岡山市で空き家・中古住宅を買うと最大60万円?購入補助の条件を解説
中古住宅を探していると、「岡山市って空き家の補助金があるらしい」という話を耳にすることがあります。ただ調べてみると出てくるのは解体やリフォームの制度ばかりで、買う側に使えるものはなかなか見つからない——そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は2026年度から、岡山市に空き家を「買う人」のための補助制度が新しく加わりました。条件を満たせば、建物の購入費の3分の1、上限60万円(子育て世帯は70万円)が補助されます。
まだ新しい制度のため、情報がほとんど出回っていません。この記事では、対象になる物件と人、見落としやすい3つの条件、そして申請の順番を整理します。
制度名は「空家等適正管理支援事業(購入)」。空き家の中古住宅に住む予定の個人が対象です。
補助額は建物の購入費の3分の1、上限60万円(子育て世帯は上限70万円)。土地代は対象外で、建物部分だけが計算の対象になります。
条件は3つ。①交付決定前に売買契約を結んでいないこと ②3親等以内の親族間の売買でないこと ③60万円(税別)以上で購入すること。
令和8年度の申請受付は5月1日から12月18日まで。予算に達し次第終了し、事前相談(予約制)が必須です。
買主への補助が加わりました
岡山市の空き家対策は、これまで所有者向け(解体・リフォーム・診断・家財処分)が中心でした。そこに空き家の流通を促すための購入補助が新設された形です。
つまり市としては、空き家を手放したい人と、安く家を買いたい人をつなげたいという方向に舵を切ったということ。買う側にとっては追い風です。
いくら補助されるのか
補助額は「建物の購入費の3分の1」と「上限60万円」のいずれか低いほうです。千円未満は切り捨てになります。
| 建物の購入費 | 3分の1の額 | 実際の補助額 |
|---|---|---|
| 60万円 | 20万円 | 20万円 |
| 120万円 | 40万円 | 40万円 |
| 150万円 | 50万円 | 50万円 |
| 180万円 | 60万円 | 60万円(上限) |
| 300万円 | 100万円 | 60万円(上限) |
建物価格が180万円を超えると、補助額は60万円で頭打ちになります。子育て世帯の場合は上限が70万円になるため、建物価格210万円で頭打ちという計算です。
補助の対象は建物の購入費であって、土地代は含まれません。
たとえば土地・建物あわせて800万円の物件でも、内訳が「土地750万円・建物50万円」であれば、計算のもとになるのは50万円です。しかも60万円(税別)以上で購入することという条件があるため、建物価格が60万円未満だとそもそも対象になりません。
中古住宅の売買では、土地と建物の内訳をどう設定するかで結果が変わり得ます。物件を決める前に、仲介する不動産会社に相談しておくことをおすすめします。
対象になる人
- 空き家の中古住宅に居住する予定の個人
- 市税を滞納していない方
- 暴力団員(暴力団員でなくなった日から5年を経過していない者を含む)でない方
- 子育て世帯の場合は、10年以上継続して居住する方
ポイントは「居住する予定」であることです。投資目的や、人に貸す目的での購入は想定されていません。自分が住むための家を買う方のための制度だとお考えください。
子育て世帯については、上限が70万円に上がる代わりに10年以上の継続居住という条件が付きます。転勤の可能性がある方などは、この点を踏まえて判断する必要があります。
対象になる物件
岡山市内にある住宅または併用住宅で、居室・台所・便所・浴室を有するもののうち、次のいずれかに該当するものが対象です。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| ア | 空家法第2条第1項に規定する空家等(居住その他の使用がなされていないことが常態である建築物等) |
| イ | 岡山市空き家情報バンクに登録するもの |
※ただし、空家法第22条第2項に基づく勧告を受けた特定空家等は除かれます。
いま誰かが住んでいる中古住宅を買う場合、アには当てはまりません。売主が住みながら売りに出している物件は、この制度の対象外になる可能性が高いということです。
逆に、空き家として長く放置されていた物件や、空き家情報バンクに登録されている物件は対象になり得ます。物件を探す段階から「空き家かどうか」を意識しておくと、選択肢の見え方が変わります。
見落としやすい3つの補助条件
交付決定の前に、売買契約を締結していないこと
これが最も多い失敗です。気に入った物件が見つかって契約してしまうと、その時点で対象外になります。
中古住宅の購入では、申込みから契約までが数日という場面も珍しくありません。「あとで調べよう」と思っているうちに契約日が来てしまう——これが典型的なパターンです。
物件を探し始めた段階で、この制度の存在を頭に入れておいてください。
3親等以内の親族間の売買でないこと
親から子へ、祖父母から孫へ、おじ・おばから甥・姪へといった売買は対象になりません。
「実家を親から買い取る」というケースは対象外になりますので、ご注意ください。
中古住宅を60万円(税別)以上で購入すること
建物価格が60万円(税別)未満だと対象になりません。古い家では建物にほとんど価格がついていないこともあるため、ここは事前の確認が必要です。
申請の流れと時期
| 時期 | やること |
|---|---|
| 物件探しの段階 | 市の窓口に電話して事前相談の予約を取る。要件と必要書類を確認 |
| 物件が決まったら | 契約前に申請。必要書類を揃えて提出 |
| 交付決定後 | ここで初めて売買契約を締結できます |
| 購入後 | 実績報告 → 額の確定 → 補助金の支払い(後払い) |
令和8年度の申請受付期間は、令和8年5月1日(金曜日)から令和8年12月18日(金曜日)まで。ただし予算に達し次第、受付は終了します。
他の補助制度とあわせて使えるか
岡山市の空家等適正管理支援事業には、購入のほかにリフォーム、空き家診断、除却、家財等処分といったメニューがあります。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| リフォーム補助 | 工事費の3分の1・上限60万円。耐震改修等・バリアフリー改修・省エネルギー改修のいずれかを含む工事が対象 |
| 空き家診断 | 耐震診断8万円または8万8千円、劣化診断6万円(いずれも定額) |
ただし「他の補助制度の対象となる工事を除く」といった調整があるため、重ねて使えるかどうかは個別の判断になります。事前相談の際に、使いたい制度をまとめて伝えるのが確実です。
なお令和8年度のリフォーム補助のうち、子育て世帯向け(上限70万円)は予算がなくなり終了していると市が案内しています。一般世帯向けの上限60万円は引き続き利用できます。制度は年度途中でも枠が埋まるため、最新の状況を必ずご確認ください。
買う前に確認しておきたいこと
補助が使えるかどうかとは別に、中古の空き家を買うときに確認しておきたい点があります。
- 再建築できる土地か——接道条件を満たさない土地は、建て替えができません
- 市街化調整区域ではないか——岡山市の郊外に多く、建て替えや用途の変更に制限があります
- 雨漏り・シロアリ・傾きの有無——この3つが重なっていると、修繕費が想定を大きく超えます
- 未登記の建物がないか——増築部分や離れが登記されていないことがあります
- 境界が確定しているか——将来売るときに問題になります
安く買えたと思っても、後から数百万円の工事が必要になっては意味がありません。補助金の60万円より、物件選びのほうが金額のインパクトは大きい——ここは正直にお伝えしておきたい部分です。
よくある質問
- Q. 岡山市で空き家を買うと、いくら補助されますか?
- A. 建物の購入費の3分の1で、上限は60万円です。子育て世帯の場合は上限70万円になります。土地代は対象外で、建物部分だけが計算のもとになります。
- Q. 契約してから申請することはできますか?
- A. できません。交付決定の前に売買契約を締結していないことが条件です。物件を探し始めた段階で、市の窓口に事前相談の予約を取ってください。
- Q. 親から実家を買い取る場合も対象になりますか?
- A. なりません。3親等以内の親族間の売買は対象外とされています。
- Q. 投資用に買って人に貸す場合も使えますか?
- A. 対象者は「空き家の中古住宅に居住する予定の個人」とされているため、賃貸目的の購入は想定されていません。賃貸用の活用を考える場合は、別のメニューについて市にご相談ください。
- Q. いま人が住んでいる中古住宅でも対象になりますか?
- A. 対象は空家法第2条第1項の空家等、または空き家情報バンクに登録するものです。居住中の物件は該当しない可能性が高いため、事前相談で確認してください。
- Q. 岡山市外(倉敷市・玉野市・瀬戸内市など)にも同じ制度はありますか?
- A. 市町村ごとに内容が異なり、購入補助がない自治体もあります。所在地の自治体にご確認ください。
物件を決める前に、ご相談ください
この制度でいちばん惜しいのは、契約してから知ったというケースです。そしてもうひとつ、土地と建物の内訳によって補助額が変わり得るという点も、買う側だけでは気づきにくい部分だと思います。
ミニクルホームは、JR岡山駅西口から徒歩7分の奉還町にある不動産会社です。売買仲介・賃貸仲介から空き家の管理・活用まで対応しており、空き家の売る側・買う側の両方のご相談をお受けしています。補助金の申請自体は市の窓口で進めていただくものですが、どの物件なら対象になりそうか、どんな点を確認すべきかという手前の整理はご一緒できます。
「気になる物件が補助の対象になるか知りたい」「そもそも空き家を買うのが不安」——そんな段階で構いません。物件情報や気になる点を送っていただくだけでも、確認すべきポイントをお伝えできます。
LINEで相談する(無料) 電話で相談する 086-239-3296
株式会社ミニクルホーム
岡山県岡山市北区奉還町二丁目19番14号(JR岡山駅西口 徒歩7分)
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※本記事は岡山市の公表情報と当社の実務経験にもとづき、一般的な考え方を整理したものです(2026年10月時点)。補助制度の要件・補助額・受付期間・必要書類は年度ごとに変更され、予算の状況によっても受付が終了します。申請にあたっては必ず岡山市の公式ページを確認し、事前相談(予約制)で最新の内容をご確認ください。お問い合わせは都市整備局 住宅・建築部 建築指導課 空家対策推進室(電話 086-803-1410)へ。税務の取扱いは税理士または税務署へ、登記は司法書士へ、建築の可否は建築士や岡山市の建築部局へご確認ください。
CUSTOMER VOICE
お客様の声
Googleマップへ寄せられたミニクルホームのお客様の声を、 プライバシーに配慮して一部抜粋・匿名化してご紹介します。
※Googleマップに投稿された口コミの一部を、 意味を変えない範囲で抜粋・匿名化して掲載しています。 口コミは個人の感想です。
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