鉄骨造・RC造の空き家、岡山での売却で有利になる点
「実家は鉄骨造(またはRC造)。木造より頑丈だと聞くけれど、売るときは有利になるの?」——岡山市内で、店舗併用住宅や賃貸アパート、しっかりした造りの空き家をお持ちの方から、こうしたご相談をいただきます。
空き家というと木造の戸建てが多いのですが、鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)の建物には、売却の際に木造にはない有利な点があります。頑丈で長持ちする構造は、査定や買い手の融資の面で強みになるのです。この記事では、鉄骨造・RC造の空き家が岡山での売却で有利になる点を、その理由とあわせて整理します。あわせて、注意しておきたい点にも触れます。
先に結論
鉄骨造・RC造の空き家が売却で有利になる最大の理由は、「法定耐用年数が長く、建物の価値が残りやすい」ことです。これにより、木造より高く評価されやすく、また買い手が住宅ローンを組みやすいという強みもあります。さらに、店舗や賃貸としての需要も見込めます。ただし、解体費用は木造より高くなる点には注意が必要です。
前提|構造で「法定耐用年数」が違う
有利になる理由を理解するために、まず「法定耐用年数」を押さえておきましょう。これは、税務上、建物の価値が帳簿から消えるまでの年数として、構造ごとに定められたものです。査定や融資の指標として使われます。
| 構造 | 法定耐用年数(住宅用の目安) |
|---|---|
| 木造 | 22年 |
| 鉄骨造(重量鉄骨・骨格材の厚みによる) | 34年など |
| RC造(鉄筋コンクリート) | 47年 |
木造が22年なのに対し、鉄骨造やRC造は、はるかに長い年数が定められています。この差が、売却の場面でさまざまな有利さを生みます。順に見ていきましょう。
有利な点①|建物の価値が残りやすい
価値の下落が、木造より緩やか
法定耐用年数が長いということは、それだけ長い年数をかけて価値が下がっていく、ということです。木造が築20年ほどで建物価値がほぼ残らなくなるのに対し、RC造は築20年でも新築時の6〜7割程度、築30年でも5割程度の価値が残ることがあるとされます。鉄骨造も、木造より価値を保ちやすい構造です。
つまり、同じ築年数でも、鉄骨造・RC造のほうが建物の価値が高く評価されやすく、その分、査定額が高くなる可能性があるのです。
有利な点②|買い手が住宅ローンを組みやすい
融資期間が長く取れる=買い手の幅が広がる
これは、見落とされがちですが非常に重要な点です。金融機関は、融資の期間を決める際に、建物の法定耐用年数を一つの指標にします。耐用年数の残りが長いほど、長期の融資が受けやすくなります。
鉄骨造・RC造は耐用年数が長いため、木造に比べて買い手が住宅ローンを組みやすく、長い返済期間を設定しやすい傾向があります。買い手がローンを使えるということは、購入できる人が増えるということ。需要が広がり、売却がスムーズになりやすいのです。
築古の木造では、買い手が住宅ローンを組みにくく、現金購入層に買い手が限られることがあります。一方、鉄骨造・RC造なら、耐用年数の長さから、買い手がローンを使いやすくなります。この「買い手の幅の広さ」が、鉄骨造・RC造の大きな強みです。
有利な点③|店舗・賃貸としての需要が見込める
頑丈な造りが、多様な使い道を生む
鉄骨造やRC造は、その頑丈さから、住宅以外の用途にも使いやすい構造です。重量鉄骨造の店舗併用住宅、RC造のアパートやマンションなどは、そのまま賃貸経営や事業用として活用したい買い手に需要があります。
木造戸建てが主に「住む人」に売られるのに対し、鉄骨造・RC造は「事業として使いたい人」「賃貸で運用したい人」にも売れる可能性があります。買い手の層が広がることは、売却の際の強みになります。
有利な点④|「頑丈さ」という安心感
耐震性・耐久性への評価
鉄骨造・RC造は、木造に比べて耐震性や耐久性が高いと受け止められることが多く、買い手にとっての安心材料になります。地震への不安が意識されるなか、頑丈な構造であることは、買い手が価値を感じるポイントの一つです。適切にメンテナンスされていれば、この強みはさらに際立ちます。
注意点|解体費用は木造より高い
鉄骨造・RC造は頑丈なぶん、解体するとなると木造より費用がかかります。特にRC造は、コンクリートを砕く特殊な重機が必要で、廃材も重いため、処分費が高くなります。
そのため、「解体して更地で売る」という選択をする場合、この高い解体費が手取りを圧迫します。鉄骨造・RC造では、建物を活かして売る(そのまま、または賃貸・事業用として)ほうが、有利になることが多いと言えます。解体して売るか、建物ごと売るかは、慎重に判断する必要があります。構造別の解体費用については、関連記事で詳しく解説しています。
鉄骨造・RC造の空き家を売るなら
ここまで見てきたとおり、鉄骨造・RC造の空き家は、建物の価値が残りやすく、買い手がローンを組みやすく、多様な用途に売れる可能性があるという強みを持っています。この強みを活かすには、建物の価値を正しく評価してもらうことが大切です。
「空き家だから安いだろう」と思い込む前に、まず査定を受けてみてください。鉄骨造・RC造なら、木造の空き家とは違った、しっかりした査定額になることがあります。査定は無料ですし、どんな構造・状態でも受けられます。ご自身の空き家の強みを、確かめるところから始めましょう。
よくある質問
Q. 鉄骨造・RC造なら、木造より必ず高く売れますか?
必ずとは言えませんが、建物の価値が残りやすいため、同じ築年数なら木造より高く評価されやすい傾向があります。ただし、最終的な価格は、立地や土地の価値、建物の状態、メンテナンス履歴なども含めて決まります。構造は有利な要素の一つ、とお考えください。
Q. 法定耐用年数を過ぎたRC造でも、価値はありますか?
あります。法定耐用年数は税務上の目安であり、実際の寿命ではありません。適切にメンテナンスされたRC造は、耐用年数を過ぎてもまだ使えることが多く、買い手にとってはお買い得と受け止められることもあります。ただし、融資の面では影響が出る場合があります。
Q. 古いアパート(鉄骨・RC)を売るのと、解体して土地で売るの、どちらがいいですか?
ケースによりますが、鉄骨造・RC造は解体費が高いため、建物を活かして売る(賃貸中のまま、または収益物件として)ほうが有利なことが多いです。ただし、老朽化が深刻な場合や、土地に高い需要がある場合は、解体も選択肢になります。査定で見極めるのがおすすめです。
Q. 店舗併用の建物ですが、売れますか?
売れる可能性があります。頑丈な鉄骨造・RC造の店舗併用建物は、事業に使いたい層や、賃貸で運用したい層に需要があります。1階を店舗、上階を住居として活用するなど、使い道が広いことが強みになります。
「鉄骨・RCのうちの空き家、いくらになる?」——構造の強みも含めて、正しく査定します。
岡山市周辺の空き家について、無料で査定・ご相談を承っています。無理な営業はいたしません。
※本記事は当社の実務経験および公表情報にもとづき、一般的な考え方を整理したものです(2026年8月時点)。掲載している法定耐用年数・価値の推移・費用はあくまで一般的な目安であり、実際の査定額・売却の成否・融資の可否は物件の状況や金融機関の判断により異なります。法定耐用年数は税務上の数値で、建物の実際の寿命とは異なります。住宅ローン・融資の取扱いは各金融機関へ、税務は税理士または税務署へ、解体費用は専門業者へご確認ください。掲載している関連記事のURLは公開時の実際のリンクにあわせてご確認・修正のうえご利用ください。
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