じように嫌な思いをするのが怖い」 「気に入った部屋を見つけても、どうせ審査で落ちるのでは……」
岡山市で生活保護を受けながら引っ越しを考えている方から、こうしたお気持ちをよく伺います。一度断られた経験があると、次の一歩を踏み出すのが本当に怖くなりますよね。
けれど、知っておいていただきたいことがあります。**多くの場合、大家さんは「あなた自身」を断っているわけではありません。**いくつかの「不安」を解消できれば、入居できる可能性は大きく広がります。この記事では、岡山市で生活保護を受けている方が、大家さんに安心してもらいながら物件を探すための手順を、現場の視点で順番にお伝えします。
まず知っておきたい:大家さんが不安に感じる「本当の理由」
物件探しを始める前に、大家さんが何を心配しているのかを知っておくと、対策が見えてきます。生活保護の方の入居をためらう大家さんが気にしているのは、主に次のような点です。
- 家賃がきちんと支払われるか(滞納への不安)
- 連絡が取れなくなったり、トラブルが起きたりしないか
- 保証人や緊急連絡先がいない場合の対応
裏を返せば、これらの不安を一つずつ解消できれば、大家さんは前向きに検討してくれるということです。岡山市には、まさにこの不安を和らげるための制度や仕組みが用意されています。次の手順で、それを上手に使っていきましょう。
【手順①】まずは担当のケースワーカーに相談する
生活保護を受けている場合、引っ越しには事前の相談が欠かせません。物件を探し始める前に、まずは担当のケースワーカーに「引っ越しを考えている」と伝えることが、すべての出発点になります。
ケースワーカーは、引っ越しの理由や必要性を確認したうえで、制度の観点から適切かどうかを判断します。順番を飛ばして先に契約を進めてしまうと、後でやり直しになることもあるため、「相談 → 物件探し」の順番を守りましょう。
岡山市では区ごとに福祉事務所が設置されています。引っ越しを考え始めた段階で、早めに一声かけておくのが、スムーズに進めるコツです。
【手順②】住宅扶助の範囲内で物件を絞る
岡山市の場合、単身世帯の住宅扶助(家賃補助)の上限は、おおむね月3万7,000円とされています(世帯人数や年度によって変わることがあります)。物件を探すときは、この範囲内の家賃が一つの目安です。
上限を超える家賃の物件は、原則として認められません。気に入った部屋があっても、まずは上限内かどうかを確認してから話を進めると、無駄足になりにくくなります。なお、共益費や管理費は住宅扶助とは別の扱いになることが多いため、家賃と合わせて全体の費用感を確認しておくと安心です。
正確な上限額や、対象になる費用の範囲は、必ず担当のケースワーカー・福祉事務所にご確認ください。
【手順③】「代理納付」を前提に話を進める
ここが、大家さんの不安を和らげるうえで特に効果的なポイントです。
代理納付とは、家賃を役所から大家さんへ直接支払う仕組みのことです。入居者の口座を経由せず、行政から大家さんへ家賃が届くため、大家さんが最も気にする「家賃がきちんと支払われるか」という不安を、大きく和らげることができます。
物件を探すときに「代理納付を利用できます」と最初から伝えられると、大家さんも安心して検討しやすくなります。この制度を前提に話を進めることが、入居までをスムーズにする現場の知恵です。
【手順④】保証会社・緊急連絡先を整える
最近の賃貸では、9割以上の契約で家賃保証会社の利用が求められます。連帯保証人が立てられなくても、保証会社を利用することで契約を進められるケースがほとんどです。
また、保証会社を使う場合でも、緊急連絡先は別途求められるのが一般的です。緊急連絡先は家賃を肩代わりする立場ではなく、本人と連絡が取れないときの確認先にあたります。責任が軽い分、親族以外の方にお願いできる場合もあります。
「保証人も緊急連絡先もいない」という方も、諦める必要はありません。緊急連絡先の代行サービスや、住まい探しを支える相談窓口など、対応できる選択肢があります。事前に不動産会社へ事情を伝えておけば、使える方法を一緒に整理できます。
【手順⑤】生活保護に理解のある不動産会社を選ぶ
意外と結果を左右するのが、**「どの不動産会社に相談するか」**です。
生活保護の方の受け入れに慣れている不動産会社は、事情を理解してくれる大家さんや、対応してくれる保証会社とのつながりを持っています。代理納付や緊急連絡先の事情も含めて、現実的にどう進められるかを一緒に考えてくれるため、断られにくい物件へ最初から案内してもらえます。
やみくもに自分で物件を探して何度も断られるより、最初から事情をわかってくれる相談先を選ぶほうが、気持ちの負担もずっと軽くなります。
引っ越し費用は支給される?条件を確認しておこう
「引っ越したいけれど、初期費用が出せない」という不安もあると思います。生活保護では、一定の条件を満たすと、引っ越し費用や初期費用が支給される場合があります。
支給の対象になりやすいケース(やむを得ない理由が必要)
- 現在の家賃が住宅扶助の上限を超えていて、より安い物件へ移る場合
- 福祉事務所からの指導による転居
- 現在の住居が取り壊しになる場合
- 病気や障害などにより、住み替えが必要と認められる場合
- 介護などの事情で、近くへ転居する必要がある場合
一方で、「なんとなく引っ越したい」「今の部屋が気に入らない」といった自己都合だけでは、費用の支給は難しいとされています。また、旧居の原状回復費用などは自己負担になることが多い点にも注意が必要です。
何が支給され、何が自己負担になるかは、状況によって変わります。支給の可否や金額は必ず事前にケースワーカーに確認し、了解を得てから進めましょう。
断られにくくするための心構え(避けたいこと)
最後に、トラブルを防ぐために気をつけたい点をまとめます。
生活保護であることを隠さない あとから分かると、かえって信頼を損ねてしまいます。最初から事情を理解してくれる不動産会社・大家さんを選ぶほうが、安心して長く暮らせます。
ケースワーカーへの相談を後回しにしない 契約を先に進めてしまうと、やり直しになることがあります。「相談が先」を徹底しましょう。
家賃の上限を超える物件で話を進めない 上限内かどうかは、内見や申し込みの前に必ず確認を。
架空の連絡先や、無断の名前を書かない 後の本人確認でトラブルになる可能性があります。正直に事情を伝え、正規の方法で進めるのが結局は近道です。
まとめ
岡山市で生活保護を受けながらの引っ越しは、手順を押さえれば、大家さんに安心してもらいながら進められます。
- 大家さんの不安(家賃・連絡・保証)を一つずつ解消するのがカギ
- まずはケースワーカーに相談し、住宅扶助の範囲内で物件を絞る
- 代理納付を前提に話を進め、保証会社・緊急連絡先を整える
- 生活保護に理解のある不動産会社を選ぶと、断られにくい
一度断られた経験があると、もう一歩が重く感じられるものです。でも、正しい順番と、味方になってくれる相談先があれば、状況は変えられます。
**ミニクルホームでは、岡山市で生活保護を受けている方の引っ越し・物件探しを、最初の相談から契約まで丁寧にサポートしています。**代理納付や保証会社、緊急連絡先のことも含めて、あなたの事情に合わせて一緒に進めます。「断られたらどうしよう」と身構える前に、まずは気軽にご相談ください。安心して暮らせる住まいを、一緒に見つけていきましょう。
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