「年金だけでは今の家賃がきつくなってきた。もう少し安いところに移りたいけど、この年齢で引っ越せるのだろうか」
岡山市内でも、こうした悩みを抱えている高齢者の方は少なくありません。お子さんが独立してから広い部屋に一人で住み続けている方、家賃の値上げで生活が苦しくなってきた方、体調の変化で今の部屋が合わなくなった方──理由はさまざまです。
家賃を下げること自体は、生活を守るための前向きな判断です。ただし、高齢者の住み替えには「安ければいい」では済まない注意点がいくつかあります。
この記事では、岡山市で家賃を下げる住み替えを考えている高齢者の方に向けて、物件選びで失敗しないための具体的なチェックポイントと、スムーズに進めるための方法をお伝えします。
目次
- 高齢者が家賃を下げたいと思う主な理由
- 「安い物件」に飛びつく前に知っておきたいこと
- 失敗しないための5つのチェックポイント
- 岡山市内で家賃を抑えやすいエリアの特徴
- 住み替えにかかる費用と、負担を減らす方法
- 高齢者の住み替えで審査に通るためのコツ
- よくあるご質問(Q&A)
- まとめ:家賃を下げる住み替えは「暮らしを立て直す」第一歩
- 高齢者が家賃を下げたいと思う主な理由
ミニクルホームにご相談いただく中で多い理由は、次のようなものです。
収入面の変化として、定年後に年金だけの生活になり家賃の負担割合が大きくなった、というケースが最も多いです。現役時代は無理なく払えていた家賃でも、年金収入だけになると手取りの3〜4割を占めてしまうことがあります。
生活環境の変化もよくある理由です。配偶者が亡くなり一人暮らしになった、子どもが独立して広い部屋が必要なくなった、といった事情から、今の部屋が広すぎる・もったいないと感じる方が多いです。
身体面の変化も見逃せません。階段の上り下りがつらくなった、お風呂の段差が気になるようになった、というように、今の部屋の構造自体が合わなくなるケースです。この場合は家賃を下げると同時に、住みやすい間取りへの住み替えという意味合いもあります。
いずれの場合も、住み替え自体は合理的な判断です。ただし、物件の選び方を間違えると、かえって生活が不便になってしまうことがあります。
- 「安い物件」に飛びつく前に知っておきたいこと
家賃を下げることが目的になると、どうしても「一番安い物件」を探しがちです。しかし、安さだけで選んだ結果、次のようなトラブルにつながるケースがあります。
立地の問題として、家賃は安いけれどスーパーや病院が遠く、車がないと生活できない場所だったというケースがあります。今は運転できていても、数年後に免許を返納した場合のことまで考えておく必要があります。
建物の問題もあります。築年数が古く断熱性能が低い物件では、夏場・冬場の光熱費がかさみ、家賃で浮いた分が電気代に消えてしまうことがあります。また、設備の老朽化で水回りのトラブルが起きやすい物件もあります。
契約条件の問題として、初期費用が意外に高くつく場合があります。敷金・礼金のほかに、保証会社の利用料や火災保険料、引っ越し費用なども含めると、まとまった出費が必要です。月々の家賃が下がっても、住み替え自体にかかる費用で貯蓄を大きく減らしてしまうと本末転倒です。
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- 失敗しないための5つのチェックポイント
チェック①:買い物・通院の動線を確認する
日常生活で最も大切なのは、食料品の買い出しと通院のしやすさです。物件から徒歩圏内(できれば10分以内)にスーパーやコンビニがあるか、かかりつけ医や総合病院へのアクセスはどうか、バス停は近いかを必ず確認してください。
岡山市内であれば、路線バスや路面電車の沿線かどうかが一つの目安になります。
チェック②:1階またはエレベーター付きの物件を選ぶ
今は階段を問題なく上り下りできていても、数年後の体力の変化を見越して物件を選ぶことが大切です。2階以上でエレベーターのない物件は、家賃が安くても将来的に住み続けるのが難しくなる可能性があります。
チェック③:室内の段差・浴室の構造をチェックする
玄関の上がり框が高すぎないか、浴室に手すりがあるか(後付けできるか)、トイレは洋式かなど、日々の動作に関わるポイントを内見時に確認してください。築古の物件でも、大家さんが高齢者向けに手すりを付けてくれるケースはあります。相談してみる価値はあります。
チェック④:光熱費のシミュレーションをしておく
家賃が月5,000円下がっても、断熱性能が低い物件で冬場の暖房費が月3,000〜4,000円上がるようでは、実質的な節約効果はほとんどありません。内見時に窓の構造(単板ガラスか複層ガラスか)やエアコンの年式を確認しておくと、ある程度の判断ができます。
チェック⑤:引っ越し費用・初期費用の総額を把握する
住み替えにかかる費用は家賃だけではありません。以下のような項目を事前に洗い出して、「この住み替えで元が取れるのは何ヶ月後か」をざっくり計算しておくと安心です。
- 敷金・礼金
- 保証会社利用料(家賃の0.5〜1ヶ月分が目安)
- 火災保険料(1〜2万円程度)
- 引っ越し費用(単身・近距離で3〜5万円程度)
- 現在の部屋の退去費用(原状回復費用)
- 岡山市内で家賃を抑えやすいエリアの特徴
岡山市内で家賃相場が比較的低めのエリアには、以下のような傾向があります。
中区・東区の一部エリアは、岡山駅周辺と比べて家賃相場が1〜2割程度低い傾向があります。バス路線が整っている地域であれば、中心部へのアクセスも確保しやすいです。
北区でも郊外エリア(足守・御津方面など)は家賃が抑えめですが、車がないと不便な場所も多いため、交通手段とセットで検討する必要があります。
南区は家賃が比較的手頃な物件が見つかりやすいエリアです。ただし、2018年の豪雨災害の経験もあり、ハザードマップの確認は必須です。
大切なのは「安いエリアを探す」のではなく、「自分の生活に必要な条件を満たしつつ、家賃を下げられる物件があるエリアを探す」という順番で考えることです。

- 住み替えにかかる費用と、負担を減らす方法
費用の目安(岡山市内・単身・近距離の場合)
|
項目 |
目安 |
|
敷金 |
家賃の1ヶ月分(0円の物件もあり) |
|
礼金 |
家賃の0〜1ヶ月分 |
|
前家賃 |
家賃1ヶ月分 |
|
保証会社利用料 |
家賃の0.5〜1ヶ月分 |
|
火災保険料 |
1〜2万円 |
|
引っ越し費用 |
3〜5万円(単身・近距離) |
|
合計目安 |
家賃の3〜5ヶ月分程度 |
費用を抑える方法
敷金・礼金ゼロの物件を選ぶことで、初期費用を大幅に減らせます。岡山市内にもゼロゼロ物件は一定数あります。ただし、退去時の原状回復費用が高めに設定されている場合もあるため、契約内容の確認は必要です。
フリーレント付きの物件を探すのも一つの方法です。入居から1ヶ月間の家賃が無料になる物件であれば、現在の部屋との二重家賃を避けられます。
引っ越し費用の節約として、荷物が少ない場合は単身パックや赤帽など、少量輸送に対応したサービスを利用すると費用を抑えやすいです。また、自治体によっては高齢者向けの引っ越し支援制度がある場合もありますので、福祉の窓口に問い合わせてみる価値はあります。
生活保護を受給されている方は、住宅扶助の範囲内であれば転居費用が支給される場合があります。転居の必要性が認められれば、敷金・引っ越し費用などが保護費から出るケースもあります。詳しくは福祉事務所やケースワーカーにご確認ください。
- 高齢者の住み替えで審査に通るためのコツ
家賃を下げる住み替えであっても、新しい物件の入居審査は改めて必要です。高齢者の方が審査をスムーズに通すためのポイントをまとめます。
年金収入を正しく伝える
年金受給額が家賃の3倍以上あれば、収入面での審査はおおむね問題ありません。年金振込通知書や年金額改定通知書を準備しておくと、審査がスピーディーに進みます。
家賃を下げる住み替えは審査でプラスに働くこともある
「今より安い物件に移りたい」という動機は、大家さんや管理会社から見ると「無理のない家賃設定で長く住んでくれそう」という安心材料になることがあります。現在の家賃と希望家賃の差額を伝えると、前向きに受け取ってもらえるケースが多いです。
保証人がいない場合の対応
身寄りがない場合でも、高齢者向けに対応している保証会社を利用すれば契約可能な物件はあります。不動産会社に事前に「保証人がいない」ことを伝えておけば、最初から対応可能な物件に絞って紹介してもらえます。
不動産会社選びが審査結果を左右する
高齢者の方の住み替え実績が豊富な不動産会社であれば、審査に通りやすい物件の情報を持っていますし、大家さんへの説明も慣れています。ポータルサイトで自分だけで探すよりも、最初から相談するのが近道です。
- よくあるご質問(Q&A)
Q1. 何歳くらいまで賃貸の審査は通りますか?
明確な年齢制限はありません。70代・80代で新たに賃貸契約をされている方もいらっしゃいます。年齢だけで一律にお断りする物件もありますが、大家さんの判断で柔軟に対応してくれる物件も岡山市内には多くあります。
Q2. 今の部屋の退去と新しい部屋への入居、どちらを先に進めればいいですか?
基本的には、先に新しい部屋を決めてから現在の部屋の退去手続きを進めるのが安心です。退去を先に通知してしまうと、期限までに次の部屋が見つからなかった場合に住む場所がなくなるリスクがあります。二重家賃が気になる場合は、フリーレント付きの物件やタイミングの調整で対応できることもあります。
Q3. 持ち物が多くて引っ越しが大変なのですが……
長年住んだ部屋からの引っ越しでは、荷物の整理が大きなハードルになります。岡山市内には高齢者向けの片付けサービスや不用品回収業者もあります。無理に一人で全部やろうとせず、使えるサービスは活用してください。
Q4. 家賃を下げたいのですが、今の部屋の家賃交渉はできますか?
住み替えの前に、現在の大家さんに家賃の引き下げを相談してみるのも一つの選択肢です。長年住んでいる入居者に退去されるよりは、少し家賃を下げてでも住み続けてほしいと考える大家さんもいます。ただし、交渉が難しい場合もあるため、住み替えの検討と並行して進めるのがおすすめです。
Q5. 生活保護を受けていても住み替えはできますか?
はい、条件を満たせば可能です。住宅扶助の上限額の範囲内で、現在の住居に住み続けることが困難な理由がある場合、福祉事務所の了承を得たうえで転居できます。転居費用が保護費から支給されるケースもあります。詳しくはケースワーカーにご相談ください。
- まとめ:家賃を下げる住み替えは「暮らしを立て直す」第一歩
「家賃を下げたい」という気持ちの裏には、「この先の生活を安定させたい」という切実な思いがあるはずです。
家賃を下げること自体は、とても前向きな選択です。ただし、安さだけで物件を選ぶと、通院や買い物の不便、光熱費の増加、設備のトラブルなど、別のかたちで負担が増えてしまうことがあります。
大切なのは、家賃だけでなく「暮らし全体のコストと利便性」で判断すること。そして、高齢者の住み替えに慣れた不動産会社に相談して、無理のない条件でお部屋を探すことです。
ミニクルホームでは、高齢者の方の住み替え相談を数多くお受けしています。「家賃が厳しくなってきた」「もう少し住みやすい部屋に移りたい」と感じている方は、お気軽にご相談ください。
お問い合わせ・ご相談
ミニクルホームでは、高齢者の方の住み替え相談を丁寧にサポートしています。家賃のご相談、物件のご紹介、審査のサポートまで一括で対応いたします。
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