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記事更新日:2026年6月29日

階段の上り下りがつらい高齢者へ|岡山市で1階・エレベーター付き賃貸に住み替えるコツ

この記事の結論

階段の上り下りがつらくなった高齢者は、転倒や外出機会の減少が起きる前に、1階またはエレベーター付き賃貸への住み替えを検討することが大切です。

ただし、「1階だから安心」「エレベーターがあるから問題ない」とは限りません。建物入口から玄関までに階段がある、エレベーターまで段差がある、ごみ置き場が遠い、病院やスーパーへ行きにくいといった物件もあります。

物件を選ぶ際は、室内だけでなく、道路から建物入口、エントランス、エレベーター、廊下、玄関、浴室、トイレまでを実際の歩行速度で確認しましょう。

岡山市で高齢者の部屋探しをしている方やご家族から、次のようなご相談を受けることがあります。

  • 2階のアパートに住んでいるが、階段がつらくなった
  • 買い物へ行くために階段を使うのが怖い
  • 膝や腰が痛く、手すりがない階段を上れない
  • 退院後は今の部屋で暮らすことが難しい
  • 1階物件とエレベーター付き物件のどちらがよいか迷っている
  • 1階は防犯や浸水が心配
  • エレベーター付き物件は家賃や共益費が高い
  • 生活保護を受給しており、家賃条件内で1階を探したい
  • 高齢のため賃貸審査に通るか不安
  • 保証人や緊急連絡先を頼める人がいない

高齢者の住み替えでは、家賃や間取りだけでなく、「毎日安全に外出できるか」「体調が悪い日でも生活できるか」という視点が欠かせません。

現在は階段を上れていても、半年後や数年後に身体状況が変わる可能性があります。

この記事では、岡山市で1階・エレベーター付き賃貸へ住み替える際に確認したいポイントを、物件選び、審査、契約、生活保護、介護・見守りの面から解説します。

この記事で分かること

  • 1階とエレベーター付き物件の違い
  • どちらを選ぶべきか判断する方法
  • 「1階」でも確認したい段差や動線
  • エレベーター付き物件の注意点
  • 内見時に確認したい場所
  • 高齢者の賃貸審査で整理する条件
  • 生活保護受給者が住み替える際の手順
  • 介護保険や住宅改修を利用する際の注意点

階段がつらくなったら早めに住み替えを検討する

階段を使うたびに膝や腰が痛む、手すりにつかまらなければ上れない、途中で休憩が必要になった場合は、現在の住まいが身体状況に合わなくなっている可能性があります。

階段への不安が強くなると、次のような生活上の問題につながることがあります。

  • 買い物や通院の回数が減る
  • ごみ出しが難しくなる
  • 外出を避け、室内で過ごす時間が増える
  • 階段で転倒する危険が高まる
  • 家族や介護サービスの支援が必要になる
  • 急病時に自力で避難しにくくなる

転倒してから慌てて物件を探すと、退院日や現在の部屋の退去期限に追われ、希望条件を十分に確認できない可能性があります。

「まだ何とか上れる」段階で相談しましょう

身体状態が大きく悪化してからでは、内見や引越し準備そのものが難しくなることがあります。家族、地域包括支援センター、ケアマネジャー、不動産会社へ早めに相談することが大切です。

1階とエレベーター付き賃貸を比較

比較項目 1階の賃貸 エレベーター付き賃貸
階段の利用 原則として少ない 上階でもエレベーターを利用できる
停電・点検時 室内への出入りへの影響が比較的少ない 停止時には階段を利用する可能性がある
家賃 建物・地域によっては上階より低い場合がある 設備のある建物は家賃・共益費が高い場合がある
防犯 窓やベランダが外から近いため個別確認が必要 上階は侵入されにくい傾向があるが、建物全体の防犯確認が必要
浸水 地域によっては床上浸水への注意が必要 上階住戸は室内浸水の危険を抑えやすい場合がある
外出のしやすさ 建物入口と室内に段差がなければ移動しやすい 入口からエレベーターまでの経路確認が必要
車椅子・歩行器 玄関までの動線が平坦なら利用しやすい エレベーターの幅・奥行き・扉幅の確認が必要
騒音・人通り 道路、駐車場、共用廊下の音を受けやすい場合がある 上階のほうが道路から離れる場合がある
洗濯・日当たり 周辺建物や植栽の影響を受ける場合がある 上階は日当たりや風通しがよい場合がある

どちらが優れているかは、本人の身体状態、家賃、地域、防犯、災害リスクによって異なります。

杖歩行で短い距離なら移動できる方と、車椅子を利用する方では、必要な設備も変わります。

1階物件が向いている可能性がある人

  • 階段をほとんど利用できない
  • エレベーター停止時に階段で避難することが難しい
  • 歩行器や車椅子を使用している
  • 介護サービスの訪問回数が多い
  • ごみ出しや買い物で頻繁に外出する
  • 共益費をできるだけ抑えたい
  • 短い移動距離を優先したい

ただし、1階住戸でも、道路から建物入口までに階段がある場合や、玄関前に大きな段差がある場合があります。

物件情報に「1階」と書かれているだけで判断せず、道路から室内までの経路を確認しましょう。

エレベーター付き物件が向いている可能性がある人

  • 平常時はエレベーターを利用すれば上階で生活できる
  • 1階の防犯面が気になる
  • 浸水リスクを考えて上階を希望する
  • 日当たりや風通しも重視したい
  • 通院や買い物に便利なマンションを希望する
  • オートロックなどの設備を希望する

エレベーター付きであっても、停電、災害、定期点検、故障などで一時的に利用できないことがあります。

階段をまったく利用できない方は、停止時の対応を家族や支援者と確認しておく必要があります。

1階だから段差がないとは限りません

1階物件を内見するときは、室内の床だけでなく、建物の外から玄関までを確認します。

道路から敷地まで

  • 敷地入口に縁石や段差がないか
  • 道路から建物まで急な坂になっていないか
  • 雨の日に滑りやすくないか
  • 歩行器や車椅子が通れる幅があるか

敷地からエントランスまで

  • 数段の外階段がないか
  • スロープが設置されているか
  • スロープの勾配が急過ぎないか
  • 手すりがあるか
  • 自動ドアか、重い開き戸か

共用廊下から玄関まで

  • 廊下に段差や傾斜がないか
  • 雨が吹き込んで滑りやすくならないか
  • 玄関前に十分なスペースがあるか
  • 車椅子や歩行器で方向転換できるか

玄関から室内まで

  • 上がり框の高さ
  • 靴を履くために座れる場所
  • 玄関手すりの有無
  • 廊下の幅
  • 室内扉の開閉方法

物件広告の「バリアフリー」を過信しないでください

バリアフリーという表現があっても、すべての段差が解消され、車椅子で問題なく生活できるとは限りません。本人の身体状態に合うかを現地で確認しましょう。

エレベーター付き物件で確認するポイント

エントランスからエレベーターまでの段差

建物にエレベーターがあっても、入口に階段がある、エレベーターホールまで段差がある物件があります。

スロープが設置されていても、急勾配では本人だけで移動できない場合があります。

エレベーターの広さ

杖歩行で利用するだけなら問題がなくても、歩行器や車椅子では狭い場合があります。

  • 扉が十分に開くか
  • 車椅子が入れる奥行きがあるか
  • 内部で方向転換できるか
  • 操作ボタンへ手が届くか
  • 閉まるまでの時間が短過ぎないか

エレベーターから住戸までの距離

エレベーターを降りてから住戸まで長い廊下を歩く物件もあります。

本人が途中で休まず歩ける距離か、廊下に手すりがあるかを確認します。

点検・故障時の対応

エレベーターの点検日や故障時には、一定時間利用できない場合があります。

管理会社への連絡方法や、家族・介護事業者が対応できるかを整理しておきましょう。

室内で確認したい場所

玄関

  • 上がり框が高過ぎないか
  • 手すりを設置できるか
  • 座って靴を履けるか
  • 玄関扉が重過ぎないか

廊下・居室

  • 床に段差がないか
  • 敷居につまずかないか
  • 床が滑りやすくないか
  • 夜間の照明を確保できるか
  • 家具を置いた後も通路幅を確保できるか

トイレ

  • 洋式便器か
  • 立ち座りしやすい高さか
  • 手すりがあるか、設置できるか
  • 扉が内開きで救助しにくくならないか

浴室

  • 浴室入口に段差がないか
  • 床が滑りやすくないか
  • 浴槽をまたげる高さか
  • 手すりがあるか
  • 脱衣所と浴室の温度差が大きくならないか

キッチン

  • 火の消し忘れへの対策ができるか
  • 調理中に座れる場所があるか
  • 収納が高過ぎないか
  • 冷蔵庫まで安全に移動できるか

階段以外の生活動線も確認する

階段のない物件へ引っ越しても、病院やスーパーへ行くために長い坂道を歩く必要があれば、外出が難しくなる可能性があります。

内見時は、次の場所まで本人の歩行速度で確認しましょう。

  • 最寄りのバス停
  • 通院している病院・診療所
  • 薬局
  • スーパー・コンビニ
  • 銀行・郵便局
  • ごみ置き場
  • 駐車場・家族の送迎場所

高齢者が比較したい毎月の生活費

家賃+共益費+交通費+配達費+介護・見守り費用

家賃が安い郊外の1階物件でも、通院や買い物に毎回タクシーが必要になれば、生活全体の負担が増える場合があります。

ごみ出しのしやすさを忘れずに確認する

高齢者の住み替えで見落とされやすいのが、ごみ置き場までの移動です。

  • 住戸からごみ置き場までの距離
  • 階段や坂道がないか
  • 重い扉を開ける必要がないか
  • 収集日の朝に無理なく出せるか
  • 雨の日でも安全に移動できるか

ごみ出しが難しい場合は、家族、訪問介護、地域の生活支援などを利用できるか確認しましょう。

1階物件の防犯対策

1階住戸では、道路や駐車場から窓・ベランダが見えやすい場合があります。

次の設備や周辺状況を確認しましょう。

  • モニター付きインターホン
  • 補助錠・防犯性のある窓
  • シャッター・雨戸
  • 外から室内が見えにくい植栽や目隠し
  • 夜間の共用灯
  • 管理会社の緊急連絡先
  • 道路や駐車場からの視線

目隠しが強過ぎると、外から異変に気づきにくくなることもあります。

防犯性と、家族・支援者が訪問しやすい環境の両方を確認します。

1階物件はハザードマップも確認する

1階物件を検討する場合は、洪水、内水、高潮、土砂災害などの災害リスクも確認します。

同じ岡山市内でも、地域や道路の高さ、河川との位置関係によって状況は異なります。

  • 浸水想定の深さ
  • 近くの河川・用水路
  • 避難所までの距離
  • 本人が避難できる経路
  • 家族や支援者が迎えに行けるか
  • エレベーター停止時の避難方法

災害リスクがある地域で1階へ住む場合は、避難に支援が必要なことを家族やケアマネジャーと共有しておきましょう。

高齢者の賃貸審査で確認されやすいこと

1階やエレベーター付き物件を見つけても、正式な入居には大家さん、管理会社、家賃保証会社の審査があります。

高齢者の申込みでは、主に次の条件を確認されることがあります。

確認項目 準備・対策
家賃の支払い 年金、給与、生活保護等の資料を用意する
連帯保証人 保証会社を利用できる物件を確認する
緊急連絡先 親族・友人等へ事前に了承を得る
急病・孤立 家族の連絡、見守り、訪問サービスを整理する
家賃管理 自動引落し、家族確認、代理納付等を検討する
身体状態 本人が安全に生活できる物件条件を説明する
死亡後の対応 連絡先、残置物、死後対応を相談する

高齢であることだけで、岡山市内のすべての賃貸住宅を借りられないわけではありません。

家賃の支払い方法と、急病時に誰へ連絡できるかを具体的に説明すると、大家さんも判断しやすくなります。

連帯保証人がいない場合

家賃保証会社を利用することで、連帯保証人が不要になる物件があります。

ただし、保証会社を利用しても、緊急連絡先を求められる場合があります。

保証人不要と緊急連絡先不要は異なります

身寄りがない方は、友人・知人、法人対応、居住支援法人、見守りサービスなどを組み合わせて相談できる物件を確認します。

大家さんへ説明したい支援体制

大家さんの心配 相談できる対策
家賃滞納 保証会社、自動引落し、家族による確認、代理納付
急病 緊急連絡先、見守りサービス、緊急通報装置
一人暮らし 家族の定期連絡、訪問介護、訪問看護
身体状態の悪化 地域包括支援センター、ケアマネジャーとの連携
ごみ出し・家事 生活援助、家族支援、配食等の利用
入院時 家族・支援者が郵便物や室内を確認する体制

「元気なので問題ありません」と説明するだけでなく、体調が変化した場合の連絡先や支援先を具体的に整理しておきましょう。

生活保護受給者が1階へ住み替える場合

生活保護を受給している方が、階段の利用が難しくなったことを理由に住み替える場合は、物件を契約する前に担当ケースワーカーへ相談してください。

確認したい内容は次のとおりです。

  • 身体状況による転居の必要性
  • 医師や支援者の意見が必要か
  • 転居先の家賃条件
  • 共益費・月額保証料の本人負担
  • 敷金・礼金・仲介手数料等の取扱い
  • 引越し費用の取扱い
  • 家賃の代理納付
  • 契約してよい時期

先に契約・解約しないでください

福祉事務所の確認前に新居を契約したり、現在の住宅を解約したりすると、費用が認められない、または新居へ入居できず住まいを失う可能性があります。

退院に合わせて住み替える場合

入院によって歩行状態が変わり、現在の2階・3階の住居へ戻れない場合は、病院の退院支援担当者や医療ソーシャルワーカーへ早めに相談します。

不動産会社へは、次の内容を伝えると物件条件を整理しやすくなります。

  • 退院予定日
  • 現在の歩行状態
  • 杖・歩行器・車椅子の利用
  • 介護サービスの利用予定
  • 家族・支援者の同行可否
  • 必要な階数・設備
  • 希望家賃と収入
  • 保証人・緊急連絡先

退院日だけを優先し、段差や生活動線を確認せず契約するのは避けましょう。

賃貸住宅へ手すりを付けられる?

賃貸住宅でも、大家さんの承諾を得たうえで、手すりの設置や段差解消などを相談できる場合があります。

ただし、壁や床へ穴を開ける工事を、借主の判断だけで行ってはいけません。

工事前に確認したい内容は次のとおりです。

  • 大家さん・管理会社の書面による承諾
  • 工事内容と施工業者
  • 退去時の原状回復
  • 費用を誰が負担するか
  • 介護保険住宅改修の対象になるか
  • 岡山市の住宅改修助成の対象になるか
  • 工事前の申請が必要か

工事を始める前に相談してください

介護保険の住宅改修や岡山市の助成制度は、工事前の申請・確認が必要です。すでに工事を始めた後では対象にならない可能性があります。

住み替えと住宅改修のどちらがよい?

比較項目 現在の住宅を改修 1階・エレベーター付きへ住み替え
階段 共用階段は改修できない場合が多い 階段を避けられる物件を選べる
室内段差 承諾と制度要件を満たせば改善できる場合がある 段差の少ない物件を最初から探せる
慣れた地域 現在の生活圏を維持しやすい 病院・家族の近くへ移れる可能性がある
費用 工事費と原状回復条件の確認が必要 初期費用・引越し費用が必要
将来の身体変化 建物全体の構造は変えにくい 将来を考えた設備の物件を選べる

現在の室内だけを改修しても、外階段を使わなければ出入りできない住宅では、根本的な解決にならない場合があります。

ケアマネジャー、地域包括支援センター、不動産会社と相談し、現在の住宅で暮らし続けられるかを比較しましょう。

一般賃貸以外の選択肢

一般の1階・エレベーター付き賃貸だけでなく、本人の身体状況や支援の必要性に応じて、次の住まいも比較します。

選択肢 主な特徴
セーフティネット住宅 高齢者等の住宅確保要配慮者を対象とする登録住宅
居住サポート住宅 安否確認、見守り、福祉サービスへのつなぎを行う認定住宅
サービス付き高齢者向け住宅 バリアフリー構造を備え、安否確認・生活相談を提供する高齢者向け住宅
岡山市営住宅 募集時期、申込資格、抽選、資格審査がある公営住宅
有料老人ホーム等 生活支援や介護が常時必要な場合の選択肢

どの住宅でも、空室、家賃、初期費用、保証条件、介護サービス費などを確認する必要があります。

岡山市地域包括支援センターへ相談できること

階段がつらくなり、今後の一人暮らしに不安がある場合は、本人の住所地を担当する岡山市地域包括支援センターへ相談できます。

地域包括支援センターには、保健師・看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが配置され、高齢者本人や家族からの相談に対応しています。

次のような内容を相談できます。

  • 介護保険の申請
  • ケアマネジャーや介護サービス
  • 一人暮らしへの不安
  • 転倒予防
  • 見守り・生活支援
  • 住み替え後の支援体制

地域包括支援センターは不動産会社ではないため、賃貸物件の仲介は行いません。

不動産会社が物件を探し、地域包括支援センター等が生活・介護面を支える形で連携します。

居住支援法人を利用する方法

高齢、保証人なし、緊急連絡先なしなどの理由で部屋探しが難しい場合は、岡山県が指定する居住支援法人へ相談できる場合があります。

法人によって、次のような支援を行っています。

  • 賃貸住宅の情報提供
  • 不動産会社との調整
  • 入居手続きの支援
  • 見守り・安否確認
  • 生活相談
  • 福祉サービスへのつなぎ

支援内容、対応地域、対象者、料金は法人によって異なります。

すべての居住支援法人が、連帯保証人や緊急連絡先を引き受けるわけではありません。

岡山市で住み替えを進める12の手順

STEP1.現在の階段利用を確認する

痛み、息切れ、転倒歴、手すりの有無を整理します。

STEP2.本人の希望を確認する

1階、エレベーター付き、希望地域、家族との距離を確認します。

STEP3.医療・介護の支援者へ相談する

家族、地域包括支援センター、ケアマネジャー、医療機関へ住み替えを伝えます。

STEP4.毎月支払える住居費を決める

家賃、共益費、保証料、交通費まで含めて計算します。

STEP5.保証人・緊急連絡先を確認する

家賃保証会社の利用と、連絡先の条件を整理します。

STEP6.不動産会社へ身体状況を伝える

階段が難しいこと、杖・歩行器等の使用、必要設備を伝えます。

STEP7.1階とエレベーター付きを並行して探す

どちらか一方に限定せず、生活動線と家賃を比較します。

STEP8.道路から室内までを内見する

建物入口、段差、廊下、玄関、浴室、トイレを確認します。

STEP9.周辺を本人の速度で歩く

病院、スーパー、バス停、ごみ置き場まで確認します。

STEP10.審査・行政確認を受ける

保証会社の審査や、生活保護・公的支援の確認を行います。

STEP11.新居確定後に現在の部屋を解約する

審査、契約、入居可能日が確定する前に解約しないようにします。

STEP12.入居後の見守りを開始する

家賃管理、通院、介護、緊急連絡体制を実際に運用します。

不動産会社へ最初に伝えたい内容

  • 本人の年齢
  • 入居人数
  • 階段の利用が難しいこと
  • 杖・歩行器・車椅子の使用状況
  • 1階またはエレベーター付きの希望
  • 希望地域・家賃
  • 年金・給与・生活保護等の収入
  • 連帯保証人の有無
  • 緊急連絡先の有無
  • 介護・見守りサービスの利用状況
  • 入居希望時期
  • 手すり等の設置希望

問い合わせ例文

「70代の単身者で、年金収入があります。現在は2階に住んでいますが、膝が悪く階段の上り下りが難しくなったため、岡山市内で1階またはエレベーター付きの賃貸を探しています。連帯保証人はいませんが、緊急連絡先は親族を相談できます。高齢者でも申込み可能な物件について相談したいです。」

生活保護受給中の場合

「岡山市で生活保護を受給している単身者です。現在の住宅が階段のみで、身体的に上り下りが難しくなっています。担当ケースワーカーへ転居を相談中です。住宅扶助の範囲内で、1階またはエレベーター付き物件を探したいです。」

内見チェックリスト

建物外部

  • 道路から入口まで平坦である
  • 急な坂・縁石・階段がない
  • 雨の日に滑りにくい
  • 送迎車を一時停車できる

共用部分

  • 入口から住戸まで段差が少ない
  • 手すりがある
  • エレベーターの広さが足りる
  • 廊下が長過ぎない
  • 夜間も明るい

室内

  • 玄関の上がり框が低い
  • 浴室・トイレの段差が少ない
  • 床が滑りにくい
  • 手すりを設置できる
  • 寝室からトイレまで近い
  • エアコンがある

周辺環境

  • 病院・薬局へ通いやすい
  • スーパー・配食を利用しやすい
  • バス停まで安全に歩ける
  • ごみ置き場が近い
  • ハザードマップを確認した

避けたい物件の決め方

  • 「1階」と書かれているだけで内見せず決める
  • エレベーターがあれば車椅子で使えると思い込む
  • 室内だけを見て建物入口を確認しない
  • 家賃だけで選び、通院・交通費を計算しない
  • ごみ置き場やバス停までの距離を確認しない
  • 本人を内見に連れて行かず家族だけで決める
  • 大家さんの許可なく手すりを設置する
  • 審査前に現在の部屋を解約する
  • 生活保護の行政確認前に契約金を支払う
  • 入居後の見守り・緊急連絡体制を決めない

よくある質問

Q1.高齢者は1階とエレベーター付きのどちらがよいですか?

階段をまったく利用できない方や車椅子の方は1階が向く場合があります。防犯、浸水、日当たりを重視する方はエレベーター付き上階も候補です。本人の身体状態と建物動線を比較しましょう。

Q2.1階物件ならバリアフリーですか?

1階でも建物入口や玄関に段差がある場合があります。道路から室内まで実際に確認してください。

Q3.エレベーターがあれば車椅子でも大丈夫ですか?

エレベーターの扉幅・奥行き、入口までの段差、廊下幅によって異なります。車椅子で実際に利用できるか確認が必要です。

Q4.高齢者でも賃貸審査に通りますか?

年齢だけで一律に決まるものではありません。年金等の収入、家賃、保証会社、緊急連絡先、見守り体制などを確認します。

Q5.保証人がいなくても借りられますか?

家賃保証会社を利用して連帯保証人が不要になる物件があります。ただし、緊急連絡先を別に求められる場合があります。

Q6.賃貸住宅に手すりを設置できますか?

大家さん・管理会社の承諾を得れば相談できる場合があります。介護保険等を利用する場合も、工事前の申請と貸主の承諾が必要です。

Q7.生活保護で2階から1階へ引っ越せますか?

身体状況による転居の必要性や家賃条件などを福祉事務所が確認します。物件を契約する前に担当ケースワーカーへ相談してください。

Q8.エレベーター付き物件は共益費が高いですか?

建物や管理内容によって異なります。家賃だけでなく、共益費、月額保証料、駐車場代等を含めた総額で比較しましょう。

Q9.地域包括支援センターは物件を紹介してくれますか?

不動産仲介の窓口ではありません。介護、見守り、生活支援などを相談し、不動産会社と連携して住み替え後の体制を整えます。

Q10.退院まで時間がない場合はどうすればよいですか?

病院の退院支援担当者、ケアマネジャー、家族、不動産会社へ早めに相談し、退院日、身体状態、必要設備を共有してください。

まとめ|「1階・エレベーター付き」の表示だけで決めないことが大切です

階段の上り下りがつらくなった高齢者は、転倒や外出困難が起きる前に、1階またはエレベーター付き賃貸への住み替えを検討しましょう。

物件選びで確認したいのは、次の項目です。

  1. 道路から住戸まで階段や段差がないか
  2. エレベーターを歩行器・車椅子で利用できるか
  3. 玄関、浴室、トイレが安全か
  4. 病院、薬局、スーパー、バス停へ行きやすいか
  5. ごみ出しを無理なく行えるか
  6. 家賃、共益費、交通費を継続して払えるか
  7. 保証会社・緊急連絡先の条件を満たせるか
  8. 家族・介護・見守りの支援体制があるか
  9. 1階の場合は防犯・浸水リスクを確認したか
  10. 手すり等の工事は貸主の承諾と事前申請を受けたか

1階でも入口に段差がある物件、エレベーターがあっても住戸まで長い廊下を歩く物件があります。

本人も可能な限り内見へ参加し、普段使用している杖・歩行器・車椅子を使って確認することが重要です。

岡山市の高齢者・1階物件の住み替え相談

道路から室内まで安全に移動できる物件を一緒に確認します

「現在の階段がつらい」「退院後は2階へ戻れない」「1階とエレベーター付きのどちらがよいか分からない」「高齢で賃貸審査が不安」という方は、ミニクルホームへご相談ください。

ミニクルホームでは、岡山市北区・中区・東区・南区を中心に、高齢者、年金生活者、生活保護受給中の方、保証人なし、緊急連絡先なし、身体状況に合う部屋を探している方の住み替え相談に対応しています。

本人の歩行状態、希望家賃、通院先、買い物、階数、エレベーター、保証会社、緊急連絡先、見守り体制を整理し、相談可能な物件を確認します。

1階・エレベーター付き物件の確保、手すり等の設置承諾、公的費用の支給、賃貸審査の通過を保証するものではありません。大家さん、管理会社、保証会社、行政・支援者へ確認しながら進めます。

お問い合わせ時に、本人の年齢、歩行状態、杖・歩行器等の使用、希望地域、希望家賃、入居希望時期、保証人・緊急連絡先の有無をお知らせください。

記事作成時に確認した公的情報

  • 岡山市「地域包括支援センターについて」
  • 岡山市「介護保険住宅改修費の支給について」
  • 岡山市「すこやか住宅リフォーム助成事業について」
  • 岡山市「新たな住宅セーフティネット制度について」
  • 岡山県「住宅セーフティネット制度・居住支援法人」
  • 岡山県「サービス付き高齢者向け住宅制度」

介護保険の住宅改修、岡山市の助成、生活保護の転居費用、居住支援、賃貸審査等の条件は、本人の身体状態、所得、要介護認定、物件、工事内容によって異なります。契約・工事前に、行政、大家さん、管理会社、ケアマネジャー、不動産会社へご確認ください。

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