「障害年金+生活保護」でも、岡山市で賃貸は十分に借りられます
まず、いちばん不安に感じやすいところからお答えします。
障害年金を受けていることも、生活保護を受けていることも、それ自体が「賃貸を借りられない理由」になるわけではありません。大家さんや管理会社が本当に気にしているのは、**「毎月の家賃がきちんと払われるかどうか」**という一点に尽きます。
そして実は、障害年金と生活保護の組み合わせは、この「家賃の支払い」という面でとても安定しています。理由はこの後ひとつずつ説明していきますが、ポイントは次の3つです。
- 障害年金は、国から継続して支払われる安定した収入であること
- 生活保護には家賃を補助する「住宅扶助」という仕組みがあること
- 役所が大家さんへ直接家賃を払う「代理納付」という制度が使えること
「収入が不安定だから貸せない」という大家さんの心配を、制度の力で和らげられる。ここが、最初に知っておいてほしい大切なところです。
そもそも障害年金と生活保護は、一緒に受けられるの?
「両方もらうことはできないのでは」と思っている方もいますが、これは逆です。
二つの制度は「併用できる」
障害年金と生活保護は、同時に受け取ることができます。生活保護の制度には、「使える制度はすべて使ったうえで、それでも足りない分を保護費で補う」という考え方(他法他施策優先の原則)があります。そのため、障害年金はむしろ先に申請しておくべき制度として位置づけられています。
年金は「収入」として扱われ、保護費から差し引かれる
ここは少しややこしいので、ゆっくり説明します。
障害年金を受け取ると、その金額は生活保護の計算上「収入」とみなされます。そして、その分が保護費から差し引かれる仕組みです。
たとえば、最低生活費(その世帯に必要とされる金額)が決まっていて、そこから障害年金の分を引いた残りが、生活保護費として支給されるイメージです。つまり、「年金をもらった分だけ手取りの合計が単純に増える」わけではない、という点は誤解されやすいので押さえておきましょう。
でも「障害者加算」で、手元のお金が増えることがある
ただし、ここに大切なメリットがあります。
障害基礎年金の1級・2級を受けている方などは、生活保護の計算に「障害者加算」が上乗せされる場合があります。この加算は、障害のある方が生活するうえで必要な追加の費用を補うためのもので、目安としては月におおよそ1.7万円〜2.6万円程度(障害の等級やお住まいの地域によって異なります)。
この加算分は収入として差し引かれないため、実質的に毎月使えるお金が増えることになります。さらに、もし将来生活保護を抜けることになっても障害年金は続けて受け取れるため、自立への足がかりにもなります。
参考までに、2026年度(令和8年度)の障害基礎年金は、1級が月額換算でおよそ88,260円、2級が月額換算でおよそ70,608円とされています(毎年改定され、令和8年4月分から新しい金額。実際の振込は6月支給分から反映)。ご自身の金額や等級については、お近くの年金事務所でご確認ください。
※制度の細かな適用や加算の有無は、最終的に福祉事務所(ケースワーカー)の判断によります。この記事は一般的な仕組みの解説であり、個別の支給額を保証するものではありません。
「年金をもらっていると審査で不利になる」は誤解です
「収入が年金と保護だけだと、審査で落とされるのでは」という不安をよく耳にします。ですが、現場の感覚は少し違います。
障害年金は“途切れにくい安定収入”として見られる
会社員のお給料は、転職や体調の変化で増減することがあります。一方で障害年金は、国から決まったサイクルで継続して支払われます。**「毎月いくら入ってくるかが読める」**という意味では、むしろ安定した収入源です。
大家さんや保証会社が審査で見ているのは、「この人は来月も再来月も、家賃を払い続けられそうか」というところ。安定した年金収入があることは、その答えとしてプラスに働きます。
大家さんが本当に不安なのは「家賃が払われるか」だけ
審査というと、年収の高さや勤務先の大きさで決まるイメージがあるかもしれません。ですが、家賃が3〜5万円台の物件であれば、求められているのは「高収入」ではなく「確実に払えること」です。
この後に出てくる「代理納付」を使えば、その確実性をさらに高められます。
岡山市の家賃の目安を知っておこう
物件探しの前に、家賃の上限を知っておくと、ぐっと話がスムーズになります。
住宅扶助の上限(単身でおおむね3.7万円)
生活保護では、家賃にあてる「住宅扶助」という補助が用意されています。岡山市の場合、単身世帯でおおむね月37,000円が住宅扶助の上限の目安とされています(世帯人数や個別の事情によって変わります)。
つまり、岡山市で単身の方が探す場合は、家賃が37,000円以内の物件が基本のターゲットになります。
共益費・管理費もチェック
意外と見落としがちなのが、家賃とは別にかかる「共益費・管理費」です。岡山市内では、**「家賃3.7万円(住宅扶助の上限)+共益費数千円」**という条件で募集されている物件が、審査・役所の許可ともにいちばんスムーズに進みやすい組み合わせです。
物件情報を見るときは、「家賃」と「共益費」を分けて確認するクセをつけておくと安心です。
※住宅扶助の上限額や対象は、お住まいの地区・世帯人数・住居の状況によって異なります。最終的な金額は担当のケースワーカー・福祉事務所にご確認ください。
審査を通しやすくする「代理納付制度」とは
ここが、生活保護の方の部屋探しで最も心強い仕組みです。
代理納付とは、役所が大家さん(管理会社)へ家賃を直接振り込んでくれる制度のことです。本人の口座を経由せず、住宅扶助分が大家さんへダイレクトに支払われます。
大家さんから見ると、これは「家賃の滞納がほぼ起こらない」ことを意味します。入居者本人が体調を崩したり、うっかり払い忘れたりする心配がなく、役所から確実に入金される。滞納リスクという一番の不安が、ほぼゼロに近づくわけです。
そのため、物件を紹介する際は、はじめから**「代理納付を前提にお願いしたい」**と伝えて話を進めるのが、成約率を上げるコツです。大家さんの不安をあらかじめ取り除いておくイメージですね。
保証人がいない・頼める人がいないとき
「保証人を立ててください」と言われて困った経験のある方は、ここを読んでおいてください。
保証会社という選択肢
今の賃貸では、親族の保証人を立てる代わりに「家賃保証会社」を利用するのが主流になっています。保証会社が保証人の役割を引き受けてくれるため、頼める身内がいなくても契約を進められます。
生活保護・障害年金でも使える「独立系保証会社」
「保証会社の審査も不安」という声もありますが、保証会社にはいくつかタイプがあります。なかでも、信販系(クレジットカードの情報を使うタイプ)とは別の独立系保証会社は、収入の種類が年金や生活保護であっても、柔軟に対応してくれるところが少なくありません。
どの保証会社が通りやすいかは、物件や大家さんの方針によっても変わります。ここは、生活保護・障害年金の方の対応に慣れた不動産会社に「この条件なら、どの保証会社が現実的か」を相談するのが近道です。
緊急連絡先がいないときはどうする?
保証人とは別に、「緊急連絡先」を求められることがあります。これは、何かあったときに連絡が取れる人を指すもので、必ずしも保証人ほど重い責任を負うものではありません。
身近に頼める家族がいない場合でも、
- 支援機関の担当者やケースワーカーに相談する
- 福祉的な見守り・連絡先サービスを利用する
- 緊急連絡先の要件がやわらかい物件を選ぶ
といった方法で、対応できるケースがあります。「頼れる人がいないから無理だ」とあきらめる前に、まずは選択肢があることを知っておいてください。具体的にどう組み立てるかは、一人ひとりの状況に合わせて一緒に考えていけます。
障害のことは、どこまで伝えればいい?
「障害の内容を、大家さんや不動産会社に全部話さないといけないの?」という不安もよく聞きます。
結論として、障害の細かな病名や内容まで、契約のためにすべて開示しなければならないわけではありません。 審査で大切なのは、あくまで「家賃を払えるか」という部分です。
一方で、収入の種類(障害年金・生活保護を受けていること)を正直に共有しておくことは、代理納付や保証会社の選定をスムーズに進めるうえで役立ちます。「何を伝え、何は伝えなくてよいか」を整理してくれる窓口があると、安心して進められます。
このあたりの線引きも、無理に自分一人で抱え込まず、相談できる相手を持っておくのがいちばんです。
岡山市で審査に通るための実務ステップ
実際の流れを、順番に整理しておきます。
- ケースワーカーに「引っ越し・部屋探しをしたい」と相談する 生活保護を受けている場合、転居には事前の相談・確認が必要です。まずは担当のケースワーカーに意向を伝えましょう。
- 住宅扶助の範囲内(岡山市・単身でおおむね3.7万円以内)で物件を探す 家賃+共益費のバランスもあわせて確認します。
- 「代理納付を前提に」話を進める 大家さんの滞納不安を先に取り除いておくことで、紹介〜申込がスムーズになります。
- 保証会社・緊急連絡先を準備する 年金・生活保護に対応しやすい独立系保証会社を中心に、現実的な選択肢を組み立てます。
- 入居審査・契約へ ここまで整っていれば、審査は通りやすくなります。
文字にすると手順が多く見えるかもしれませんが、ひとつずつ一緒に進めていけば大丈夫です。
岡山市で迷ったら、ミニクルホームへ
ミニクルホームは、岡山市(北区・中区・南区・東区)を中心に、審査に不安のある方・生活保護や障害年金を受けている方の部屋探しを数多くお手伝いしてきました。
- 住宅扶助の範囲に合った物件のご提案
- 代理納付を前提にした大家さん・管理会社との調整
- 保証人なしでも進めやすい保証会社のご案内
- 緊急連絡先や開示の不安についてのご相談
こうした「現場でつまずきやすいポイント」を、ひとつずつ一緒に整理していきます。「自分の場合はどうなるんだろう」という段階からで構いません。まずは気軽にご相談ください。
⑤ FAQ(よくある質問)
Q1. 障害年金をもらっていると、生活保護は受けられなくなりますか? いいえ。障害年金と生活保護は併用できます。年金は収入として保護費から差し引かれますが、障害基礎年金1級・2級などに該当すれば「障害者加算」が上乗せされ、実質的に使えるお金が増える場合があります。詳しくは福祉事務所でご確認ください。
Q2. 年金収入があると、賃貸の審査では不利になりますか? 不利になるとは限りません。障害年金は国から継続的に支払われる安定収入のため、「毎月家賃を払えるか」という審査の観点ではむしろプラスに見られることもあります。
Q3. 保証人がいなくても契約できますか? はい。今は家賃保証会社を利用するのが一般的で、保証人の代わりになります。生活保護・障害年金でも対応しやすい独立系の保証会社もあります。
Q4. 岡山市での家賃の上限はいくらですか? 単身世帯の場合、住宅扶助の上限の目安はおおむね月37,000円です。家賃+共益費のバランスにも注意が必要です。世帯人数や事情で変わるため、最終的にはケースワーカーにご確認ください。
Q5. 代理納付とは何ですか? 役所が大家さんへ家賃を直接振り込む仕組みです。滞納の心配がほぼなくなるため、大家さんが安心して貸しやすくなります。
Q6. 障害の内容を、不動産会社や大家さんに全部伝える必要がありますか? 細かな病名・内容まで開示する義務はありません。審査で大切なのは家賃の支払い能力です。ただし収入の種類(年金・生活保護)は、手続きをスムーズにするうえで共有しておくと役立ちます。
Q7. 過去に審査で落ちたことがあります。それでも相談できますか? もちろんです。物件・大家さん・保証会社の組み合わせ次第で結果は変わります。これまでの経緯も含めて、一緒に通りやすい進め方を考えます。
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