生活に困っているときの部屋探しは、気持ちの負担がかなり大きいです。
「収入が少ない」「仕事が不安定」「今の家賃が払えない」「引っ越したいけど初期費用がない」――こうした状態だと、岡山市で部屋を借りることは本当にできるのか、不安になる方も多いと思います。
結論からいうと、生活困窮中でも住まい探しの道が完全になくなるわけではありません。 ただし、普通の民間賃貸だけを見るのではなく、相談窓口、家賃支援、市営住宅、住宅セーフティネット、居住支援法人を並行して確認したほうが、現実的に進めやすいです。岡山市には、生活困窮者向けの相談支援窓口として岡山市寄り添いサポートセンターがあり、さらに居住支援事業や住居確保給付金、新たな住宅セーフティネット制度も案内されています。
目次
生活困窮中でも、岡山市で部屋を借りる方法はある?
あります。
ただし、「すぐに民間賃貸へ単独で申し込む」だけが選択肢ではありません。 厚生労働省の生活困窮者自立支援制度では、まず相談窓口で支援プランを作り、必要に応じて住居確保給付金、就労準備支援、家計改善支援などにつなぐ流れが示されています。岡山市でも、寄り添いサポートセンターが相談を受け、必要な支援を一緒に考える仕組みになっています。
つまり、生活困窮中の部屋探しは、
「物件を探す」より先に「相談して支援のルートを作る」
ほうが成功しやすいです。これは、岡山市の支援が実際にそういう流れで設計されているからです。
岡山市で最初に相談すべき窓口
1. 生活困窮の相談は「岡山市寄り添いサポートセンター」
岡山市は、生活困窮状態にある方の自立を支える相談窓口として、岡山市寄り添いサポートセンターを設置しています。相談は無料で、支援員が本人と一緒に課題を整理し、他の専門機関とも連携しながら生活の安定に向けた支援を行うと案内されています。対象は岡山市内に住んでいて、経済的な問題などで生活に困っている方で、家族など周囲の人からの相談も受け付けています。所在地は岡山市北区大供三丁目1番18号 KSB会館4階、電話は0800-200-8730です。土日祝の相談も事前予約制で対応しています。
2. 一定の住居がない、住居を失いそうなら「居住支援事業」
岡山市の居住支援事業は、岡山市内に生活の拠点があるものの、一定の住居が定まっていないなどの生活困窮者に対して、一時的な宿泊場所や衣食の提供、生活相談、住居確保、就労支援などを行う事業です。窓口は同じく岡山市寄り添いサポートセンターで、本人と一緒に目標や必要な支援を考え、支援プランに組み込んだうえで利用する流れです。住まいが不安定な状態なら、ここはかなり重要な入口です。
3. すでに生活保護を受けている、または生活保護の相談をしたい場合
ここは注意点です。
岡山市寄り添いサポートセンターの対象者には、生活保護を受けている方は除くと明記されています。生活保護の相談・申請は、岡山市では各福祉事務所が窓口です。つまり、すでに生活保護を受けている方、または生活保護の利用を考えている方は、寄り添いサポートセンターだけでなく、管轄の福祉事務所に早めに相談したほうがいいです。
岡山市で使える主な住まいの支援制度
住居確保給付金
生活困窮中の住まい探しで、まず確認したいのが住居確保給付金です。
岡山市では、離職や休業などにより住宅を失っている方、または失うおそれのある方を対象に、一定期間、賃貸住宅の家賃を支給する制度として案内しています。対象には、原則として離職・廃業から2年以内、収入要件・資産要件、求職活動等の要件があり、さらに生活保護を受けていないことも条件に入っています。
岡山市の案内では、支給額は家賃月額が上限付きで、1人世帯は上限3.7万円、2人世帯は4.4万円、3人~5人世帯は4.8万円、支給期間は原則3か月、要件を満たせば最大9か月です。支給は本人ではなく、岡山市から貸主等に直接振り込む方式です。
かなり大事なのは、この制度は家賃支援であって、敷金・礼金などの初期費用は対象外だという点です。岡山市のPDFにも、新たな住居を借りる際に必要な敷金や礼金等の初期費用は支給できないと明記されています。さらに、管理費、共益費、駐車場代等も対象外です。
住居確保給付金で必要になる主な書類
岡山市の案内では、申請に必要な書類として、本人確認書類、離職・廃業や休業等を確認できる書類、収入確認書類、世帯全員の口座の残高がわかる通帳等、住宅の賃貸借契約書の写しが挙げられています。だから、住居確保給付金を考えるなら、まずは「相談だけ」でも早めにして、書類をそろえ始めるのが大切です。
岡山市営住宅・県営住宅という選択肢
民間賃貸だけでなく、市営住宅や県営住宅も選択肢です。
岡山市のFAQでは、市営住宅の空家募集は1月・5月・9月の年3回の1次募集(抽選)と、応募のなかった住宅を対象にした2月・6月・10月の2次募集があると案内しています。問い合わせ先は**岡山市営住宅管理センター(086-206-5560)**です。
さらに岡山市では、市営住宅について連帯保証人および敷金が不要になっていると案内しています。これは、民間賃貸で保証人や初期費用がネックになる方にとっては、かなり大きいポイントです。
申し込みに必要なものについても、岡山市は原則、申込書の提出だけと案内しています。優遇抽選対象世帯では確認書類が必要ですが、民間賃貸と比べると入口がわかりやすい面があります。生活困窮中で民間賃貸の初期費用や保証人が厳しい場合は、市営住宅の募集時期を確認して並行検討する価値が高いです。
住宅セーフティネット制度も確認したい
岡山市は、新たな住宅セーフティネット制度を案内しています。
これは、一定の基準を満たす住宅を、住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅として登録できる制度です。岡山市の案内では、2025年10月1日の改正法施行により、**居住支援法人等が大家と連携して入居中の居住サポートを行う「居住サポート住宅」**の認定制度も創設されたと説明されています。
生活困窮中の方にとっては、これは「普通の民間賃貸で断られたら終わり」ではなく、支援とセットで住まいを探すルートもあるという意味です。岡山市は相談機関一覧の「つなぎ先リスト」も公開していて、住まいの支援を相談窓口につなげる前提が整えられています。
岡山県の居住支援法人も使える
岡山県は、低額所得者、高齢者、障害のある方、子育て世帯などの住宅確保要配慮者への入居支援や見守り等を行う法人を、居住支援法人として指定しています。県の案内では、2025年8月末時点で18法人を指定しています。
その中でも、特定非営利活動法人おかやま入居支援センターは、岡山市北区広瀬町2-11にあり、業務エリアは岡山県内全域、市町村の福祉事務所等と連携した継続的な居住支援、登録住宅や支援機関の紹介などの入居支援を行うと一覧表に記載されています。問い合わせ先は086-230-1056です。生活困窮で住まい探しが難しいときは、こうした法人に相談ルートを持っておくと動きやすいです。
生活困窮中の部屋探しで、実際に気をつけたいこと
1. 家賃を上げすぎない
民間賃貸の審査基準そのものは公開されていないことが多いですが、少なくとも公的支援では収入・資産・契約書・求職活動まで確認されます。そこから考えると、民間賃貸でも家賃が今の生活に対して無理のない水準かはかなり重要です。生活困窮中の部屋探しでは、駅近・築浅・広めを優先するより、まずは通りやすく、続けやすい家賃帯に落とすことが大切です。これは公的支援の要件から見た実務的な考え方です。
2. 初期費用の出どころを先に決める
住居確保給付金は家賃支援であって、敷金・礼金などの初期費用は出ません。 そのため、民間賃貸に進むなら、初期費用をどうするかを先に整理しておかないと止まりやすいです。初期費用が厳しいなら、市営住宅や支援付きの住まいも早めに検討したほうがいいです。
3. 相談してから物件を探す
生活困窮中の部屋探しは、物件を見てから制度を調べる順番だと間に合わないことがあります。岡山市の居住支援事業も、寄り添いサポートセンターの支援員が本人と一緒に必要な支援を考えてプランに盛り込む流れです。だから、最初の一歩は「不動産会社だけ」ではなく、相談窓口も同時に動かすのが大事です。
4. 生活保護の対象かどうかも見極める
岡山市では、生活保護の相談・申請は各福祉事務所が窓口です。寄り添いサポートセンターは生活保護受給中の方を対象外としているので、収入や資産の状況によっては、最初から福祉事務所へ相談したほうが早いケースもあります。
よくある質問
Q. 岡山市で生活困窮中でも民間の賃貸は借りられますか?
借りられる可能性はあります。
ただし、家賃負担が重すぎると進みにくいので、相談窓口につながりながら、家賃支援や居住支援も並行して確認するほうが現実的です。岡山市には寄り添いサポートセンター、居住支援事業、住宅セーフティネット制度があります。
Q. 住居確保給付金で引っ越し費用は出ますか?
出ません。
岡山市の案内では、敷金・礼金などの初期費用は支給対象外です。支給対象は、原則として賃貸住宅の家賃月額で、管理費・共益費・駐車場代も対象外です。
Q. 岡山市でまずどこに相談すればいいですか?
生活困窮の相談なら、まずは岡山市寄り添いサポートセンターが基本です。
ただし、生活保護を受けている方や生活保護の相談をしたい方は各福祉事務所が窓口です。
Q. 市営住宅は保証人が必要ですか?
岡山市の案内では、市営住宅は連帯保証人および敷金が不要です。募集は1月・5月・9月の1次募集と、2月・6月・10月の2次募集があります。
まとめ
岡山市で生活困窮中でも、部屋探しの方法はあります。
ただ、やみくもに民間賃貸へ申し込むより、次の順番で進めたほうが現実的です。
-
まずは岡山市寄り添いサポートセンターに相談する
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状況に応じて住居確保給付金や居住支援事業を確認する
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初期費用が厳しいなら市営住宅や居住支援法人も検討する
-
生活保護の対象になりそうなら各福祉事務所へ早めに相談する
岡山市には、生活困窮者の相談窓口、家賃支援、居住支援、市営住宅、住宅セーフティネット制度といった複数のルートがあります。だからこそ、生活困窮中の住まい探しは、一人で抱え込まず、相談しながら進めることが一番大事です。
岡山市で住まい探しに不安がある方は、物件を探す前に、まず使える制度と相談先を整理することが大切です。状況に合った進め方を知りたい方は、早めに相談しながら動いていきましょう。
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