「毎月の家賃を払うと、ほとんどお金が残らない」
「収入が減ったので、今の家賃を払い続けるのが苦しくなってきた」
「もっと安い部屋に引っ越したいけれど、初期費用を払う余裕がない」
岡山市でお部屋探しの相談を受けていると、このようなケースがあります。
失業、休業、収入減少、離婚、世帯人数の変化などによって、それまで問題なく払えていた家賃が急に大きな負担になることがあります。
このとき重要なのは、
「今の家賃が高いから、とにかく安い部屋へ引っ越す」
と考えることではありません。
反対に、
「引っ越し代がもったいないから、このまま我慢する」
と決めてしまうのも危険です。
判断するときは、
毎月いくら安くなるのか
引っ越しにいくら必要なのか
その費用を何か月で回収できるのか
を比較することが大切です。
結論|家賃差額を「何か月で引っ越し費用を取り戻せるか」で考える
たとえば現在の住居費が月60,000円、新しい部屋が月45,000円だったとします。
毎月の差額は、
15,000円
です。
仮に引っ越し全体に150,000円必要だった場合、
150,000円 ÷ 15,000円 = 約10か月
となります。
約10か月住めば、引っ越しに使った費用を家賃差額で取り戻せる計算です。
その後は、単純計算で年間約180,000円ずつ住居費を減らせます。
一方、
現在50,000円
↓
新居45,000円
という5,000円しか差がない場合、同じ150,000円の引っ越し費用を取り戻すには約30か月かかります。
そのため、
「家賃が安くなる=必ず引っ越した方が得」
ではありません。
家賃を下げた場合、どれくらい家計が変わる?
毎月の家賃を下げた場合の効果を簡単に比較すると次のようになります。
| 毎月安くなる金額 | 1年間 | 3年間 |
|---|---|---|
| 5,000円 | 60,000円 | 180,000円 |
| 10,000円 | 120,000円 | 360,000円 |
| 15,000円 | 180,000円 | 540,000円 |
| 20,000円 | 240,000円 | 720,000円 |
特に収入が少なくなっているときの月10,000円は非常に大きな金額です。
食費、電気代、ガス代、スマホ代、医療費、日用品などに回せるお金が増えるため、生活そのものを立て直しやすくなります。
「家賃」ではなく住居費の総額で比較する
注意したいのが、広告に掲載されている家賃だけで判断しないことです。
毎月必要になる可能性があるものには、
-
家賃
-
共益費・管理費
-
駐車場代
-
水道料金
-
町内会費
-
月額保証料
-
24時間サポート費
-
口座振替手数料
-
インターネット料金
-
火災保険の更新費
-
保証会社の更新料
などがあります。
たとえば、
現在
家賃:50,000円
共益費:3,000円
駐車場:5,000円
合計58,000円
新居
家賃:43,000円
共益費:5,000円
駐車場:8,000円
合計56,000円
家賃だけを見ると7,000円安くなっていますが、実際の差はわずか2,000円です。
この場合、引っ越し費用まで考えると住み替えのメリットは小さいかもしれません。
引っ越した方がよい可能性が高いケース
1.家賃を払うと生活費がほとんど残らない
家賃を払ったあと、
-
食費を削っている
-
光熱費を滞納している
-
携帯料金が払えない
-
医療費を出せない
-
カードや借入で生活費を補っている
という状態であれば、現在の住居費そのものを見直す必要があります。
低所得の場合、「家賃は収入の3分の1まで」という一般論だけでは判断できません。
重要なのは、
家賃を払ったあとに生活を維持できる金額が残るか
です。
2.毎月1万円以上家賃を下げられる
家賃・共益費などを含めて毎月10,000円下がれば、
年間120,000円
3年間360,000円
5年間600,000円
の差になります。
長期間住む予定であれば、初期費用が多少必要でも住み替えによる効果が大きくなることがあります。
3.失業や収入減少が一時的ではない
一時的な収入減少で、数か月後に以前と同じ収入へ戻る見込みがあるのであれば、急いで引っ越さない選択肢もあります。
しかし、
-
退職した
-
長期間働けない
-
給料が大幅に下がった
-
年金生活になった
-
世帯収入が減った
-
離婚して一人の収入になった
など、今後も収入が戻りにくい場合は、現在の家賃を基準に生活を続けること自体を見直した方がよいでしょう。
4.家賃滞納になる前に動ける
これは非常に重要です。
家賃が払えなくなってから安い物件を探すより、
「来月から厳しくなりそう」
という段階で相談した方が選択肢は多くなります。
滞納が続くと、
-
保証会社との関係
-
賃貸審査
-
現在の契約
-
退去時期
などが複雑になる可能性があります。
支払いが難しくなる前に相談することをおすすめします。
反対に、今の部屋に住み続けた方がよいケース
家賃差額が小さい
月2,000~3,000円程度しか変わらない場合は、引っ越し費用を回収するまで長期間かかります。
現在の住環境に大きな問題がなければ、そのまま住み続ける方が合理的な場合があります。
引っ越し先で交通費が大きく増える
郊外へ行けば家賃を下げられることがあります。
しかし、
家賃-10,000円
交通費+8,000円
なら、実質的な節約額は月2,000円です。
勤務先、病院、スーパーなどへの移動費まで含めて判断しましょう。
現在の部屋に長期間住んでいて家賃条件が良い
現在の契約が昔から続いており、
-
更新料が安い
-
保証料が安い
-
駐車場が無料
-
インターネット無料
-
水道料込み
などのメリットがある場合、新しい賃貸へ移ると逆に負担が増えることがあります。
引っ越し費用はいくらまでなら許容できる?
一つの方法が、
引っ越し費用 ÷ 毎月減る住居費
で計算する方法です。
たとえば引っ越しに150,000円必要だった場合、
| 毎月の節約額 | 回収期間 |
|---|---|
| 5,000円 | 約30か月 |
| 10,000円 | 約15か月 |
| 15,000円 | 約10か月 |
| 20,000円 | 約8か月 |
今後3年以上住む予定で、1年程度で初期費用を回収できるのであれば、住み替えを検討する価値は高くなります。
逆に、
「半年後には実家へ戻る」
「仕事が決まれば別の地域へ移る」
という状況であれば、初期費用を使って引っ越すメリットが小さくなる場合があります。
初期費用だけでなく二重家賃に注意
引っ越しの際に意外と大きな負担になるのが、
旧居と新居の二重家賃
です。
現在の賃貸契約の解約予告が1か月前の場合、
新居を契約
↓
旧居の解約を通知
↓
旧居の家賃がさらに1か月発生
ということがあります。
そのため、
-
解約予告期間
-
新居の家賃発生日
-
引っ越し日
-
退去日
-
フリーレント
を調整することが重要です。
収入が大きく減った方は住居確保給付金も確認する
岡山市では、離職や休業などによって住居を失っている、または失うおそれがある方を対象に、一定要件のもと家賃を支給する「住居確保給付金」があります。
さらに、収入が著しく減少し、家賃負担を軽減するためにより家賃の低い住宅へ転居する必要がある方については、一定の条件を満たす場合、転居に必要な初期費用などが対象となる制度もあります。
つまり、
「引っ越した方が毎月安くなるのは分かっているが、その引っ越し費用が用意できない」
という方も、最初からあきらめず、岡山市の相談窓口へ確認する価値があります。
制度には収入・資産・世帯状況などの要件がありますので、契約前に確認してください。
生活保護を検討している場合は先に解約しない
現在の収入や預貯金では生活できず、生活保護の申請を検討している場合は特に注意してください。
生活保護の申請前でも、
-
不動産会社へ相談する
-
安い物件を探す
-
内見する
-
見積書を作ってもらう
といった準備はできます。
しかし、
現在の部屋を先に解約する
新しい物件を先に契約する
契約金を先に支払う
といったことは、福祉事務所への相談・確認前に進めない方が安全です。
転居の必要性、住宅扶助、初期費用などが希望どおり認められるとは限らないためです。
生活が苦しくなったときのおすすめの順番
STEP1 現在の毎月の支出を書き出す
まず、
-
家賃
-
共益費
-
駐車場
-
電気
-
ガス
-
水道
-
通信費
-
保険
-
借入返済
-
食費
-
医療費
-
交通費
を書き出します。
STEP2 住居費をいくらまで下げる必要があるか考える
「家賃3万円台」などの希望だけではなく、
毎月あと1万円生活費を残したい
という考え方で住居費を決めると分かりやすくなります。
STEP3 安い物件の初期費用を確認する
実際に不動産会社へ相談し、
-
月額総額
-
初期費用
-
保証会社
-
火災保険
-
退去費用
-
短期解約違約金
まで確認します。
STEP4 初期費用の回収期間を計算する
たとえば、
現在60,000円
新居45,000円
差額15,000円
引っ越し費用150,000円
なら約10か月です。
STEP5 公的支援を確認する
失業、休業、著しい収入減少などがある場合は、
-
岡山市寄り添いサポートセンター
-
住居確保給付金
-
生活保護
-
その他の生活困窮者支援
について確認します。
STEP6 契約・解約の順番を決める
新居の審査が通る前に旧居を解約すると、
「今の家を出なければならないのに、新居の審査に通らなかった」
という状態になる可能性があります。
必ず順番を整理してから進めましょう。
よくある質問
Q.家賃が1万円下がるなら引っ越した方がよいですか?
長期間住む予定であれば、かなり検討価値があります。
月10,000円なら年間120,000円、3年間で360,000円の差になります。
ただし、初期費用や交通費が増えないか確認してください。
Q.貯金がなくても安い部屋へ引っ越せますか?
ケースによります。
初期費用の安い物件を探す方法のほか、収入が大きく減少している方については、公的支援の対象になる可能性があります。
まず契約するのではなく、相談することから始めましょう。
Q.家賃を滞納してから相談しても大丈夫ですか?
相談はできますが、できれば滞納前がおすすめです。
滞納が始まる前の方が、現在の契約や次の賃貸審査を整理しやすくなります。
Q.生活保護を申請する前に安い物件へ契約してもよいですか?
おすすめできません。
物件探しや不動産会社への相談はできますが、契約や現在の住居の解約については、福祉事務所へ相談してから進める方が安全です。
Q.生活保護申請中でも部屋探しできますか?
不動産会社への相談や物件探し、内見などは進められる場合があります。
ただし、保護決定前は家賃条件や初期費用が確定していないため、契約時期について確認が必要です。
まとめ|「家賃が払えるか」ではなく「生活が続けられるか」で判断する
高い家賃を払い続けるか、安い部屋へ引っ越すかで迷ったとき、一番大切なのは、
今月の家賃を払えるかどうか
だけではありません。
見るべきなのは、
-
家賃を払ったあと生活費が残るか
-
毎月いくら住居費を下げられるか
-
引っ越しにいくら必要か
-
何か月で費用を回収できるか
-
交通費などが増えないか
-
今後何年間住む予定か
-
公的な支援を利用できないか
です。
特に、失業や収入減少によって家計が苦しくなっている場合は、
家賃滞納になる前に住居費を見直す
ことが大切です。
岡山市で、
「今の家賃を払い続けるのが苦しい」
「もっと安い部屋へ引っ越したい」
「初期費用がない」
「失業して賃貸審査が不安」
「生活保護を申請するか迷っている」
という方は、ミニクルホームへご相談ください。
現在の家賃、収入、初期費用、希望エリアなどを整理しながら、今の部屋に住み続ける場合と引っ越した場合の負担を比較して、現実的な部屋探しをご提案します。
お客様の声
岡山市でのお部屋探しや住まいのご相談をお手伝いしたお客様から、 うれしいお声をいただいています。
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