「段差のない家を、ちゃんと借りられるだろうか」——その不安に寄り添います
住まい探しでつまずきやすいのは、「自分の体の状態に、本当に合う部屋なのか」が、物件情報だけでは分かりにくいことです。「バリアフリー」と書かれていても、どこまで対応しているかは物件によってさまざまですし、写真だけでは段差やドアの幅まで判断できません。
だからこそ、この記事では「何を・どう確認すればいいか」を具体的にお伝えします。ポイントが分かれば、闇雲に探して疲れてしまうことなく、効率よく”合う部屋”に近づけます。
まず安心を:身体障害+生活保護でも、岡山市でバリアフリー賃貸は探せます
「障害があると審査で不利になるのでは」「生活保護だと選べる物件が少ないのでは」——そんな不安を感じる方もいます。ですが、いずれもそれ自体が「借りられない理由」になるわけではありません。大家さんが気にしているのは、突き詰めると「毎月の家賃がきちんと払われるか」です。生活保護には家賃を補助する「住宅扶助」があり、役所が大家さんへ家賃を直接振り込む「代理納付」も使えるため、支払いの安心は制度で示せます。
なお、身体障害者手帳をお持ちの方などは、生活保護の計算で「障害者加算」の対象になる場合があり、暮らしを支える上乗せが受けられることもあります(詳しくは関連記事や福祉事務所で)。
バリアフリー賃貸を探すときの基本:「直す」より「もとから合う部屋」を
ここは、最初に知っておいてほしい大切な考え方です。
賃貸では、段差をなくしたり手すりを付けたりといった改修に、大家さん(所有者)の承諾が必要です。大がかりな工事は認められないことも多く、現実的には限られます。そのため、賃貸でバリアフリーを叶えるいちばんの近道は、はじめから条件に合っている部屋を見つけることです。
「あとから直す」を前提にするより、「もとから段差が少なく、動きやすい部屋」を探す。これが、無理なく住まいを整えるコツです。(小規模な改修や、その費用の支援については、後ほど触れます。)
車椅子・歩行が不安な方が確認したい、バリアフリーのチェックポイント
ここがこの記事の中心です。物件を見るとき、次のポイントを順番に確認してみてください。
① 玄関・建物までの動線
- 1階かどうか。上の階ならエレベーターがあるか
- 建物の入口や共用部(廊下・エントランス)に段差やスロープがあるか
- 駐車場の位置と広さ。玄関までの距離、車椅子の乗り降りスペースがあるか
部屋の中だけでなく、「家にたどり着くまで」の動線が、実はいちばん大切です。
② 室内の段差
- 玄関の**上がり框(あがりかまち/靴を脱ぐ段差)**の高さ
- 部屋と部屋の間、廊下と居室の間に段差がないか
- 床がフラットでつまずきにくいか
③ ドア・廊下の幅
- 車椅子が通れる幅があるか(廊下・ドア・トイレの入口)
- ドアが引き戸か(開き戸より車椅子では扱いやすい場合が多い)
④ 水回り(トイレ・浴室)
- トイレ・浴室に手すりがあるか、または付けられそうか
- 出入りのしやすさ(段差・扉・スペース)
- 浴室の洗い場の広さ、滑りにくさ
水回りは毎日のことなので、ここが合うかどうかは暮らしやすさを大きく左右します。
⑤ そのほかの使いやすさ
- スイッチやコンセントの高さ
- 収納や窓の開け閉めがしやすいか
- 日当たり・風通し
すべてが完璧な物件は多くありません。「ご自身にとって、どこが絶対に外せない条件か」に優先順位をつけておくと、探しやすくなります。
内見では、実際に「動いてみる」のがいちばん確実
写真や図面では分からない部分は、実際に体験するのがいちばんです。内見のときは、
- 普段使っている車椅子や歩行器で、実際に動いてみる
- 駐車場から玄関、玄関から各部屋までの動線を実際にたどる
- 気になる場所の幅や段差を測ってもらう
といった確認をしておくと安心です。とはいえ、体に負担がかかる内見を何件もこなすのは大変です。私たちのような不動産会社に条件を伝えてもらえれば、事前に動線や幅を確認・採寸して候補を絞り込み、内見の回数そのものを減らせます。
バリアフリー改修の支援が使える場合もあります
「もとから合う部屋」を基本にしつつ、手すりの設置など小規模な改修が必要なときは、費用の支援を受けられる場合があります。代表的なものは次の2つです。
- 介護保険の住宅改修:要支援・要介護の認定を受けている方が対象。手すりの設置や段差の解消などに、原則20万円を限度に支給されます(自己負担1〜3割)。
- 障害者総合支援法による住宅改修の支援:障害のある方の日常生活を支えるための改修などに、自治体ごとの制度で支援が受けられる場合があります。対象や金額は市区町村によって異なります。
ただし、いずれも次の点に注意してください。
- 賃貸の場合は、大家さん(所有者)の承諾が必要です。
- 生活保護を受けている場合は、こうした他の制度が優先され、ケースワーカーが調整します。
- 制度の対象・金額・手続きは状況や自治体によって異なります。
利用を考えるときは、まず担当のケースワーカーや、岡山市の障害福祉の窓口に相談し、給付の決定を受けてから工事を進めるのが基本の流れです。自己判断で先に工事をしないよう気をつけましょう。
※上記の制度の対象・限度額・手続きは、年度や自治体によって変わります。必ず福祉事務所・障害福祉窓口で最新の内容をご確認ください。
民間の賃貸だけでなく「市営住宅」という選択肢も
探す先は、民間の賃貸だけではありません。岡山市の市営住宅には、バリアフリー仕様の住戸が用意されている場合があり、障害のある方向けの入居枠や優先の扱いがあることもあります。家賃面でも条件が合いやすいことがあるため、民間の物件と合わせて検討する価値があります。詳しくは岡山市の住宅担当の窓口に相談してみてください。
家賃の目安と「代理納付」の安心
岡山市の住宅扶助(家賃補助)の上限は、世帯人数によって変わります。目安は、単身でおおむね37,000円、2人世帯でおおむね44,000円、3〜5人世帯でおおむね48,000円です(共益費は別途かかる場合があります)。
家賃の支払いは、役所が大家さんへ直接振り込む「代理納付」を前提にすると、大家さんの不安が和らぎ、滞納の心配なく暮らせます。審査や初期費用など、お金まわりの基本は別記事でもくわしく解説しています。
※住宅扶助の上限や対象は、お住まいの地区・世帯の状況により異なり、最終的には福祉事務所(ケースワーカー)の判断によります。
ひとりで探さず、相談しながら進めましょう
バリアフリーの部屋探しは、確認することが多く、体への負担もあります。ひとりで抱えず、それぞれの窓口を上手に使いましょう。
- 岡山市の福祉事務所(担当ケースワーカー):生活保護・引っ越しの相談、改修の他制度の調整
- 岡山市の障害福祉の窓口:住宅改修の支援、福祉用具などの相談
- 岡山市の住宅担当:市営住宅のバリアフリー住戸の相談
- ミニクルホーム(不動産会社):物件の動線確認・採寸、1階・エレベーター物件の提案、大家さんとの調整
岡山市でバリアフリー賃貸を探すなら、ミニクルホームへ
ミニクルホームは、岡山市(北区・中区・南区・東区)を中心に、生活保護を受けている方・体に不安のある方の部屋探しを数多くお手伝いしてきました。バリアフリーのご相談では、
- 1階・エレベーターあり・段差の少ない物件を中心にご提案
- 動線や幅を事前に確認・採寸し、内見の負担を軽減
- 手すり設置など小規模な改修について、大家さんとの調整
- 代理納付を前提にした家賃の手続き、保証会社のご案内
といった形で、”ご自身の体に合う住まい”を一緒に探します。「自分の状態だと、どんな物件があるんだろう」という段階からで大丈夫です。体調やご都合に合わせて進めますので、LINEで気軽にご相談ください。
もし今、暮らしのことで気持ちがいっぱいいっぱいだと感じるときは、住まいのこと以前に、担当のケースワーカーや、信頼できる人・支援機関に話してみてください。あなたが安心して過ごせることを、いちばんに考えています。
⑤ FAQ(よくある質問)
Q1. バリアフリーの賃貸は、やはり数が少ないのでは? 確かに数は限られますが、岡山市でも1階やエレベーターあり、段差の少ない物件は見つかります。条件に優先順位をつけ、地元の不動産会社と一緒に絞り込むのが近道です。
Q2. 賃貸でも、手すりを付けたり段差をなくしたりできますか? 大家さん(所有者)の承諾があれば、小規模な改修ができる場合があります。ただし大がかりな工事は難しいことも多いため、まずは「もとから条件に合う部屋」を探すのが基本です。
Q3. 改修費の支援は受けられますか? 介護保険の住宅改修(要支援・要介護の認定者、原則20万円が限度)や、障害者総合支援法に基づく支援を受けられる場合があります。対象や金額は自治体や状況で異なるため、ケースワーカーや岡山市の障害福祉窓口にご相談ください。
Q4. 1階じゃないと住めませんか? 1階は安心ですが、エレベーターがあり共用部に段差のない物件なら、上の階でも選択肢になります。動線全体で「無理なく出入りできるか」を確認しましょう。
Q5. 身体障害+生活保護だと、賃貸の審査に落ちますか? 落ちるとは限りません。審査で見られるのは主に「家賃を払えるか」です。住宅扶助と代理納付がそろっていれば、支払いの確実性はむしろ高くなります。
Q6. 市営住宅にバリアフリーの部屋はありますか? 岡山市の市営住宅には、バリアフリー仕様の住戸が用意されている場合があり、障害のある方向けの枠や優先があることもあります。岡山市の住宅担当の窓口にご確認ください。
Q7. 車椅子で内見はできますか? もちろんです。普段の車椅子で実際に動線をたどると、合う・合わないがよく分かります。事前に動線や幅を確認して候補を絞り、内見の負担を減らすこともできます。
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