国民生活センター「強引に勧められる住宅のリースバック契約にご注意!」から学ぶ|岡山市で自宅売却トラブルを防ぐ方法
「自宅を売っても、そのまま住み続けられます」
「老後資金を確保できます」
「住宅ローンや借金の返済に使えます」
「相続対策にもなります」
住宅のリースバックは、自宅を売却して現金化し、その後は家賃を払って同じ家に住み続ける仕組みです。
岡山市でも、住宅ローンの返済が苦しい方、老後資金が不安な方、親の施設入所費用を考えている方、相続した実家をどうするか迷っている方にとって、リースバックという言葉を見聞きする機会が増えています。
一見すると、「引っ越さずに現金が入る便利な方法」に見えます。
しかし、国民生活センターは「強引に勧められる住宅のリースバック契約にご注意!」として、長時間の勧誘、家賃値上げ、契約内容の理解不足、高齢者の判断能力低下を背景としたトラブルに注意を呼びかけています。
特に注意したいのは、リースバックでは自宅の所有権を手放すという点です。
売却後に同じ家へ住めるとしても、それは「持ち家に住み続ける」のではなく、「買主から借りて住む」形になります。
この記事では、国民生活センターの注意喚起をもとに、岡山市で住宅のリースバック、自宅売却、親の家の売却、住宅ローン返済、老後資金対策を考えている方へ、契約前に確認すべきポイントを不動産会社の実務目線で解説します。
主な参考資料
国民生活センター「強引に勧められる住宅のリースバック契約にご注意!-本当に『そのまま“ずっと”住み続けられる』契約ですか?-」
URL:https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250521_1.html
国民生活センター「高齢者の自宅の売却トラブルに注意」
URL:https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210624_1.html
消費者庁「資産の運用・処分は取引の仕組みや目的がきちんと納得できてから!」
URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_043
国土交通省「住宅のリースバックに関するガイドブック」
URL:https://www.mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000174.html
※本記事は公的機関の注意喚起を参考に、岡山市での自宅売却・リースバック・空き家売却相談に活かしやすいポイントを整理したものです。個別の契約解除、返金、損害賠償、税務、法的判断は消費生活センター・弁護士・税理士等へご確認ください。
この記事のポイント
- リースバックは「自宅を売却する契約」と「家を借りる契約」を組み合わせた取引
- 売却後は所有者ではなく借主になる
- 「ずっと住める」とは限らない
- 家賃が上がったり、再契約できなかったりする可能性がある
- 自宅を不動産業者に売却した場合、原則としてクーリング・オフはできない
- 売却価格が相場より安くなる可能性がある
- 買戻しには条件・期限・価格の確認が必要
- 高齢者の契約は家族・支援者・専門家と一緒に確認する
- 岡山市で迷う場合は、通常売却・賃貸・管理・住み替えも比較する
住宅のリースバックとは?
住宅のリースバックとは、自宅を不動産会社などへ売却し、その買主と賃貸借契約を結んで、売却後も同じ家に家賃を払って住み続ける仕組みです。
| 項目 | リースバックの内容 |
|---|---|
| 売却 | 自宅を不動産会社などへ売る |
| 住み方 | 売却後は家賃を払って同じ家に住む |
| 所有権 | 売却後は買主に移る |
| 住み続ける条件 | 賃貸借契約の内容による |
| 将来の買戻し | 契約条件によって可否・価格・期限が変わる |
リースバックは、使い方によっては、住み替えまでの一時的な資金確保、施設入所までの準備期間、住宅ローン返済の整理などに役立つ場合があります。
一方で、「売却後もずっと住める」「いつでも買い戻せる」「老後資金の不安がなくなる」といったイメージだけで契約すると、後から大きな問題になることがあります。
リースバックで起きやすいトラブル
国民生活センターの注意喚起では、次のようなトラブルが紹介されています。
- 長時間勧誘され、自宅マンションのリースバック契約をしてしまった
- 自宅を売るようにしつこく言われ、怖くなって応じてしまった
- 生活に困って契約したが、家賃が値上げされ支払えなくなった
- 認知症の親が、相場より非常に安い売却額で契約していた
このようなトラブルは、岡山市でも起こり得ます。
特に高齢者の一人暮らし、住宅ローン返済に困っている方、相続した家の扱いに迷っている方、家族へ相談しづらい方は、強引な営業に押されてしまう可能性があります。
リースバックは「売った後も住める」だけで判断してはいけない
リースバックで最も誤解されやすいのが、「そのまま住める」という言葉です。
売却後も住めるとしても、契約内容によっては、住める期間に制限があったり、家賃の見直しがあったり、再契約できない可能性があります。
契約前に確認すべきこと
- 賃貸借契約は普通借家契約か、定期借家契約か
- 契約期間は何年か
- 更新できるのか、再契約なのか
- 再契約できない場合はいつ退去になるのか
- 家賃は固定か、見直しがあるのか
- 家賃が払えなくなった場合はどうなるのか
- 修繕費は誰が負担するのか
- 固定資産税は売却後に誰が負担するのか
- 買戻しは可能か
- 買戻し価格はいくらか
注意
「そのまま住めます」と言われても、「いつまで」「いくらの家賃で」「更新できるのか」「再契約できなかったらどうなるのか」まで確認しないと、本当に安心できる契約か判断できません。
普通借家契約と定期借家契約の違い
リースバックで特に重要なのが、売却後に結ぶ賃貸借契約の種類です。
| 契約種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 普通借家契約 | 一般的な賃貸契約で、借主側の居住継続が比較的守られやすい | 家賃滞納や契約違反があれば退去問題になる可能性がある |
| 定期借家契約 | 契約期間満了で契約が終了する | 再契約できなければ退去が必要になる可能性がある |
リースバックでは、定期借家契約が使われるケースもあります。
定期借家契約の場合、「2年後に必ず再契約できる」とは限りません。
将来も住み続けたい方ほど、契約期間と再契約条件を確認する必要があります。
家賃を払い続けられるかが最重要
リースバックでは、売却後に家賃を払い続ける必要があります。
売却代金が入っても、毎月の家賃が高ければ、数年後に生活資金が減り、家賃を払えなくなる可能性があります。
確認したい収支
- 毎月の家賃
- 共益費や管理費の有無
- 年金収入
- 医療費・介護費
- 生活費
- 売却代金の使い道
- 住宅ローンや借金の返済額
- 家賃値上げの可能性
- 何年住み続ける予定か
考え方の例
売却代金が入っても、毎月の家賃が年金収入に対して高すぎる場合、数年後に家賃負担が重くなる可能性があります。売却代金の金額だけでなく、「何年間、無理なく住めるか」を必ず計算しましょう。
売却価格が相場より安くないか確認する
リースバックでは、通常の売却よりも売却価格が低くなる場合があります。
買主側は、購入後に貸し続けるリスク、将来の売却リスク、家賃収入、管理コストなどを見て価格を判断するためです。
そのため、リースバックを検討する場合でも、次の比較が必要です。
- 通常売却した場合の査定価格
- リースバックでの売却価格
- 買取業者による買取価格
- 売却後に必要な家賃総額
- 住み替えした場合の賃貸費用
- 住宅ローン残債や抵当権の有無
「早く現金化できるから」という理由だけで、相場より大きく安く売ってしまうと、後から取り返しがつきにくくなります。
自宅を不動産業者に売却した場合、クーリング・オフできない点に注意
訪問販売のリフォーム工事などでは、条件によってクーリング・オフできる場合があります。
しかし、国民生活センターは、自宅を不動産業者に売却した場合、クーリング・オフはできないと注意喚起しています。
つまり、強引に勧誘されたとしても、一度売買契約をしてしまうと、簡単に「やっぱりやめます」とは言えない可能性があります。
契約前に必ず確認
自宅売却は、人生に大きく関わる契約です。リースバックの売買契約書、賃貸借契約書、重要事項説明書、買戻し条件を理解できないまま署名・押印しないでください。
買戻しできると言われた場合の注意点
リースバックでは、「将来、買い戻せます」と説明されることがあります。
しかし、買戻しには条件があります。
確認したい買戻し条件
- 買戻しできる期限
- 買戻し価格
- 買戻し時の諸費用
- 住宅ローンを組めるか
- 年齢や収入で融資が難しくならないか
- 買戻し条件が契約書に明記されているか
- 口頭説明だけになっていないか
高齢の方の場合、数年後に買い戻そうとしても、年齢や収入の関係で住宅ローンが使えない可能性があります。
「買い戻せるかもしれない」という期待だけで契約しないようにしましょう。
岡山市でリースバックを検討する人が多い場面
岡山市でリースバックを検討する背景には、さまざまな事情があります。
住宅ローンの返済が苦しい
返済が苦しくなり、自宅を売っても住み続けたいと考えるケースです。
ただし、住宅ローンの残債、抵当権、売却価格、家賃負担を慎重に確認する必要があります。
老後資金を確保したい
年金だけでは不安で、自宅を現金化したいケースです。
売却代金が入っても、家賃負担が続くため、長期的な生活設計が必要です。
親の施設入所費用を用意したい
親が施設へ入るまで自宅に住み続けたい、施設費用を用意したいというケースです。
本人の意思確認、判断能力、家族の同意、成年後見の必要性なども確認します。
相続対策として自宅を整理したい
相続人に不動産を残したくない、現金化して整理したいというケースです。
税金、相続人間の公平性、売却価格、住み替え先を確認しましょう。
リースバック以外の選択肢も比較する
リースバックだけが唯一の方法ではありません。
岡山市で自宅や実家をどうするか迷っている場合は、次の選択肢も比較しましょう。
| 選択肢 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 通常売却 | 自宅を手放して住み替える、できるだけ高く売りたい | 引越し先を確保する必要がある |
| 買取 | 早く現金化したい、荷物が多い、近所に知られず進めたい | 仲介売却より価格が低くなる場合がある |
| 任意売却 | 住宅ローン滞納や競売前の整理が必要 | 金融機関との調整が必要 |
| 賃貸活用 | 家を手放さず、家賃収入を得たい | 修繕費・管理・空室リスクがある |
| 空き家管理 | すぐ売らない、相続人で協議中、将来使う可能性がある | 管理費・固定資産税・劣化リスクが続く |
| リースバック | 売却代金を得ながら一定期間住み続けたい | 家賃、契約期間、再契約、買戻し、売却価格に注意 |
強引な勧誘を受けたときの断り方
リースバックの勧誘で不安を感じた場合は、あいまいに返事をしないことが大切です。
電話で断る例
自宅を売却する意思はありません。リースバック契約も検討しません。今後の電話・訪問による勧誘はお断りします。
訪問されたときの断り方
突然の訪問では契約しません。家族と専門家に相談してから判断します。今日はお帰りください。
高齢の親を守るための家族ルール
家や土地の売却、リースバック、借入、リフォームの契約は、その場で署名・押印しない。必ず家族に電話してから判断する。
断っても帰らない、怖い、長時間居座る、何度も電話が来る場合は、会社名、担当者名、日時、発言内容をメモし、消費生活センターや警察へ相談しましょう。
高齢者のリースバック契約で家族が確認すべきこと
国民生活センターは、判断能力が低下した高齢者がトラブルにあっている点にも注意を促しています。
高齢の親がリースバックや自宅売却の勧誘を受けている場合、家族や支援者は次の点を確認しましょう。
- 本人は本当に売却したいのか
- 契約内容を理解しているか
- 売却価格は相場とかけ離れていないか
- 売却後の家賃を払えるか
- 契約期間は何年か
- 再契約できるのか
- 買戻し条件は現実的か
- 売却代金の使い道は明確か
- 施設入所や住み替えの予定はあるか
- 認知症や判断能力の不安がないか
本人の意思を尊重することは大切です。
ただし、自宅の売却は生活の基盤を失う可能性がある重大な契約です。
一人で判断させず、家族、地域包括支援センター、ケアマネジャー、司法書士、弁護士、不動産会社などに相談しながら進めましょう。
契約前に確認したいチェックリスト
- 通常売却した場合の査定価格を確認した
- リースバックでの売却価格を確認した
- 住宅ローン残債を確認した
- 売却後の家賃を確認した
- 賃貸借契約が普通借家か定期借家か確認した
- 契約期間と再契約条件を確認した
- 家賃値上げの条件を確認した
- 家賃を何年間払えるか計算した
- 買戻し条件を書面で確認した
- 修繕費負担を確認した
- 家族や専門家に相談した
- 消費生活センターへ相談する時間を取った
- 契約書を持ち帰って確認した
- その場で署名・押印していない
岡山市で相談できる窓口
岡山市消費生活センター
リースバックの強引な勧誘、自宅売却トラブル、契約内容の不安、解約や違約金の相談は、岡山市消費生活センターへ相談できます。
- 消費生活相談専用電話:086-803-1109
- 相談時に用意するもの:契約書、重要事項説明書、賃貸借契約書、名刺、パンフレット、電話履歴、メール・LINE履歴など
消費者ホットライン188
どこへ相談すればよいか分からない場合は、全国共通の消費者ホットライン188を利用する方法があります。
弁護士・司法書士
契約解除、違約金、判断能力、成年後見、相続、登記、損害賠償などが関係する場合は、法律専門家へ相談します。
税理士
自宅売却による税金、譲渡所得、相続税、贈与、施設入所資金などは、税理士へ相談します。
不動産会社
売却価格の相場、通常売却、買取、賃貸活用、空き家管理、住み替え先の相談は、不動産会社へ相談できます。
不動産会社へ相談するときの文例
リースバックを勧められている場合
岡山市内の自宅について、リースバックを勧められています。売却後も住めると言われましたが、売却価格、家賃、契約期間、再契約、買戻し条件が不安です。通常売却や住み替え、賃貸活用と比較して相談したいです。
高齢の親が勧誘を受けている場合
高齢の親が自宅のリースバック契約を勧められています。本人は内容を十分理解していないようで、売却価格や家賃が妥当か心配です。契約前に、相場や住み続けられる条件を整理したいです。
住宅ローン返済が苦しい場合
住宅ローンの返済が厳しく、自宅を売るか、リースバックを使うか、任意売却を検討すべきか迷っています。岡山市内の売却相場、ローン残債、住み替え先の家賃も含めて相談したいです。
よくある質問
Q.リースバックとは何ですか?
自宅を売却し、その買主と賃貸借契約を結んで、売却後も家賃を払いながら同じ家に住み続ける仕組みです。売却後は所有者ではなく借主になります。
Q.リースバックなら一生住み続けられますか?
必ず一生住み続けられるとは限りません。賃貸借契約の種類、契約期間、再契約条件、家賃支払い状況によって変わります。
Q.売却後に家賃が上がることはありますか?
契約内容によっては家賃見直しや再契約時の条件変更が問題になる場合があります。契約前に家賃改定条件を確認しましょう。
Q.自宅を不動産業者に売却した後、クーリング・オフできますか?
国民生活センターは、自宅を不動産業者に売却した場合、クーリング・オフはできないと注意喚起しています。契約前に必ず内容を確認してください。
Q.買戻しできると言われました。本当ですか?
買戻しの可否、期限、価格、諸費用、融資利用の可能性を契約書で確認する必要があります。口頭説明だけで判断しないでください。
Q.高齢の親が契約してしまいました。どうすればよいですか?
契約書、重要事項説明書、賃貸借契約書、名刺、やり取りの記録を確認し、早急に岡山市消費生活センター、消費者ホットライン188、弁護士等へ相談してください。
Q.住宅ローン返済が苦しい場合、リースバックが一番よい方法ですか?
一番よいとは限りません。通常売却、任意売却、住み替え、金融機関への返済相談、賃貸活用なども比較する必要があります。
Q.岡山市でリースバック以外の売却相談はできますか?
相談できます。ミニクルホームでは、岡山市内の自宅、実家、空き家について、通常売却、買取、賃貸活用、空き家管理、住み替えの選択肢を整理できます。
まとめ|リースバックは「便利そう」だけで契約せず、売却後の生活まで確認する
国民生活センターが注意喚起しているように、住宅のリースバック契約では、強引な勧誘、契約内容の理解不足、家賃値上げ、再契約できない不安、高齢者の判断能力をめぐるトラブルが起きています。
リースバックは、自宅を現金化しながら一定期間住み続けられる可能性がある仕組みです。
しかし、売却後は所有者ではなく借主になります。
「そのまま住める」と言われても、契約期間、家賃、再契約、買戻し、修繕負担、将来の住み替え先を確認しないまま契約してはいけません。
岡山市でリースバックや自宅売却を検討する方は、次の順番で進めましょう。
- 通常売却した場合の査定価格を確認する
- リースバックの売却価格と家賃を確認する
- 賃貸借契約の種類と契約期間を確認する
- 買戻し条件を書面で確認する
- 家族・支援者・専門家へ相談する
- 消費生活センターへ相談する時間を取る
- 納得できないまま契約しない
自宅は、単なる不動産ではなく、生活の土台です。
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