「持病があるけど部屋は借りられるのか」
「通院していることが審査に不利にならないか不安」
「高齢で一人暮らし、しかも病気があると難しいのでは」
こうした不安を抱えながら部屋探しをしている高齢者の方は少なくありません。
結論からいうと、疾病のある高齢者でも部屋を借りられる可能性はあります。
ただし、一般的な部屋探しと同じ感覚で進めると苦戦しやすく、家賃の支払いが続くか、緊急時に対応できるか、見守りや支援につながれるか がより重く見られやすいです。国土交通省の資料でも、高齢者の入居制限理由として、賃貸人が最も強く不安を感じているのは「居室内での死亡事故等に対する不安」で、高齢者の入居に拒否感を持つ貸主も一定数いることが示されています。
また、国の住宅セーフティネット制度では、高齢者は住宅確保要配慮者に位置づけられていて、入居を拒まない登録住宅、居住支援法人、家賃債務保証などの仕組みが整えられています。
目次
疾病のある高齢者が部屋を借りにくい理由
病気がある高齢者の部屋探しが難しくなりやすいのは、病名そのものよりも、入居後の生活に不安があると貸主側に見られやすいからです。
国土交通省の資料では、高齢者の入居制限理由として、家賃の支払いよりも、まず「居室内での死亡事故等に対する不安」が大きいとされています。さらに、家賃保証会社が単身高齢者の入居で重大な課題と認識しているものとして、孤独死、認知症、家賃滞納、残置物処分が挙げられています。
つまり、持病や慢性疾患がある高齢者の審査では、主に次のような点が気にされやすいです。
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体調が悪化したときに連絡できる人がいるか
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通院や介護が必要になったときに生活が回るか
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家賃を継続して支払えるか
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一人暮らしでも見守りや支援体制があるか
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万一のときの対応がまったく見えない状態ではないか
このため、病気があるから無理ではなく、不安を減らせる材料を出せるかどうかが大きな分かれ目になります。これは、居住支援法人が住宅情報の提供、相談、見守りなどの生活支援を行う制度として位置づけられていることからもわかります。
賃貸審査で見られるポイント
家賃が収入に合っているか
まず見られるのは、毎月の家賃を無理なく払えるかどうかです。
高齢者の場合、年金が中心の収入になることが多いため、家賃が収入に対して高すぎると審査はかなり厳しくなりやすいです。家賃保証会社も高齢者の入居に際して家賃滞納を重要なリスクのひとつとして認識しています。
緊急連絡先があるか
疾病のある高齢者の審査では、ここがかなり重要です。
2025年時点の認定家賃債務保証業者制度のQ&Aでは、要配慮者に関して、個人の緊急連絡先だけでなく法人の連絡先でも認められる場合があること、また居住支援法人などが安否確認等を担う場合があることが示されています。
見守りや生活支援につながれるか
病気がある高齢者の場合、貸主が気にするのは「今元気かどうか」だけではなく、体調変化があったときに支えがあるかです。
居住支援法人は、家賃債務保証の提供、入居相談、見守りなどの生活支援を行う法人として都道府県が指定するものです。こうした支援につながっていることは、実務上の安心材料になりやすいです。
住まいの種類が状態に合っているか
国土交通省のサービス付き高齢者向け住宅制度では、登録基準としてバリアフリー、一定の設備、そして少なくとも状況把握・生活相談サービスの提供が求められています。持病があり、一般賃貸で不安が大きい場合は、最初からこうした住宅も候補に入れたほうが、部屋探しが進みやすいことがあります。
疾病のある高齢者が部屋探しで失敗しやすいポイント
病気があることを隠したまま進めてしまう
病名を細かく話す必要まではありませんが、生活に影響する支援の必要性まで隠してしまうと、入居後にトラブルになりやすいです。
実務的には、病気そのものの説明よりも、通院の頻度、緊急時の連絡先、見守りの有無、介護や訪問支援の利用状況など、住まいに関係する情報を整理して伝えるほうが現実的です。これは、貸主側の主な不安が死亡事故や孤立、保証、見守り不足に集中していることから導ける実務的な考え方です。
一般的な賃貸サイトだけで探してしまう
疾病のある高齢者が一般賃貸だけで探すと、どうしても条件に合う物件が少なくなりがちです。
国の住宅セーフティネット制度では、セーフティネット登録住宅、居住サポート住宅、居住支援法人、家賃債務保証といった仕組みが用意されています。最初からこうした選択肢も含めて探したほうが、遠回りを減らしやすいです。
家賃設定が高すぎる
病気がある高齢者の部屋探しでは、設備や立地にこだわりすぎると家賃が上がり、審査が通りにくくなります。
まずは「理想の家」より、安全に住み続けられる家を優先したほうが決まりやすいです。これは制度情報ではなく実務的なポイントですが、貸主や保証会社が家賃継続性を重視していることと整合します。
部屋探しを進める前に準備しておきたいこと
疾病のある高齢者が部屋探しをするときは、次のような内容を先に整理しておくと進みやすいです。
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年金や収入がわかるもの
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通帳など入金状況がわかるもの
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緊急連絡先
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通院先や服薬状況のメモ
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介護保険や訪問支援を使っている場合はその情報
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必要ならケアマネジャーや支援者の連絡先
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どの程度のバリアフリーや見守りが必要か
とくに大事なのは、「どんな病気か」だけでなく、「どう支えれば安全に住めるか」を説明できる状態にしておくことです。これは、居住支援法人やサ高住制度が、見守りや生活相談を重視していることから見ても合理的です。
向いている住まいの選択肢
一般賃貸で保証会社が使える物件
病状が比較的安定していて、通院や支払いに大きな問題がない場合は、一般賃貸でも可能性があります。
この場合は、保証人にこだわるより、保証会社が使えるか、緊急連絡先の整理ができているかが重要です。要配慮者が利用しやすい家賃債務保証業者の仕組みも国が整備しています。
セーフティネット登録住宅・居住サポート住宅
高齢者や要配慮者の入居を拒まない住宅を探したいなら、住宅セーフティネット制度の活用は有力です。
2025年10月施行の改正法では、要配慮者が安心して生活できるよう、賃貸住宅への円滑な入居環境の整備が柱とされ、居住サポート住宅の仕組みも進められています。
サービス付き高齢者向け住宅
持病があり、見守りや生活相談が必要な場合は、サービス付き高齢者向け住宅もかなり相性がいいです。
制度上、状況把握・生活相談サービスの提供が前提になっているため、一般賃貸より安心材料がそろいやすいです。
居住支援法人につながる
家族に頼りにくい、保証人がいない、退院後の住まい探しで困っている場合は、居住支援法人につながる意義が大きいです。
国交省の案内では、居住支援法人は住宅情報の提供・相談、家賃債務保証、見守りなどの生活支援を担います。
生活保護を受けている、または検討している場合
持病があり、医療費や家賃負担が重い高齢者は、生活保護の相談対象になることがあります。
厚生労働省によると、生活保護は最低生活費から収入を差し引いた不足分を支給する仕組みで、年金があっても不足すれば対象になりうる制度です。また、生活保護には住宅扶助、医療扶助、介護扶助があります。
つまり、病気がある高齢者の部屋探しでは、
「部屋を探す」だけでなく、
「家賃をどう維持するか」
「医療や介護をどう受けながら暮らすか」
まで一緒に考えることが大切です。これは制度内容に基づく実務的な整理です。
まとめ
疾病のある高齢者でも、部屋を借りられる可能性はあります。
ただし、審査で見られやすいのは、単なる年齢や病気の有無ではなく、次のような点です。
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家賃を継続して払えるか
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緊急連絡先があるか
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見守りや支援につながれるか
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一人暮らしでも安全に住める体制があるか
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一般賃貸では難しい場合に別の住まい方へ切り替えられるか
国は、高齢者など住宅確保要配慮者向けに、セーフティネット登録住宅、居住サポート住宅、居住支援法人、家賃債務保証、サービス付き高齢者向け住宅といった仕組みを整えています。病気があるから無理と決めつけるより、支援をつけて住める形に整えることが大切です。
持病や通院があって部屋探しに不安がある高齢者の方は、一人で悩まず早めに相談することが大切です。
病気があること自体よりも、住まい方と支援の組み合わせで結果が変わることは少なくありません。
今の体調、収入、通院状況、見守りの必要性を整理しながら、無理のない住まい探しを進めていきましょう。
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