「親が施設に入り、実家を手放すことになった」
「実家を売ると決めたけれど、荷物が多すぎてどこから手をつければいいかわからない」
「全部終わるまで、どのくらいの期間がかかるのだろう」
実家じまいは、家を売る手続きだけでなく、家財の整理、家族の気持ちの整理も含めた、大きな仕事です。思い出の品を前に手が止まってしまうのも、無理のないことです。
実家じまいをスムーズに進めるコツは、全体の流れと、それぞれにかかる期間を最初に知っておくことです。そして岡山市には、家財の処分費用の一部を補助する制度がありますが、進める順番を間違えると使えなくなることがあります。
この記事では、岡山市で実家じまいをするときの、家財整理から売却・引き渡しまでの流れと期間の目安をまとめました。
この記事でわかること
- 実家じまいの全体の流れ(6つのステップ)
- それぞれの期間の目安と、全体でかかる期間
- 家財整理を始める前に不動産会社へ相談したほうがよい理由
- 岡山市の家財等処分の補助と、申請の順番
- 売却の方法(仲介と買取)の違い
実家じまいの全体の流れと期間の目安
| ステップ | やること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ① 家族で方針を決める | 売ることの合意、名義の確認(相続した場合は相続登記) | 1〜3か月 |
| ② 不動産会社に相談・査定 | 売却価格の目安を確認し、家財をどこまで片づけるかを相談 | 2週間〜1か月 |
| ③ 家族で家財を仕分ける | 残すもの・形見分けするもの・処分するものを分ける | 1〜3か月 |
| ④ 家財を処分する | 補助を使う場合は申請 → 交付決定 → 業者が処分・搬出 | 1〜2か月 |
| ⑤ 売却活動 | 広告・内見・購入希望者との条件の調整 | 3〜6か月 |
| ⑥ 契約・引き渡し | 売買契約 → 残金の受け取りと引き渡し | 1〜2か月 |
※一般的な目安です。家財の量、建物の状態、立地、価格の設定などによって大きく変わります。
全体では、おおむね半年〜1年程度を見ておくと安心です。一部のステップは同時に進められるため、うまく重ねれば期間を短くできることもあります。
ステップごとのポイント
① 家族で方針を決める
実家を売ることについて、家族(相続人)全員の合意をとっておきます。売るときには、売る人が登記上の所有者になっている必要があるため、名義が亡くなった方のままであれば、先に相続登記が必要です。相続登記については相続登記をしていない家の記事で解説しています。
兄弟で意見が分かれている場合は、兄弟で相続した実家の話し合いの記事も参考にしてください。
② 片づけの前に、不動産会社に相談する
実家じまいでよくあるのが、「まず全部片づけてから売ろう」と考えて、何か月も片づけに追われてしまうケースです。
実は、家財をどこまで片づける必要があるかは、売り方によって変わります。
- 建物を取り壊して土地として売る場合 → 解体とあわせて家財を処分する方法もある
- 不動産会社が直接買い取る場合 → 家財が残ったままでも買い取ってもらえることがある
- 一般の買主に売る場合 → 内見の前に、ある程度片づけておくほうが売れやすい
さらに、次の章で紹介する岡山市の補助は、家財の処分を始める前に申請する必要があります。片づけに手をつける前に、一度不動産会社に相談することをおすすめします。
③ 家族で家財を仕分ける
業者に処分を頼む前に、家族で残すもの・形見分けするもの・処分するものを仕分けます。
先に探しておきたいもの
- 権利証(登記識別情報)、登記に関する書類
- 親が家を買ったときの売買契約書や領収書(売却時の税金の計算に関わることがある)
- 固定資産税の納税通知書
- 通帳、保険証券、年金の書類
- 写真やアルバム、手紙など思い出の品
- 貴金属、美術品など価値があるかもしれないもの
とくに親が家を買ったときの書類は、捨ててしまうと、売却したときの税金が大きくなることがあります。売却時の税金については相続した家を売るか貸すかの確認項目の記事をご覧ください。
仕分けは、思い出の品に向き合う時間でもあります。1日で終わらせようとせず、週末ごとに部屋を一つずつ進めるなど、無理のないペースで進めましょう。
④ 家財を処分する
仕分けが終わったら、残った家財を業者に処分してもらいます。見積もりは、複数の業者から取ると比べやすくなります。
⑤ 売却活動
売り出し価格を決めて、広告や内見の対応をしながら購入希望者を探します。期間は立地や価格によって大きく変わりますが、3〜6か月程度を一つの目安にしておきましょう。
⑥ 契約・引き渡し
購入希望者と条件がまとまったら、売買契約を結びます。その後、残金を受け取るのと同時に、鍵を渡して引き渡しとなります。
岡山市の家財等処分の補助
岡山市には、空き家の家財道具の処分や搬出にかかる費用の一部を補助する制度(空家等適正管理支援事業(家財等処分))があります。
| 主な対象 | 岡山市の「空き家情報バンク」に登録している個人(市税の滞納がないことなどの要件あり) |
|---|---|
| 補助の内容 | 家財等の処分・搬出にかかる費用の2分の1(上限20万円)※令和7年度の案内による |
| 条件 | 空き家情報バンクに登録すること(売却・賃貸に至らない場合は、2年以上続けて登録すること) |
| 申請のタイミング | 処分を始める前に申請する。審査には2〜3週間程度かかるとされている |
| 主な提出書類 | 不動産会社との媒介契約書の写し、見積書、処分する家財の写真、間取り図など |
※補助額・要件・受付期間は年度によって変わる場合があり、予算に達し次第終了することもあります。最新の内容は岡山市のホームページや担当窓口でご確認ください。
補助を使うときの順番に注意
この補助は、家財の処分を始める前に申請する必要があります。また、申請には不動産会社との媒介契約書の写しや、空き家情報バンクへの登録が必要です。
つまり、補助を使うなら、次の順番になります。
- 不動産会社に相談し、媒介契約を結ぶ
- 空き家情報バンクに登録する
- 家財処分の見積もりを取る
- 補助を申請し、交付決定を待つ(2〜3週間程度)
- 業者が家財を処分する
先に業者に片づけてもらうと、補助が使えなくなることがあるため、注意してください。
計算例
- 処分費用が40万円の場合:補助 20万円(40万円×1/2)→ 自己負担 20万円
- 処分費用が60万円の場合:補助 20万円(上限)→ 自己負担 40万円
※説明のための試算です。補助の対象となる経費や金額は、審査によって決まります。
空き家情報バンクとは
岡山市の空き家情報バンクは、空き家を売りたい・貸したい方と、使いたい方をつなぐ制度です。登録すると、市を通じて複数の宅建業者に物件を見てもらえるほか、不動産情報サイト「住まいる岡山」や全国版の空き家バンクにも掲載されるとされています。
売り方の違い|仲介と買取
| 項目 | 仲介(一般の買主に売る) | 買取(不動産会社が買う) |
|---|---|---|
| 価格 | 市場の相場に近い価格を目指せる | 仲介より低くなることが多い |
| 期間 | 買主が見つかるまで時間がかかることがある | 比較的早く進みやすい |
| 家財 | 内見の前にある程度片づけるのが一般的 | 残ったままでも相談できる場合がある |
| 向いている方 | 時間に余裕があり、できるだけ高く売りたい | 早く手放したい、片づけの負担を減らしたい |
どちらが合っているかは、家族の状況や、税金の特例の期限などによって変わります。両方の価格の目安を聞いて比べるのがおすすめです。
相続した実家の場合は「期限」から逆算する
相続した実家を売る場合、一定の要件を満たすと使える空き家の3,000万円特別控除には、相続の開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までという期限があります。実家じまい全体に半年〜1年程度かかることを考えると、期限から逆算して、遅くとも1年以上前には動き始めるのが安心です。要件の詳細は税務署や税理士にご確認ください。
よくある質問
Q. 家財を全部片づけないと売れませんか?
売り方によります。不動産会社の買取や、建物を取り壊して土地として売る場合などは、家財が残った状態でも相談できることがあります。片づけを始める前に、不動産会社に相談してみてください。
Q. 家財の処分にはどのくらいの費用がかかりますか?
家の広さや家財の量、処分するものの種類によって大きく変わります。複数の業者から見積もりを取って比べましょう。岡山市の補助を使える場合は、処分を始める前に申請が必要です。
Q. 遠方に住んでいて、何度も実家に通えません。
仕分けだけは家族で行い、処分や売却の手続きは業者や不動産会社に任せる方法があります。写真やビデオ通話を使って、遠方から仕分けを確認することもできます。
Q. 親がまだ施設に入所中ですが、実家を売れますか?
親が所有者で、判断能力に問題がなければ、親本人が売主として売却できます。判断能力に不安がある場合は、成年後見制度の利用などが必要になることがあるため、専門家に相談してください。
Q. 岡山市の家財処分の補助は、誰でも使えますか?
空き家情報バンクへの登録や、市税の滞納がないことなどの要件があります。また、処分を始める前の申請が必要です。詳しくは岡山市の担当窓口でご確認ください。
まとめ|実家じまいは「片づけの前に相談」が近道
- 実家じまいは、方針決定 → 相談・査定 → 仕分け → 処分 → 売却活動 → 引き渡しの6ステップ
- 全体でおおむね半年〜1年程度を見ておく
- 片づけを始める前に不動産会社に相談すると、片づける範囲や売り方を決めやすい
- 岡山市の家財等処分の補助は処分の前に申請が必要(費用の2分の1、上限20万円 ※令和7年度の案内)
- 仕分けでは、親が家を買ったときの書類を捨てずに探しておく
- 相続した実家は、税の特例の期限から逆算して動き始める
最後に
実家じまいは、家を手放す手続きであると同時に、家族の歴史に区切りをつける時間でもあります。思い出の品を前に手が止まる日があっても、それは自然なことです。すべてを自分たちだけで抱え込まず、任せられるところは任せながら、ご家族のペースで進めてください。
実家じまい、片づけを始める前にご相談ください
ミニクルホームでは、岡山市とその周辺で、実家の売却・賃貸・管理のご相談をお受けしています。売却価格の目安をお伝えするとともに、家財をどこまで片づける必要があるか、仲介と買取のどちらが合っているかなど、全体の進め方を一緒に整理します。岡山市の家財等処分の補助を検討される場合の段取りについてもご相談ください。
LINEで相談する 電話で相談する(086-239-3296)
営業時間 10:00〜18:00/定休日 水曜日・不定休
ご相談・査定は無料です。無理な売却のおすすめはいたしません。
※補助制度の対象・金額・受付状況は岡山市が判断するものであり、当社が補助の交付をお約束することはできません。税金の特例については税務署・税理士に、相続登記は司法書士に、成年後見など法的な手続きは弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。記事中の期間・試算は目安です。
会社情報
| 会社名 | 株式会社ミニクルホーム |
|---|---|
| 代表者 | 城井 仁 |
| 所在地 | 〒700-0026 岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号(JR岡山駅西口 徒歩7分) |
| 電話 | 086-239-3296 |
| LINE | 友だち追加はこちら |
| 営業時間 | 10:00〜18:00(定休日:水曜日・不定休・GW・年末年始) |
| 業務内容 | 売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理・空き家管理及び対策相談・内外装リフォーム・古民家再生・保険代理店 ほか |
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