今回は古民家再生です。
目次
古民家再生
古民家再生は最近再評価されてきましたが、実際のところまだ不動産としての途仲介取引件数はとても少ないのが現状です。
理由としては築50年以上の古民家は伝統工法で建てられおり、昭和56年の法改正以降建築されたものは新耐震基準と比較され、耐震の基準において評価が低いことが問題です。
細かく書くと、
古民家の評価
- 中古住宅の品質が明確でない。
- 中古住宅は資産価値が低い。
- 立地条件やデザインなどが好みに合わない。
- リフォーム費用までを含めたトータルの融資が受けられない。
などの問題点があります。
古民家のメリット・デメリット
伝統構法住宅のメリット
- 夏を快適に過ごす先人の知恵を学べる住宅
- 地震の力を上手に逃がす免振的構造
- 地産地消の循環型建築
- 四季の移り変わりを感じ、自然との共生ができる空間
伝統構法住宅のデメリット
- 気密性、断熱性の低さによる冬の寒さ
- 現在のライフスタイルに合わない来訪者中心の家長主義的間取り
- 室内の暗さ
日本は中古住宅市場が成熟していない点の問題
中古住宅の流通量が少ないということは国・銀行の評価も低いということになります。実際に木造の耐用年数は22年です。
中古住宅流通促進 中古住宅流通促進 ・活用 に 関する研究会
日本で中古住宅シェアが低いのは、日本人の「新築信仰」でしょうね。国土交通省の『平成25年度住宅市場動向調査』によれば、分譲住宅購入時に「中古住宅にしなかった理由」として最も挙げられたのが「新築の方が気持ち良いから(75%)」というもの。この結果を見る限り、中古住宅を購入する方は本当にすくないことがわかります。
まとめ
中古住宅でこんな感じですから、古民家になるともっと難易度が高くなります。評価が少ない分、固定資産税はほとんど発生しないのが大きなメリットですが長年に渡って家の修繕をしていない場合は所有していると大きな負債になります。
そうならないためにも、古民家が好きな方が再生することが望ましいですね。