「70代で部屋を探しているんですが、年齢的に厳しいですか?」 「80代の親の住み替えを考えているけど、借りられる物件はあるんでしょうか…」
こうしたご相談を、私たちは日常的にいただいています。
結論から申し上げると、70代でも80代でも、賃貸物件を借りることはできます。
ただし、すべての物件で歓迎されるわけではない、というのも正直なところです。大家さんによっては年齢を理由に入居を断るケースがありますし、不動産会社によっては「うちでは対応が難しい」と言われてしまうこともあります。
だからこそ知っておいていただきたいのは、「年齢で断られた=もう借りられない」ではないということ。対策はあります。
この記事では、70代・80代の方が岡山市で賃貸物件を探すときに知っておきたいこと──大家さんの本音、審査に通るコツ、使える制度、物件の選び方まで、現場の経験をもとにお伝えします。
70代・80代の賃貸事情──なぜ年齢がハードルになるのか
大家さんが高齢者の入居を不安に思う本音
高齢者の入居に対して大家さんが不安を感じる理由は、主に3つあります。
1つ目は、室内での事故や孤独死のリスクです。 一人暮らしの高齢者が室内で亡くなり、発見が遅れた場合、物件の資産価値に影響が出る可能性があります。大家さんにとっては、経済的にも精神的にも大きな負担です。
2つ目は、家賃の支払いへの不安です。 年金だけで家賃を払い続けられるのか、入院が長引いて支払いが滞るのではないか──こうした心配を持つ大家さんがいます。
3つ目は、退去時のトラブルです。 体調の悪化で引っ越しができなくなる、原状回復の費用を誰が負担するのかが不明──こうした問題への不安もあります。
こう書くと厳しく感じるかもしれませんが、これらの不安は「対策」によって軽減できるものばかりです。大家さんの不安を理解したうえで、一つずつ解消していくことが、入居への近道になります。
年齢制限は法律で禁止されていないのが実情
残念ながら、現在の日本の法律では、賃貸物件の入居に年齢制限を設けることは明確には禁止されていません。つまり、大家さんが「〇歳以上はお断り」と判断すること自体は、法的には許容されているのが現実です。
ただし、これは「高齢者は賃貸を借りられない」ということではありません。年齢制限を設けていない物件は数多くありますし、高齢者の入居に積極的な大家さんもいます。
でも「貸してくれる大家さん」は確実にいる
高齢化が進む中で、高齢者の入居に理解を示す大家さんは増えてきています。特に以下のようなケースでは、高齢者の入居を歓迎する傾向があります。
- 空室が続いている物件で、入居者を探している大家さん
- もともと高齢者の入居実績がある物件
- 見守りサービスや保証会社の利用を条件に受け入れてくれる大家さん
- セーフティネット住宅として登録している物件のオーナー
「断られた経験がある」という方も、それは「その物件・その大家さんでは難しかった」というだけのことです。別の物件では受け入れてもらえる可能性は十分にあります。
「年齢で断られた」──その後にできる5つのこと
一度断られると、気持ちが沈んで「もう無理かも」と思ってしまう方がいます。でも、できることはまだあります。
①別の不動産会社に相談する
不動産会社によって、得意な分野や対応力には差があります。高齢者の部屋探しを日常的に扱っている会社と、ほとんど扱ったことがない会社では、提案できる物件の幅がまったく違います。
「一社で断られた=どこでも断られる」ではありません。高齢者や生活保護の方の対応に慣れている不動産会社を探してみてください。
②保証会社を変えて再チャレンジする
保証会社の審査基準は、会社ごとに異なります。A社で審査に落ちても、B社では通るということは珍しくありません。
不動産会社が複数の保証会社と提携している場合、「この保証会社なら通る可能性があります」と提案してくれることがあります。一つの審査結果だけで諦めないことが大切です。
③セーフティネット住宅を探す
住宅セーフティネット制度に登録されている物件は、高齢者を含む「住宅確保要配慮者」の入居を拒まないことが前提になっています。
岡山市にもセーフティネット住宅はありますので、不動産会社に「セーフティネット住宅で探してほしい」と伝えるか、国の情報提供システムで検索してみてください。
④大家さんの不安を解消する材料を揃える
大家さんが入居を迷っている場合、以下のような「安心材料」を提示できると、受け入れてもらえる可能性が高まります。
- 見守りサービスを利用する予定があること(緊急通報装置、配食サービスなど)
- 保証会社を利用すること(家賃滞納のリスクがない)
- 緊急連絡先があること(ケースワーカー、支援者など)
- 収入が安定していること(年金の支給額、生活保護の受給証明など)
不動産会社がこれらの情報を大家さんに説明してくれますので、自分ですべてやる必要はありません。対応に慣れた不動産会社であれば、大家さんへの説明もスムーズです。
⑤居住支援法人や福祉窓口の力を借りる
自分一人(またはご家族だけ)で動くのが難しい場合は、居住支援法人や地域包括支援センターに相談してみましょう。不動産会社との間に入ってくれたり、入居後のサポート体制を整えてくれたりするケースがあります。
「どこにも相談先がない」ということは、ありません。
電話番号:086-239-3296

70代・80代が入居審査に通りやすくなるポイント
安定した収入があることを示す
入居審査では、毎月の家賃を支払い続けられるかどうかが見られます。主な収入源としては以下のようなものがあります。
- 年金(老齢基礎年金、老齢厚生年金など)
- 生活保護の住宅扶助(自治体から家賃相当額が支給される)
- ご家族からの仕送り
年金の場合は「年金振込通知書」や「年金額改定通知書」で金額を証明できます。生活保護の場合は「生活保護受給証明書」が必要になります。いずれも事前に手元に用意しておくと、手続きがスムーズです。
保証会社の選び方が審査結果を左右する
保証会社には、審査が厳しめの会社と、高齢者や生活保護の方にも柔軟に対応してくれる会社があります。
高齢者の対応実績が豊富な不動産会社は、「この方の状況なら、こちらの保証会社がいい」と判断して提案してくれます。保証会社の選定は審査の結果を大きく左右しますので、不動産会社の経験値がものを言う部分です。
緊急連絡先の確保──身寄りがなくても方法はある
多くの賃貸契約では、保証人とは別に「緊急連絡先」の記入を求められます。身寄りがない方にとっては、ここが一番の悩みどころかもしれません。
ただし、以下のような方を緊急連絡先として記載できるケースがあります。
- 担当のケースワーカー
- 社会福祉協議会の支援担当者
- 居住支援法人の担当者
- 遠方のご友人・知人
また、保証会社によっては緊急連絡先不要のプランを用意しているところもあります。不動産会社に相談してみてください。
見守りサービスの利用を伝えると大家さんが安心する
「入居後に見守りサービスを利用する予定です」と不動産会社を通じて大家さんに伝えることで、入居を認めてもらえるケースがあります。
大家さんの一番の不安は「何かあったときに気づけない」ことです。見守りの仕組みがあると分かれば、その不安はかなり軽減されます。
具体的には、岡山市の緊急通報システム、配食サービスによる安否確認、地域包括支援センターの定期訪問などがあります。
電話番号:086-239-3296

生活保護を受けている70代・80代の方の部屋探し
住宅扶助の範囲で借りられる物件はある
生活保護を受けている方は、住宅扶助として毎月の家賃相当額が支給されます。岡山市の場合、単身世帯向けの上限額は定められていますが、その範囲内で暮らせる1K〜1DKの物件は市内に複数存在します。
岡山市は大都市圏に比べて家賃相場が落ち着いているため、住宅扶助の範囲内でも暮らしやすい物件が見つかりやすい傾向があります。
ケースワーカーとの連携がスムーズな不動産会社を選ぶ
生活保護の方が引っ越しをする場合、ケースワーカーとのやりとりが必ず発生します。転居の承認、住宅扶助の確認、転居費用の支給手続き──こうした一連の流れに慣れている不動産会社であれば、「次は何をすればいいですか?」という質問に一つひとつ答えてくれます。
このあたりの段取りに不慣れな不動産会社だと、時間がかかったり、手続きが止まってしまったりすることがあります。
年齢+生活保護の「ダブルの不安」を乗り越える方法
「70代・80代で、しかも生活保護」──このダブルの条件に不安を感じる方は多いのですが、実際にはこの条件で入居されている方は珍しくありません。
ポイントは以下の3つです。
- 住宅扶助で家賃の支払いが保証されていることを大家さんに理解してもらう
- 高齢者・生活保護の審査に対応できる保証会社を選ぶ
- 見守りサービスの利用予定を伝えて、孤独死リスクへの不安を軽減する
これらを的確に説明できる不動産会社に相談することが、もっとも確実な方法です。
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70代・80代が物件を選ぶときに重視すべきこと
「5年後の自分」を想像して選ぶ
物件を選ぶときに大切なのは、「今の自分」だけでなく、「5年後の自分」を想像することです。
70代前半で元気に階段を上れていても、75歳、78歳になったときに同じようにできるかは分かりません。80代であればなおさらです。
「今はまだ大丈夫」ではなく、「将来的にも大丈夫かどうか」で判断すると、引っ越しの回数を減らせますし、長く安心して住み続けられます。
バリアフリーよりも「段差の少なさ」が現実的
完全なバリアフリー仕様の物件は、住宅扶助の範囲内では見つけにくいことがあります。でも、「段差が少ない」物件であれば、選択肢はぐっと広がります。
内見時に確認したいポイントは以下のとおりです。
- 玄関の段差の高さ
- 浴室と脱衣所の段差
- 廊下から各部屋への段差
- トイレや浴室の手すりの有無(後付け可能かどうかも確認)
「完璧なバリアフリー」を求めすぎると物件が見つからなくなります。「ここだけは段差がないほうがいい」というポイントを絞ると、現実的な物件選びができます。
通院・買い物の動線を最優先にする
70代・80代の方にとって、通院と日々の買い物は生活の基盤です。この2つの動線が不便だと、暮らし全体の質が下がります。
- かかりつけの病院・クリニックまでの距離と交通手段
- スーパーやコンビニまでの徒歩圏内の距離
- バス停の位置と運行頻度
「駅に近いか」よりも「病院とスーパーに行きやすいか」を優先する方が、日常の暮らしはずっと楽になります。
管理体制と緊急時の対応力をチェック
一人暮らしの高齢者にとって、管理体制はそのまま「安心感」です。管理人が常駐している物件、管理会社の対応が迅速な物件は、トラブル時に心強い存在になります。
物件を決める前に、以下を確認しておきましょう。
- 管理会社の連絡先と対応時間(24時間対応かどうか)
- 設備トラブル時の対応フロー
- 共用部分の清掃・管理状況(管理が行き届いているかの目安になる)
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70代と80代で違いはある?年代別のリアルな傾向
70代──選択肢は比較的広い。早めの行動がカギ
70代の方は、入居審査において比較的選択肢が広い傾向があります。特に70代前半であれば、年齢を理由に断られるケースは80代と比べると少なめです。
だからこそ、70代のうちに「長く住める物件」への住み替えを済ませておくことをおすすめします。年齢が上がるほど選択肢は狭まりますので、元気なうちに動くことが、将来の安心につながります。
80代──対応できる不動産会社を見つけることが最重要
80代になると、年齢を理由に入居を断られるケースが増えるのは事実です。保証会社の審査も、70代と比べるとハードルが上がる場合があります。
だからこそ、80代の方の対応実績がある不動産会社を選ぶことが、何よりも重要です。保証会社の選び方、大家さんへの説明の仕方、行政との連携──こうしたノウハウを持っている会社であれば、80代でも入居できる物件を見つけてくれます。
85歳以上でも入居できた事例はある
「85歳を過ぎたら、さすがに無理でしょう」と思う方がいるかもしれません。でも、実際に85歳以上の方が賃貸に入居されたケースはあります。
もちろん簡単ではありませんが、保証会社の審査に通り、大家さんの理解が得られ、見守りの体制が整えば、入居は可能です。年齢だけで可能性を閉ざしてしまうのは、もったいないことです。
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岡山市のエリア別──70代・80代に向いている地域は?
北区──交通・医療・買い物の利便性が高い
JR岡山駅を中心に、バスや路面電車のアクセスが良い北区は、通院や買い物の利便性を重視する方に向いています。総合病院やクリニックも多く、車がなくても生活しやすいエリアです。
家賃はやや高めですが、中心部から少し離れたエリアでは、住宅扶助の範囲内で見つかる物件もあります。
中区──穏やかな住宅街で暮らしやすい
中区は落ち着いた住宅街が広がり、生活に必要な施設がバランスよく揃っています。騒がしい環境が苦手な方、穏やかに暮らしたい方におすすめです。
北区に比べると家賃も手頃で、住宅扶助の範囲内でも選びやすいエリアです。
南区──家賃を抑えたい方に選択肢が多い
南区は家賃相場が比較的抑えめで、住宅扶助の範囲内でも選べる物件が多い傾向があります。静かな住宅街が多く、のんびり暮らしたい方に適しています。
エリアによってはバスの便がやや少ない場所もあるため、公共交通機関の利便性は事前に確認しておきましょう。
東区──自然に囲まれてゆったり暮らしたい方向け
東区は4区の中でもっとも家賃が抑えめの傾向があり、自然に囲まれた環境でゆったり暮らしたい方に向いています。
ただし、公共交通機関が限られるエリアもありますので、通院や買い物の手段を事前に確認しておくことが大切です。
ご家族・支援者の方へ──代わりに部屋探しをするときのポイント
70代・80代のご本人に代わって、ご家族やケースワーカーが部屋探しをするケースも少なくありません。その際に意識していただきたいポイントをまとめます。
本人の希望を最優先にする
ご家族が良かれと思って選んだ物件でも、ご本人が納得していないと、入居後の暮らしがうまくいかないことがあります。
「どのエリアがいいか」「どんな部屋がいいか」「何を一番大切にしたいか」──できるだけご本人の声を聞いて、その希望を反映した物件探しをしてあげてください。
不動産会社への連絡は「代理で探している」と最初に伝える
代理でお問い合わせをする場合は、「〇代の母(父)の部屋を代わりに探している」と最初に伝えましょう。入居するご本人の年齢、収入状況、健康状態(大まかでOK)、希望の条件を伝えると、不動産会社もスムーズに対応できます。
ご家族が遠方にお住まいの場合は、LINEやメールでのやりとりが便利です。
内見には可能な限り本人も同行する
実際に住むのはご本人ですので、可能な限り内見にはご本人も一緒に行ってください。写真や動画だけでは伝わらない「段差の感覚」「日当たりの具合」「周辺の雰囲気」は、実際に体で感じるのが一番です。
体力的に複数の物件を回るのが難しい場合は、候補を2〜3件に絞ってから内見に行くと負担が少なくなります。
電話番号:086-239-3296

よくあるご質問(FAQ)
Q1. 70代ですが、年齢を理由に断られることはありますか? A. ゼロではありませんが、70代で対応できる物件は岡山市内に多くあります。断られた場合でも、別の物件や別の不動産会社で見つかるケースがほとんどです。
Q2. 80代の親の部屋を探しています。どこに相談すればいいですか? A. 高齢者の部屋探しに慣れている不動産会社に直接ご連絡いただくのが近道です。LINEやお電話で「80代の親の部屋を代わりに探している」とお伝えください。福祉の窓口(地域包括支援センター)経由でもご相談いただけます。
Q3. 年金だけで家賃を払えるか不安です。 A. 年金額と物件の家賃によりますが、岡山市の家賃相場は比較的落ち着いていますので、年金収入で暮らせる物件は見つかります。家賃の目安は年金月額の3分の1以内に収めるのが一般的です。
Q4. 生活保護で80代ですが、賃貸を借りられますか? A. はい、借りられます。住宅扶助で家賃が支給されますし、高齢者・生活保護の方に対応できる保証会社もあります。ケースワーカーさんとの連携に慣れた不動産会社に相談することをおすすめします。
Q5. 入居後に介護が必要になったらどうなりますか? A. 要介護認定を受けて、訪問介護(ヘルパー)やデイサービスなどを利用しながら一人暮らしを続けている方は多くいらっしゃいます。状況によっては施設への住み替えが適切な場合もありますので、地域包括支援センターに相談してみてください。
Q6. 何歳まで賃貸を借りることができますか? A. 法律で「〇歳まで」という上限はありません。実際に85歳以上で入居された方もいらっしゃいます。年齢そのものよりも、収入の安定性・保証会社の審査・見守り体制の有無が重要です。
Q7. 持ち家を手放して賃貸に移ることを検討しています。 A. 高齢になると、戸建ての維持管理が大変になってくることがあります。持ち家を売却して賃貸に移る方は増えています。売却と部屋探しを並行して進める場合は、両方に対応できる不動産会社に相談するとスムーズです。
まとめ|70代でも80代でも、住まいは見つかります
70代・80代の方が賃貸物件を探すとき、年齢がハードルになることは確かにあります。断られた経験がある方も少なくないでしょう。
でも、「年齢だけ」で住まいが見つからない時代は、少しずつ変わってきています。保証会社の普及、セーフティネット制度の整備、見守りサービスの充実──。高齢者が安心して暮らすための仕組みは、確実に増えています。
大切なのは、一人で悩まず、早めに相談すること。そして、対応に慣れた不動産会社に出会うことです。
年齢を理由に諦めるのは、まだ早いです。
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「この年齢でも、まだ部屋を借りられるんだろうか…」──そんな方こそ、ミニクルホームにご相談ください。
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