「知的障害のある子が、一人暮らしをしたいと言っている。部屋は借りられるの?」
「親が年を取ってきて、この先の住まいをどうすればいいか心配」
「生活保護を受けながら部屋を借りるとき、契約の説明をちゃんと理解できるか不安」
知的障害のある方の住まい探しは、ご本人だけでなく、ご家族や支援者の方にとっても、分からないことが多いものです。
「障害があると断られるのでは」と、相談する前からあきらめかけている方もいらっしゃいます。
でも、知的障害があっても、生活保護を受けていても、支援の仕組みを組み合わせれば、住まいの選び方はいくつもあります。
この記事では、岡山市の不動産会社ミニクルホームが、住まいの選び方・お金の仕組み・契約のときの支え方を、具体的な数字とあわせてまとめました。
この記事の結論
- 住まいの選び方は、一人暮らし(支援つき)・グループホーム・市営住宅などがあり、ご本人の「できること」と「希望」で選びます
- 障害年金は収入として計算され、足りない分が生活保護で支給されます。障害の程度によって障害者加算がつくことがあります
- 契約はご本人が理解・納得して進めることが大切。支援者やご家族の同席、わかりやすい説明、お金の管理の仕組みで支えられます
ご本人へ:かんたんな まとめ
- 生活保護を うけていても、へやを かりることは できます
- ひとりで きめなくて だいじょうぶ。家族や 支援者さんと いっしょに そうだんできます
- わからない ことばは、なんどでも きいて ください。ゆっくり せつめいします
- けいやく(やくそく)を する まえに、ケースワーカーさんに 「いいですよ」と いって もらいます
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住まいの選び方:4つの形
「一人暮らしか、施設か」の二択ではありません。ご本人の希望と、日々の暮らしで手伝いがどのくらい必要かによって、次のような形から選べます。
① 支援を受けながらの一人暮らし(民間賃貸)
ヘルパー(家事援助)や、定期的な訪問の支援を使いながら、アパートやマンションで暮らします。自分のペースで暮らしたい方に。
向いている方:身の回りのことがある程度でき、困ったときに人に連絡できる方
② グループホーム(共同生活援助)
世話人さんなどの支援を受けながら、少人数で暮らします。食事やお金の管理などで手伝いがほしい方に。
向いている方:一人暮らしは不安だが、自分の部屋がほしい方。一人暮らしの練習の場として使う方も
③ 市営住宅
収入に応じた家賃で借りられる公営住宅です。岡山市では、障害のある方などが単身で入居できる住戸があります。
気をつけること:募集の時期が決まっていて、すぐには入れないことが多い
④ ご家族との同居を続けながら準備する
すぐに引越さず、今のうちから支援者とつながり、将来の住まいを一緒に考えておく方法です。
こんな方に:「親が元気なうちに準備しておきたい」というご家族
どれが正解ということはありません。最初はグループホーム、慣れてから一人暮らしのように、段階をふんで移っていく方もいらっしゃいます。
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お金の仕組み:障害年金と生活保護(数字つき)
生活保護では、国が決めた「最低限の生活費(最低生活費)」と、ご本人の収入を比べて、足りない分が保護費として支給されます。障害年金も、この「収入」に入ります。
障害者加算とは
生活保護を受けている方に障害があると、生活費に「障害者加算」が上乗せされることがあります。2026年4月の基準では、岡山市(1級地)の在宅の方で、おおむね次の額が目安です。
| 区分(目安) | 加算の目安(月) |
|---|---|
| 障害基礎年金1級 など | おおむね 27,460円 |
| 障害基礎年金2級 など | おおむね 18,300円 |
※ 知的障害の場合、療育手帳だけで決まるのではなく、一般的には障害年金の等級などをもとに判断されます。対象になるか、いくらになるかは、必ず担当のケースワーカーさんにご確認ください。
数字で見る:障害年金2級+生活保護(40代・単身・一人暮らし)の例
| 項目 | 金額の目安(月) |
|---|---|
| 生活扶助(40代・単身) | おおむね 75,800円 |
| 障害者加算(障害年金2級) | おおむね 18,300円 |
| 住宅扶助(家賃37,000円の部屋) | 37,000円 |
| 最低生活費の合計 | おおむね 131,100円 |
| 障害基礎年金2級(収入) | おおむね 70,600円 |
| 生活保護費(差額) | おおむね 60,500円 |
年金と保護費を合わせて、月およそ131,100円で暮らすイメージです。ここから家賃37,000円を払い、共益費(管理費)は生活費の中から払います。
ひとつ注意したいのは、障害年金は2か月に1回まとめて振り込まれることです。一度にお金が入るので、使いすぎてしまわないよう、後で紹介する「お金の管理の仕組み」を使うと安心です。
※ 考え方を示すための例です。生活扶助の額は年齢・世帯・時期で変わり、年金額は生年月日などで少し異なります。正確な額は担当の福祉事務所にご確認ください。
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グループホームの家賃には、別の補助もある
グループホームでは、生活保護を受けている方などに、家賃の補助(補足給付)が月1万円まで出る仕組みがあります。たとえば家賃30,000円のグループホームなら、1万円の補助を差し引いた残りを、住宅扶助などで支払うイメージです。食費や光熱費は生活費から払います。なお、生活保護を受けている世帯は、グループホームなどの障害福祉サービスの利用料(負担上限月額)は0円です。
※ 家賃・食費などの額はグループホームごとに違います。具体的な負担は、ホームとケースワーカーさんに確認してください。
一人暮らしを考えるときの「できること」チェック
全部できなくても大丈夫です。できないところは、支援で補えばいいと考えてください。チェックがつかないところが、「どんな支援を頼むか」のヒントになります。
- ゴミを決まった曜日・場所に出せる(または手伝ってもらえる)
- 火の元・カギの管理ができる
- 困ったとき、支援者や家族に電話やLINEで連絡できる
- 1か月のお金を、決まった額の中でやりくりできる(または管理を手伝ってもらえる)
- 通院や通所(作業所など)に、ひとりで通える
- 知らない人の訪問販売や勧誘を、断るか、人に相談できる
- ご近所への迷惑(夜の大きな音など)に気をつけられる
知的障害のある方に合いやすい部屋の条件
- 通所先・病院・支援者の事業所に近い:通い慣れた道を使えると、毎日の負担が減ります。車がない方は、バス停やスーパーまでの距離も確認
- コンロはIHが安心な場合も:火の元の心配を減らしたい方は、IHコンロの部屋や、交換できるかを確認
- ゴミ置き場が近く、ルールが分かりやすい:ゴミ出しのルールが貼り出されている物件は暮らしやすい傾向があります
- オートロックより「顔の見える管理」:管理会社がすぐ近くにある、相談しやすい物件はトラブルを早く解決しやすいです
- 家賃は住宅扶助の範囲内で、共益費が安め:生活費を圧迫しないことが、長く暮らせるいちばんの条件です
ご本人・ご家族・支援者さん、どなたからでも
「知的障害のある家族の部屋探しを相談したい」
LINEやお電話で、ひとことだけでも大丈夫です。
契約のときの支え方
賃貸の契約では、家賃の支払い、退去のときのルールなど、大切な約束をします。ご本人が内容を理解し、納得して決めることが何より大切です。
ミニクルホームが心がけていること
- 短い言葉で、一つずつ説明する:むずかしい言葉は、言いかえて説明します。分からないところは、何度でも聞いてください
- 大事なことは紙やLINEで残す:家賃の額、払う日、困ったときの連絡先などを、見返せる形でお渡しします
- ご家族・支援者さんの同席を歓迎:相談支援専門員さん、グループホームの職員さん、ご家族などと一緒に進められます
- ご本人の希望を必ずお聞きする:ご家族からの相談でも、住むのはご本人です。ご本人の言葉を大切にします
2024年4月からは、障害のある方への「合理的配慮」(説明の仕方を変えるなど、負担が重すぎない範囲での工夫)が、不動産会社を含む事業者の義務になっています。「ゆっくり説明してほしい」「支援者と一緒に聞きたい」と、遠慮なく伝えてください。
お金の管理を支える仕組み
- 代理納付:福祉事務所から大家さんへ家賃を直接払う仕組み。家賃の払い忘れを防げます(実施は福祉事務所が判断します)
- 日常生活自立支援事業:社会福祉協議会が、福祉サービスの利用の手続きや、日々のお金の出し入れを手伝う仕組みです
- 成年後見制度:判断することがむずかしい場合に、家庭裁判所が選んだ後見人などが、契約やお金の管理を支える制度です
※ どの仕組みが合うかは、ご本人の状況によって違います。相談支援専門員さんやケースワーカーさんと一緒に考えてください。
相談から入居までの流れ
- ケースワーカーさん・相談支援専門員さんに相談:引越しの理由と、どんな住まいが合うかを話し合います
- 不動産会社に相談:家賃の上限、通所先、必要な支援を伝えます。支援者さんからのご連絡でも大丈夫です
- 物件を選んで内見:ご本人と一緒に、通う道やゴミ置き場まで確認します
- ケースワーカーさんに見積もりを出し、了承をもらう
- 申込み・審査:保証会社の審査を受けます。緊急連絡先や支援の体制も伝えます
- 契約・引越し:ケースワーカーさんの了承を得てから契約します。ご本人に分かる形で内容を説明します
- 入居後:支援者さんと連携しながら、困りごとはLINEでいつでもご相談ください
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岡山市の相談窓口
障害のある方の暮らし全体の相談
岡山市障害者基幹相談支援センター
086-259-5301(平日 8:30〜17:15)
生活保護の相談・担当の福祉事務所を知りたい
岡山市 生活保護・自立支援課
086-803-1215
住まい探しに支援がほしい(居住支援法人)
特定非営利活動法人おかやま入居支援センター
086-230-1056
お部屋探しそのものを相談したい
ミニクルホーム
086-239-3296(LINEでも受付)
ミニクルホームがお手伝いできること・できないこと
お手伝いできること
- 住宅扶助の範囲に合わせた、一人暮らしの部屋探し(岡山市4区と周辺市)
- 通所先・病院・支援事業所に通いやすい場所の物件のご提案
- ご本人に分かりやすい説明と、ご家族・支援者さんの同席での手続き
- ケースワーカーさん・相談支援専門員さんとの連携(見積もり・物件資料のご用意)
- 代理納付に対応できる物件、使える保証会社のある物件のご案内
- 入居後のお困りごとから退去まで、LINEでの継続したご相談
当社ではできないこと
- 生活保護・障害者加算・障害福祉サービスの支給や利用の判断
- グループホームの入居の決定(各ホーム・支援機関が判断します)
- 審査の通過のお約束(審査は保証会社・管理会社・大家さんが行います)
- 成年後見などの法律上の判断や、交渉の代理
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よくある質問
- 知的障害があっても、賃貸の部屋は借りられますか?
- 借りられる方法はあります。生活保護の住宅扶助や代理納付、保証会社、支援者の見守りなどを組み合わせて、大家さんに安心してもらえる形を整えます。審査の結果は保証会社・大家さんの判断になります。
- 療育手帳があれば、生活保護の障害者加算がつきますか?
- 療育手帳だけで決まるわけではなく、一般的には障害年金の等級などをもとに判断されます。2026年4月の基準では、岡山市で月およそ18,300円〜27,460円が目安です。対象になるかは担当のケースワーカーさんに確認してください。
- グループホームでも生活保護は使えますか?
- 使えます。グループホームの家賃は、生活保護を受けている方などに月1万円までの補助(補足給付)があり、残りを住宅扶助などで支払うのが一般的です。具体的な負担はホームとケースワーカーさんに確認してください。
- 家族が代わりに部屋探しの相談をしてもいいですか?
- 大丈夫です。ご家族や支援者さんからのご相談も多くいただいています。ただし、住むのはご本人ですので、物件選びや契約の段階では、ご本人の希望を必ずお聞きします。
- 契約の内容を、本人が理解できるか心配です。
- 短い言葉で一つずつ説明し、大事なことは紙やLINEで残します。支援者さんやご家族の同席も歓迎です。判断がむずかしい場合は、成年後見制度などの利用を支援機関と相談することもできます。
- お金の管理が苦手で、家賃を払い忘れないか心配です。
- 福祉事務所から大家さんへ家賃を直接払う「代理納付」を使えば、払い忘れを防げます。日々のお金の管理は、社会福祉協議会の日常生活自立支援事業で手伝ってもらえる場合があります。
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まとめ:ご本人らしい暮らしを、みんなで支える
- 住まいの形は、一人暮らし(支援つき)・グループホーム・市営住宅など。段階をふんで移ってもいい
- 障害年金は収入として計算され、足りない分が生活保護で支給。障害者加算がつくこともある
- 契約はご本人が理解・納得して。わかりやすい説明、同席、代理納付などで支えられる
- 引越しはケースワーカーさんへの相談から。契約は了承を得てから
ご家族にとっても、「この子がちゃんと暮らしていけるか」と考え続けるのは、心が疲れることだと思います。
ご本人も、ご家族も、一人で抱え込まなくて大丈夫です。支援者さん、ケースワーカーさん、そして私たちも、それぞれの役割で一緒に支えます。
※ 本記事は、2026年10月時点の公開情報と一般的な賃貸実務にもとづく解説です。生活保護・障害者加算・障害福祉サービスの金額や対象は、個別の状況や制度改正によって変わります。必ず担当の福祉事務所・ケースワーカー・相談支援専門員にご確認ください。
知的障害のある方のお部屋探し、
ミニクルホームにご相談ください
ご本人・ご家族・支援者さん、どなたからのご相談も歓迎です。JR岡山駅西口から徒歩7分。
※ 審査の結果をお約束するものではありません。審査は保証会社・管理会社・大家さんが行います。生活保護・障害福祉サービスに関する判断は、福祉事務所などの行政機関が行います。当社は法律上の判断や交渉の代理はできません。
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